マンガの金字塔 - ヒューマンドラマ作品一覧
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-男と女が駅での別れ際、離れがたい沈黙に包まれた。男が切り出した。結婚しよう、と。二人は抱きしめ合い、大きな喜びに包まれたのだった。数日後、男が自宅にいると不意に来客があった。玄関を出てみると見慣れぬ若い娘。とりあえず部屋を片付けようとすると、彼女が「チーコも手伝う!」と言い、男はこの娘が誰なのか思い出した。東京に出てくるときに別れたっきりの、幼馴染のチーちゃんだ。大学受験のために今朝上京してきたのだという。もうそんなに時が経ったのか、と笑う男だったが、彼女の胸に秘めた想い、大人になったらお兄ちゃんのお嫁さんになると言っていた彼女の気持ちを感じ取り……名手・みやわき心太郎が描く、哀切に溢れた珠玉のラブストーリー短編集!
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-―――もし愛が美しいものなら、それは男と女か犯す過ちの美しさに他ならない。今日子21歳、次郎23歳、巡る季節とともに移ろい行く愛の行方。歌に映画に一世を風靡した、上村一夫の代表作、単行本未収録の7話分を追加した愛蔵版シリーズ第一弾。収録作「今日子の次郎」ほか「性電車」「喧嘩しぐれ」「春海奇行」「水中花」「蝶々行進曲」「ああ球根」「青い鳥」「記念日」「モナ・リザの微笑」「落花抄」「陸橋」「白い時間」「葬式出演料」「小さな指輪」「緑の季節」「朝顔のこと」「ふしぎな女」「甘い夜」「流行性感賞」「詩人の肖像」「月見草情死行」「帰郷」「風立ちぬ」「海辺の日記」「鈴虫夫人」「花のノクターン」「酔いしれて」「夢について――」「花梨怨歌」「秋風愁雨」「風落ちて曇り立ちけり星月夜」「赤い秋」「冬の旅」「母と子の鎮魂歌」「奇妙な酒宴」「広場」「降誕祭の贈り物」ぼ全38話を収録。
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4.0水泳の飛び込み競技…それは10メートルの高さから飛込んだときに水面から受ける衝撃が1トンにもなるという過酷な競技。白鷺高校1年A組の転入生・潮崎水羽(みずは)はクラシックバレエのコンクールで何度も優勝し「天才」と呼ばれた少女。だが、世界的なプリマドンナだった母親の厳しい指導についていくことができず、母親への反発から中3でバレエをやめてしまった。高校生活は「ルーズに楽しく」過ごそうと思っていたが、内心「バレエと母親から逃げた」というコンプレックスを抱え込んでいた――。そんなある日、幼なじみの片思いの相手、2年生の沢村姫子との口論がきっかけで10メートルの飛び込み台からジャンプしてみせると啖呵を切ってしまう。白鷺高校は都内で唯一「飛び込み部」がある高校で、しかも姫子は「アイスプリンセス」の異名を持つ、オリンピック日本代表候補にも選ばれたアスリートだった。飛び込み台に上ったもののあまり高さに恐怖で尻込みしてしまった水羽。だが、それが水羽の負けん気に火を付け、飛び込み競技にのめり込んでいく…。飛び込み競技に青春を賭ける少女の明るくひた向きな姿を描いた傑作スポーツマンガ!
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5.0※本作は、『花板虹子』(全10巻・実業之日本社刊)に単行本未収録の95話分を追加収録した完全版です。料亭・藤乃家の板長が亡くなって三か月…今日、新しい板長、つまり花板がやって来たのだが、旦那さんが連れてきたのはなんと女の板長だった!!その名は清水虹子。見た目は何とも冴えないメガネの小娘という感じ…。「板場ちゅうのは男のもんだ!」「あんな小娘にアゴでこき使われるなんてごめんだ!」「女に気の利いた料理などできっこねぇ!」板場の料理人達は、女が板長になるという事実に猛反発。特に次期板長と言われていた桜井は板場をボイコット。不穏な日々が続く中、室井が虹子にフグのおろしで勝負を挑んできた。しかも室井が勝ったら、虹子は板場を出ていくというルールで…!!
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3.0
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-とある街に一人の男…霧雨の降りしきるネオン街、トレンチコートにソフトハットを被り気分はハード・ボイルド! その男の名は鸛土佐衛門(こうのとりどざえもん)職業ヨロズ屋稼業。そんな土佐衛門はとある人物から仕事の依頼を受けて、覚せい剤が流れていると噂されている桃百合女学院を訪れていた。到着し依頼人から話を聞く前にハットをコート掛けに投げるが外す。気を取り直し調査開始すると怪しい女子生徒を見つけ話を聞こうと手を置いた場所は「ペンキ塗りたて」で手はペンキまみれ。どこかカッコ悪く締まらないが問題は解決する! MR.DOZAEMONのハード・ボイルド風作品!!
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-建築会社の営業部に勤める「榊武馬」。営業成績は最下位! そんな武馬に上司が話をしている最中に外の様子を見つめる武馬、その日は風が強くその風の強さを見ていた武馬は突然会社を飛び出し何処かへ出て行ってしまう。武馬が向かった先は田舎にある一本の大きな木。その大樹を心配そう見て『風に負けるな!』と話しかけると、後ろから爺さんが現れ『人も木も寿命が来れば死ぬ』と言い放ち去って行った。そんな爺さんに『絶対に死なせない!俺が助ける!』と宣言する。営業課に勤めながらにして、樹医としての肩書も持っているのだ!果して根が腐り始めている大樹を助けることが出来るのか…!?榊武馬の樹医として情熱を燃やすストーリー作品!
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-関東地方を襲った集中豪雨により小河内ダムは満水にまでなっていた。ダムが放水すれば下流の地域で水がせき止められ、増水し水の勢いで堤防が決壊する可能性がある危険な状態になっていた。だが、そんな危険な状態の中「剛 輪太」はダンプカーで土のうを運び堤防の修復作業をして見事に貢献していた!! そんなプロ魂を持つ輪太の勤める太都運送に一本の大仕事の電話が入る。しかし、その仕事を請け負う条件にはライバル会社の黒崎輪業との直接対決により勝者にのみ与えられる仕事だったのだ! そして、死と隣り合わせのダンプカーデスレースが始まる……!! ダンプドライバ―輪太の熱い仕事魂を描いた一作!!
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-『あと一年の我慢だ!中学を卒業したら……俺はこの家を出ていくぞ!』地曳雄太の父は5年前にオホーツク海へ漁に出てそのまま亡くなってしまった。その事が原因で母と祖父が男と女の関係に……。だがそれは生きる気力を失っていた母を立ち直らせるための苦肉の策であったが、まだ中学生であった雄太には二人が汚らわしいモノに見えてしまった。そんな鬱屈した気持ちはいつしか冬の北海に閉ざされた町の閉塞感と相まって雄太の心を少しずつ蝕む。そんなある日、クラスメイトの波子が不良達にレイプされそうになっていた所を助ける雄太。だが波子は雄太の前で服を脱ぎだし……。十代の少年の愛憎渦巻く青春人間模様を描いたヒューマンドラマ漫画!
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-「母ちゃん、おれ今日限りで野球部やめた!今日から新聞少年だッ!」野球に命をかけていたハズの中学生・大木竜太は、2か月前に父親を亡くした事で家計を支えるため家業の新聞配達に専念すると言い出した。彼の野球への想いを知っているだけに複雑な気持ちになる仲間達だったが、そんな竜太の才能に目を付けた男が居た。町内会野球チーム「犬山ドラゴンズ」監督・上杉竜斎である。上杉にべた褒めされて気を良くした竜太は犬山ドラゴンズへのメンバー入りを承諾するが、これが元ヤクザ・ツッパリ・ヤブ医者・女の子等々何とも頼りない面子ばかりで……。無名の町内会チームがぶつかり合いながらビッグになってゆく人情野球漫画!
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-毎読新聞高知支局に配属された無類の釣り好き、諸積ワタルは四万十川で川漁師の源と知り合い、数年ぶりに現れた四万十川の主である幻の大魚アカメのドンと遭遇する。その魅力に憑りつかれたワタルはドンを追い続ける源に弟子入りを志願し源の孫、民とドンを探すことに。ある日ドンを追う釣り師たちの前にドンが現れ、その話は瞬く間に広がっていき次から次へと金目当ての釣り師たちが四万十川に集結する。アカメが絶滅種となることを危惧していた釣具店を営むタオカはワタルと民にドンを釣り上げて水族館に保護することを依頼。3人はドンを釣り保護すべく四万十川へ向かうが……。人情と自然保護を描いたヒューマンドラマの秀作!
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-1415年フランス王国ブルターニュ地方、当時10歳であったジル・ド・レ男爵が初めて見た遺体は女性の惨殺死体だった。女の艶やかで背徳的な肢体から流れる血に、えも言われぬ感情が沸き起こり無意識に笑っていたジル少年。やがて彼の運命を決定づける不思議な力を宿した娘シェリーと出会い……。ジャンヌ・ダルクと共に百年戦争の中、オルレアンの戦いでフランスの英雄となったジル・ド・レ男爵。彼はなぜ冷酷無比な殺人鬼として歴史に名を残してしまったのか。自らの運命から逃れられなかった男の数奇な道のりとその道に至る前日譚を描いた愛と哀しみのヒューマンドラマコミック!
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-日本柔術、発至道の館長・渋澤に引き取られた孤児、小泉瞬太郎は、アメリカには日本の力士よりも大きい人間同士が戦う格闘技、”プロレス”があることを知る。どうしてもアメリカのプロレスで自分の力を試したくなった瞬太郎は、館長の渋澤に渡米を直訴。渋澤に反対されながらも、先輩の望月とともに希望を胸に海を渡る。アメリカに到着早々、マフィアに所持金を奪われた瞬太郎は彼らをぶちのめしてしまうが、それが意外にも、瞬太郎の身に差す一筋の光明となることに……。「プロレス・スターウォーズ」の みのもけんじが、実在した伝説の柔道家、前田光世をモデルに描く格闘技ロマン!!
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-「さっさと入れ!モンペ脱げ!」……明日、坊っちゃんが帰って来るか……明日……。この前、坊っちゃんが帰って来た時は海軍の真っ白い軍服がよく似合ってた。俺なんかのような徴兵不合格者の……片腕じゃなくて……。坊っちゃんが海軍へ入隊の時、知恵あの時泣いて見送りに……走って行ったっけなぁ。あの時の知恵の顔、キレイだったなぁ…。見送りの声に掻き消されて何話してるか聞こえなかったけど、俺には解っていたんだ。子供の頃、俺は見ていたんだ。坊っちゃんが毎日、倉の中で知恵と何をしていたか……。俺は……それでも俺は子供の頃からお前の事が……。劇画界の耽美派が描く、屈折した愛情でしか愛せない男の哀しい初恋物語!
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-大雨の降る日…大田舎中学校2年の平八郎[趣味・探偵]・キヨシロー[趣味・銭]・その妹のアヤノ[趣味・恐怖]この3人で××県大田舎中学校廃校舎に来ていた。来た理由は男二人が現金輸送車から7千万強奪事件があり、平八郎はこの廃校に雨宿りをしに来ると推理したからである。キヨシローは懸賞金が欲しいので同行・アヤノはゾクゾクしたいから同行…そして廃校舎裏に行ってみると、そこには穴の中に死体を埋めている1人の男が!!その男に校舎内に拘束されてしまった3人だったが…果たして無事に帰る事が出来るのか!?各主人公の人生の分岐点とも言える濃い思い出を描いた短編集!!
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3.5『母さん、今日限り故郷を捨てます。でも仕方なかった、母を抱いた部屋で同じ布団で私を犯してきたあのケダモノがどうしても許せなかった…』淫乱な母親を持った純子は15の年齢で完成された魔性の肉体を持っていた。だが世間では淫乱な母の事もあり「あばずれ」と影口を叩かれ蔑まれていた。やがて、母の恋人であるヤクザに目をつけられ、無理やり犯されてしまう。母親を抱いた同じ部屋、同じ布団で犯してくるヤクザに女としてのプライドを傷つけられた怒りが爆発し、気が付けば変わり果てた男の死体が…。組織の追手から逃げるため故郷を飛び出す純子だが……。男を惑わし男に惑わされた魔性の女・純子が描くクライムフィクション逃亡劇!
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-32歳の若さで課長代理、ハンサムで女子社員の憧れの的である羽賀哲夫は、同じ会社の受付嬢・恵美との結婚が決まっていた。美男美女同士のカップルで周りが祝福ムードになっていく反面、哲夫の中にはある複雑な感情が渦巻いていた。それは6年前、一度目の結婚をした相手・島田尚子の影だ。主婦業の傍らカメラマンとしての仕事に精を出す尚子とのすれ違いの日々に消耗し離婚したが、今思えばあの頃が哲夫の一番幸せな時間だったのである。そんなある日、何げなく出かけた昼下がりの公園で、偶然にも哲夫と尚子は再会してしまう…。男と女の様々な想いが交錯する大人のラブストーリー短編集。
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-安男は嫌な夢をみて目覚めた。その夢というのは子供の頃行っていた駄菓子屋の爺さんがお釣りを誤魔化すなど性格の悪さに子供たちは怒っていた!すると悪ガキだった高志が…「ヤルか」と一言。他の友達は参加しなかったが、安男は人殺しよりも高志に殴られる方が嫌だった為に実行してしまい…2人だけの秘密だ!と「ゆびきりげんまん」していた。そんな過去の嫌な夢を繰り返しみていたある日…20年ぶりに高志が現れた!口封じに消される!?焦る安男だったが、高志から驚きの事実を告白され…その告白により和んだ空気に変わるのだった!いったい高志は何を伝えたのか!等々、「ゆびきりげんまん」から生まれた感動や心温まるストーリー短編集!
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3.0オフィス街のランチタイムで人気の、ボックスカーの移動式お弁当屋さん。その中の一台「キッチン大吾」は、その場で調理したアツアツのお弁当が人気のキッチンカー。近くのオフィスビルで働くOL・桂子も常連客の一人だ。今日のお弁当「トロトロ半熟卵のオムライス弁当」のラスト一食を無事購入し会社に戻ろうとした桂子だが、そこで若い男に呼び止められる。男は、高級レストラングループ「オクダ」の御曹司。とあるパーティで桂子と知りあってから彼女にご執心な奥田は、桂子と仲良さげな大吾に反感を持ち、大吾のもとに舞い込んだ大型ショッピングモールへの出店依頼を邪魔しようと……。表題作「大吾のランチ」ほか、読めば何か食べたくなること請け合いな食べ物にまつわる作品を集めた飯テロ作品集!
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5.0私たちは、同期入社の仲良し三人組!でも、この3人で飲むのは今夜が最後なの。亮太は家業の洋食屋を継ぐことになり、達也はニューヨークへ企業留学が決まった。秘書課で働く私は一人取り残されちゃうな…と思っていたら達也と亮太から突然のプロポーズ……!?正直これまで何人かの男の人と付き合ってきたけれど、達也と亮太以上の人はいなかったが…。二人の間で板挟みになり食欲がなくなってしまった理沙のために、馴染みの店のマスターは男たちにパスタ勝負を提案。理沙の心を掴む勝負飯を作るのは、果たしてどちらか!?パスタの他、釣りたての魚料理まで、美味しい料理にまつわる様々な人間ドラマを楽しめる一冊です!
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3.7田舎から東京の大学へ進学し大手新聞社の記者として働く渋谷。酔っ払って帰宅した翌日目覚めると、部屋に何年も会っていなかった幼なじみ、裕子がいた!まるで新妻のようにかいがいしく渋谷の世話を焼く裕子に、どうして突然押しかけて来たのかいぶかしむ渋谷。いっぽう裕子は「お兄ちゃん、ワタシとの約束忘れてんじゃないでしょうね?」と幼い日の口約束を盾に居座り続ける。戸惑いながらも裕子との生活が心地よく感じられて来た矢先、今度は裕子が突然姿を消してしまい…。彼女の行方を探す渋谷がたどりついた真実とは――。家族、恋人、友人、そして自分…誰しも逃れようもなくいつか必ず訪れる『死』についてあらためて考えさせられる、ヒューマンドラマ短編集!
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-国賓や外交官との社交を目的として明治政府に建てられた社交場・鹿鳴館。だが性急すぎる近代化はあらゆるモノが渦巻く混沌とした時代を築く。その中心である鹿鳴館で繰り広げられる様々なヒューマンドラマ。『女の力はこれからの日本の重要な要素となるだろう』『ダンスも楽しかったけど本当に面白かったのは……』『代わりにコックリさんで遊びませんか?』『悪魔でけっこう。外交も仏の顔ばかりではやってられないからな』『女性が男の言いなりである国に未来などありませン』混沌とした時代を生き抜く人々をコミカル且つユーモラスに描いた幻の単行本未収録作品集が、ついに電子書籍化!
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-売れっ子作家の三島英一郎は、ゴルフの腕前も玄人はだし。ゴルフの聖地、セントアンドリュースに旅立つ日、英一郎の荷物の中にはボロボロでほとんど使い物にならなそうな7番アイアンが入っていた。それを見つけた出版社の担当編集者が修理しようとすると、その手を英一郎は振り払った。空港に向かう車の中、晩年の父親の姿が英一郎の瞼の裏に浮かぶ。父は年老いてからバイクの免許を取り、ダンス教室に通い、一度もやったことがないゴルフに挑戦した一風変わった人だった。しかし英一郎はそんな父を尊敬し、遺言を叶えるために、父の7番アイアンをセントアンドリュースへと連れて行くのだった…。内山まもると高橋三千綱の名コンビが贈る、珠玉の連作短編集!
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4.0太平洋戦争も日本に敗戦の色濃い昭和20年はじめ――。圧倒的な物量を誇る米軍機動部隊は、日本の最後の砦・沖縄周辺海上に集結していた。これに対し、日本軍の残された反撃手段はただ一つ。機もろとも敵艦に体当たりする肉弾攻撃、神風特別攻撃隊であった。250kgの爆弾を戦闘機に取り付け、まっしぐらに敵艦に突っ込んでいくという世界にも例をみない恐るべき戦法である。しかしながら、この神風特別攻撃隊をしても敵の侵攻をくいとめることはできず、ここでさらに恐るべき戦法がとられた。すなわち、ロケット特攻機「桜花」の誕生である。桜花はそれ自身戦闘能力は全くない翼をもった爆弾といっていいだろう。――昭和20年3月21日、桜花特別攻撃隊の第1陣18機は九州の南端・鹿屋基地を飛び立っていった。護衛戦闘機はわずか30機。「この攻撃に成功し、戦局は逆転する」日本軍最後の期待を担った桜花は必ずや戦局を打開してくれると固く信じられていたのであったが…。
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-バロン吉元の「柔侠伝」、上村一夫の「同棲時代」、滝沢解+ふくしま政美の「女犯坊」、小池一夫+平野仁の「少年の町ZF」、江波じょうじの「トップ屋ジョー」など昭和を席巻した劇画がズズーッと勢揃い! 掲載作品一覧------バロン吉元「柔侠伝」(第1巻第1話 『女掏摸』収録)、上村一夫「同棲時代」(第1巻Vol.1 『今日子と次郎』収録)、原作:滝沢解 作画:ふくしま政美「女犯坊」(第1巻 『怒根鉄槌篇』収録)、原作:小池一夫 作画:平野仁「少年の町ZF」(第1巻 『ラボック光』収録)、江波じょうじ「トップ屋ジョー」(第1巻 『ガンは俺の命だ』収録)
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-「神 枝一郎」は裏社会で暗躍する整形医で、患者の顔を全くの別人に変えてしまう程の神業をもっている。その為、彼の存在を知っている人々は【神の仕業】と称えていた。その神がワシントンでオペラを観劇中、依頼主が神の元に現れる。依頼主は連邦保安局の人間で、大きな出来事の証人キャシーが消されてしまい、そのキャシーと全く同じ人を神の仕業によって造り出して欲しいとの依頼だった!連邦保安局側で手術する前からすでにキャシーに似た人物を用意していたのだが、神は『無理だな』と言う。だが、その場にいたキャシーの母を見て彼女を手術するなら依頼を受けると言うが、体も年齢も全く違う人物を神はどのように造りあげるというのか…!?
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-都内・某所の店で警部補の「犬飼圭司」は張り込みをしていた。すると、ターゲットの男が現れて店内に入って行く姿を確認。後をつけようと動きだすと、麻薬捜査官が現れて強引にターゲットを横取りされてしまう。納得いかない犬飼だったが、店の外で待っていると数発の銃声が!すぐに裏口にまわるとターゲットを発見し格闘の末、現行犯逮捕に成功した。…しかし、取り押さえた際に犯人は犬飼のポケットに『謎のUSBメモリー』をひっそりと入れていた。そのUSBメモリーの力によって、その後に犬飼は全てを失ってしまい…。人生の絶望を経験した犬飼は警察組織の良犬から一匹狼の餓狼として、金・権力を手にして堕悪な支配者になる為に動き出す…!!
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-将軍の娘(弟橘姫)はそこらの侍なら軽く蹴散らす程の強さ!そして、美しく天真爛漫な性格で天女のような姫だった。父・吉宗の政事を陰から助けるため、各地を巡り問題に向き合い人助けを行っていた。ある日、ある主人から相談を受ける。主人の娘のお篠がお代官に気に入られご所望との話なのだが…娘のお篠は行きたくないらしく、その理由を聞くと「何人もの娘がお代官に召し出されているのに誰一人も村に帰ってこない」等、妙な噂が後を絶たないと言う事だった。すると姫はお篠に「あなたが着ていく着物をちょうだい!」と言い…。身を挺して人々を救う姫(天女)を描いた物語!
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-重犯罪特捜班・班長の神山はここの所、「危機迫る表情で銃を乱射する血塗れの自分」が登場する悪夢を繰り返し見ていて顔色も優れない状態だった。しかし、そんな中でも事件は発生し神山は重犯罪特捜班・班長として現場に向かう。到着すると、緊迫状態で犯人は「二時間以内に逃走用ヘリと一億円。それが出来なければ人質を一人ずつ殺す」という。だが、すでにリミットまであと10分…すると、犯人への発砲命令の連絡が神山に届きスコープを覗き込むと…犯人の顔は自分と同じ顔そして危機迫る表情!あの悪夢の自分そのものだった!その事件解決後も自分の顔と同じ顔の悪夢は続き…!重犯罪特捜班・班長の神山のアクションバイオレンス作品!!
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-全日本中学校フォアサムゴルフ選手権!各校激しい勝敗争いを繰り広げていた。そんな中、『明華学園』対『日新中学』の勝負もかなりの接戦で優勝候補と言われながらも、明華学園の戸橋・佐々木ペアは苦戦し、最終ホールにくるまで決着はついていなかった!そして、その最終ホール一打目・佐々木のティーショットはラフ(芝や草が伸びていて、ボールが打ちにくい場所)に落ちてしまう。その難しい二打目を戸橋に託すとミラクルショットで見事に巻き返し!と思った矢先…。三打目、プレッシャーからか佐々木はミスショットをしてしまい、勝敗が決まる大事な四打目が戸橋に託されたが…果たして!!ゴルフに情熱を燃やすスケベな少年・戸橋矢一を描く!
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3.0杉浦ミキは高校を卒業後すぐに愛車の原付ベスパに乗り、今後働く喫茶店「ぶるうらいと」に来ていた。すると店の前の通りに同じ学校だった、元暴走族の吉崎という男が大荷物を持って歩いているのを見つけると、高校当時には話した事がなかったが物怖じしないミキは「どこかに行くの?」と聞くと、吉崎は就職先が金沢で駅に向かう途中だという。それを聞いたミキは愛車のベスパを持ってきて荷物を載せ、バイクを転がし話ながら駅に向かうと、吉崎は話した事はなかったがミキの事は印象に残っていたようで…。ミキや友人達の卒業後のそれぞれの恋愛・音楽・仕事と懸命に生きてゆく青春ストーリー作品!
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-明治十八年・日本は文明開化の真っただ中。そんな時代に【高修館柔術】対【楊心流柔術】による『武芸者日本一決定戦』が行われていた。しかし、楊心流は敗北し高修館は当然のように勝利した。日本柔術界は高修館の宇野重五郎によって淘汰されつつあったため、数多くの柔術流派は消え去ろうとしていた…。そのため恨みをかう事も多く、宇野重五郎のもとには暴漢が現れる事もあり、その際には高修館の影と言われる【彰伍】という名の暗殺者が現れ暴漢達を武器も使わず瞬殺していた。しかし、その彰伍はただ宇野に雇われるような男ではなく、その先にある大きな野望のために殺しをおこなっていた。果してその野望とは…!?
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-ガッチリとした体形の男・岩蔵は友である茂平次と共に故郷を飛び出し、江戸に向かっていた。しかし、二人が最後に口にした物は二日前でこのままだと野垂れ死ぬのも時間の問題だった。なんとか川の水を飲み空腹を誤魔化していると、近くを通りかかったお紋という女が食料を持っている事に気づいた二人は大量の握り飯をもらい、難を逃れた。そして、お紋に自分達の事情を話すと、岩蔵の体格を見て年に一度の奉納相撲の参加を提案される。優勝すればたくさんの賞金を貰えると聞いた岩蔵は参加を決めるが、そのお紋と岩蔵のやりとりの様子を見て勘違いした町の男達が背後から岩蔵に襲い掛かり…!岩蔵の偶然の出会いから始まった相撲での活躍を描いた作品!
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-夜の街の片隅でとある占い師のもとには行列ができていて、たくさんの人達が順番を待っていた。一方、その隣では全然人気のない中年オヤジの桜井という占い師がポツリ商売をしていた。そんな桜井のもとに落ち込んだ様子の男が「インチキ占い師めぇ~!」と、泣きながら怒鳴りこんできた。その男に話を聞くと以前、桜井に占いをしてもらい「彼女と間違いなく幸せになる!」と言われたのに彼女から別れを告げられたじゃないか!と言うことだった。しかし、桜井はその占いに絶対の自信があった!そして納得のいかない桜井は…。サクライ食品の社長という立場をそっちのけで、占いにハマり占いを的中させていく!?社長と占い師の顔をもつ桜井の物語!
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