高山羽根子の作品一覧
「高山羽根子」の「首里の馬(新潮文庫)」「居た場所」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「高山羽根子」の「首里の馬(新潮文庫)」「居た場所」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
解説で芥川賞受賞の際のコメントで審査員の方々も仰っていましたがこの作品では孤独について感じる作品だったと思います。孤独な場所にいる人(深海や宇宙、紛争地のシェルター内等)の為にクイズを出す職業の傍ら資料館のボランティアをしている主人公が台風明けの日、馬(琉球馬)を拾うという変わった設定です。この3つを組み合わせ一つの作品にまとめるのは困難だと感じますが作者の奇跡的なバランスによりそれが為されているのが面白いと感じます。クイズ解答者のそれぞれ孤独な場所にいる人が辿り着いた人生哲学の様な或いはこれまでの自分の生い立ちによる自身への向き合い方・考え方には考えさせられるものがあります。
短くて電車の待
Posted by ブクログ
〈あの建物に詰まっていた資料が正確なものかどうかなんて、未名子だけでなく世の中にいるだれにもわからない。ただ、あの建物にいた未名子は、それぞれ瞬間の事実に誠実だった。真実はその瞬間から過去のものになる。ただそれであっても、ある時点でだけ真実だとされている事柄が、情報として必要になる日が来ないとだれがいい切れるんだろう〉
沖縄にある小さな郷土資料館『沖縄及島嶼資料館』。島の資料館とされてはいるが、その実態は持ち主である民俗学者の順さんの私的資料が保管された建物になっている。その資料館の整理を中学生の頃から手伝う未名子は、オンライン上で世界中の孤独な業務従事者と一対一のクイズを使ったコミュニケ