作品一覧

  • 青の数学(新潮文庫nex)
    値引きあり
    3.9
    1~2巻454~649円 (税込)
    雪の日に出会った女子高生は、数学オリンピックを制した天才だった。その少女、京香凜(かなどめかりん)の問いに、栢山(かやま)は困惑する。「数学って、何?」――。若き数学者が集うネット上の決闘空間「E2」。全国トップ偕成高校の数学研究会「オイラー倶楽部」。ライバルと出会い、競う中で、栢山は香凜に対する答えを探す。ひたむきな想いを、身体に燻る熱を、数学へとぶつける少年少女たちを描く青春小説。
  • マレ・サカチのたったひとつの贈物
    3.8
    1巻704円 (税込)
    誰か、私を留めて。どこかへ跳び去ろうとする私を――世にも奇妙な「量子病」を発症して以来、自らの意志と関係なく世界中をワープし続ける稀。一瞬後の居場所さえ予測できず、目の前の人と再び会える保証もない。日々の出会いは儚く、未来はゆらぐ。人生を積み重ねられない彼女が、世界に爪痕を残すためにとった行動とは?
  • 走る?
    3.4
    1巻764円 (税込)
    あなたは走っていますか? 人生には、走るシーンがつきものだ。 中田永一、東山彰良、柴崎友香など、十四人の多彩な作家が「走る」をテーマに競作した異色のラン小説アンソロジー。 【収録作品】 中田永一「パン、買ってこい」 柴崎友香「ベランダと道路」 王城夕紀「ホープ・ソング」 佐藤友哉「熊の野戦」 遠藤徹「桜の並木の満開の下」 前野健太「いびきが月に届くまで」 古川日出男「藤村加奈芽のランニング・ストーリー」 岩松了「走る男」 小林エリカ「飛田姉妹の話」 恒川光太郎「リスタート」 服部文祥「小さな帝国」 町田康「ずぶ濡れの邦彦」 桜井鈴茂「誰にだって言いぶんはある」 東山彰良「或る帰省」
  • 天盆
    4.2
    「誰かのために戦う奴に勝てるわけがない」 蓋の国を動かすのは、盤戯「天盆」を制した者。人々は立身を目指し研鑽に励むが、長い間、平民から征陣者は出ていない。 そんな中、貧しい十三人きょうだいの末子・凡天が激戦を勝ち進み――少年が歴史に挑む時、国の運命もまた動き始める。 圧倒的疾走感で描き出す放熱ファンタジー!
  • 伊藤計劃トリビュート
    4.1
    1巻1,254円 (税込)
    伊藤計劃が2009年にこの世を去ってから早くも6年。彼が『虐殺器官』『ハーモニー』などで残した鮮烈なヴィジョンは、いまや数多くの作家によって継承・凌駕されようとしている。伊藤計劃と同世代の長谷敏司、藤井太洋から、まさにその影響を受けた20代の新鋭たる柴田勝家、吉上亮まで、8作家による超巨大書き下ろしアンソロジー
  • ノマディアが残された
    4.3
    1巻2,200円 (税込)
    言葉は伝染する、ウイルス以上に―― シリアの難民キャンプで未知の感染症が発生。バイオテロが疑われる中、キャンプを訪れていた同僚クイナが消えた。ビューログに残された「ノマディア」という謎の一語を手がかりに、外務省直轄の秘密組織「複製課」の面々が、クルディスタン、イスタンブール、ウィーン、スカンジナビアと進むうち、恐るべき殺戮計画が像を結び始め――

ユーザーレビュー

  • ノマディアが残された

    Posted by ブクログ

    すごい物語を読んでしまった。王城夕紀さん、未チェックだったんだけど、すごい作家さんじゃないですか?

    私自身のタイミングも良かった。『プロパガンダ戦争(前出)』を読んで難民・移民の現状を垣間見た後での同書だったので、現在の現実が透かして見えるようだった。
    ”複製”やアプリなど、技術的なことはイメージでついていくしかないけど、想像し得る描き方だったので問題なし。
    後ろの参考文献も興味深い。不勉強なため私は1冊もよんでなかったけど。

    王城さんが寡作らしいことが、唯一残念な点です。もっと読みたいし、出版元の中央公論新社さん、こんな大作眠らせておくなんて以ての外ですよ!

    0
    2025年12月03日
  • 青の数学2―ユークリッド・エクスプローラー―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    一作目を祖父にプレゼントされてからしばらく経って、この本を書店の本棚に見た。すぐに手に取ってうちに帰った。終わらないで、終わらないでと何度も読んで、また僕の手の中ではじまる。

    0
    2025年10月18日
  • 青の数学(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    僕があまりにも数学が苦手だからって、まず数学に興味を持つ様にと、祖父が中学生の頃に買ってくれた本。結局、数学には全く興味を持てないまま、この小説はなんだか気に入って、何度も読み返している。

    0
    2025年10月15日
  • 青の数学(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    数学は問題が解けたときに得られる快感はとても良いが、なかなか解けずにもがき苦しむことがよくある。

    この本は、中学・高校時代に数学につまずいていたときに読んでいた本。

    主人公やその他の登場人物が、それぞれの信念を持って数学の問題に挑んでいく。解いている中で壁にぶち当たることもあるが、それを乗り越えていくところ。苦しさを感じてもなお、挑んでいくところに勇気づけられる本です。

    0
    2025年06月15日
  • 青の数学2―ユークリッド・エクスプローラー―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    数学は、ひとりでもできる。それなのに、なぜ決闘をするのか。そんな疑問が数学に全てを捧げる者たちの間に広がっていた。だんだんと人が去っていく。そんな中、皇は栢山に一ノ瀬の十問で決闘を申し込む。なぜ、と問う栢山に対し、大事なのは、と皇は口を開き「たどり着こうと歩き続ける人間がひとりじゃない、ということだと思う」と答える。研究で悩んでたけど、この本を読んで、面白いことをやるってことはきっと散々な目にあうってことなんだと勇気づけられた。共に闘う仲間がいる。あとは考え続けるだけだ。

    0
    2025年05月04日

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