西村京太郎作品一覧

  • 夜行列車の女 〈新装版〉
    値引きあり
    -
    雑誌「旅と人間」のカメラマン・木下孝は、新型寝台特急“サンライズエクスプレス”を取材するため、高松まで乗車することになった。女好きの木下は、隣りの個室に乗り合わせた若い美女と知りあい、永井みゆきと名のるその女の目的地・道後温泉まで同行することを企む。が、乗りかえ駅の坂出で彼女が起きてこないのに不審を抱き、その室をあけると、別の女の死体が出てきたのだ。しかも、永井みゆきと名のる女は、去年東京で死んだ筈だという…。謎が謎を呼ぶ事件に十津川と亀井が挑む、長篇トラベル・ミステリー。
  • 南紀白浜殺人事件 〈新装版〉
    値引きあり
    -
    「貴女の死期が近づいていることを、お知らせするのは、残念ですが、事実です…」“死の予告状”を受け取ったR建設のOL・広田ユカが突然消息を絶った。同僚の木島多恵が、ユカの悩みを十津川警部の妻・直子に相談し、助力を求めていた矢先だった。しかもユカは、母親の葬儀のため故郷の南紀白浜に帰省したはずだったのだ!一方、東京練馬で起った殺人事件の被害者・近藤真一は「ゆすりの代筆業」という奇妙な副業を持っていた。“死の予告状”が近藤の筆跡と一致したことから、事件は思わぬ方向に…。
  • 私を愛して下さい(十津川警部シリーズ)
    3.0
    旅行作家の菊地文彦が、東京の自宅で刺殺された。直前に岩手県の宮古へ取材に行ったことが判明。捜索にあたる十津川警部は、相棒の亀井刑事と宮古へ向かう。菊地が訪れた姫川村の寺で、砕かれた石碑に“列”という刻字を見つける。東日本大震災で破損しただけでなく、故意に粉砕したと感じた十津川は、石碑の由来を調べ始める。第二次大戦の特攻作戦に繋がると睨んで鹿児島へ飛ぶが……。特攻隊員の妻の命の叫びが、現代の殺人を呼んだ!? 岩手と鹿児島を舞台に、特攻作戦の真実に迫る。陸軍幼年学校の最後の生徒だった著者による渾身の戦争&旅情ミステリー。
  • 会津 友の墓標(十津川警部シリーズ)
    -
    東京荒川河川敷で、車のトランクからK出版編集者・佐伯隆太の死体が発見された。被害者は、大学ヨット部の仲間だった十津川警部に、最後の手紙を送っていた。同じ大学の旧友・折戸修平に会うため、会津若松に行くと書かれていたのだが……。捜査を開始した十津川は、亀井刑事と会津若松へ向かう。友情か裏切りか、歴史と怨念が複雑に絡み合った殺人事件の真相とは!? 傑作長編トラベルミステリー。
  • 十津川警部 湖北の幻想
    5.0
    時代小説作家の広沢の妻には愛人がおり、その彼がダイイングメッセージを残して殺された。また紫田勝家が秀吉に勝っていたら、という広沢の小説は事件にどう絡むのか。十津川が辿り着いた真相は。
  • 十津川警部捜査行 SL「貴婦人号」の犯罪
    3.5
    犯行声明は“SL模型”!? 東京─山口─鎌倉─京都……消えた“鉄道マニア”を追え! インターネットで鉄道模型を販売していた男が殺害された。目撃証言から鉄道マニア雨宮の犯行とされ、十津川警部は行方を追って山口へ飛んだ。雨宮が愛するSL・C57-1「やまぐち号」の最終運行日に、JR山口線沿線に現われると考えたのだ。だがそこに犯人の姿はなく、線路付近で東京在住の若い女性の他殺体が発見される。その被害者の横には「貴婦人」の愛称を持つC57-1の模型があった。これも雨宮の仕業なのか。そして被害者たちを結ぶものは? 捜査が混迷を深める中、さらに鎌倉、京都でも新たな殺人が……。円熟の著者が放つ、鉄道ミステリーの傑作!
  • 死への招待状
    -
    私立探偵・松尾のところに、ある男の将来性を調べて欲しいと依頼があった。将来はバラ色……と調査を終えようとした途端、事態は思わぬ方向へ。表題作ほか、危険な男・秋葉京介の活躍も読める短編集。
  • 哀切の小海線
    3.0
    東京の府中刑務所から、一週間後に刑期満了で出所する筈だった受刑者が脱走。十津川警部は、男が逮捕されるにいたった7年前の事件を調べ直してみると、原発用地買収問題にぶちあたり……。
  • 十津川警部 神話の里殺人事件
    4.0
    N銀行の元監査役が「神話の里で人を殺した」と遺書を残して自殺した。捜査を開始した十津川警部は、遺書に書かれた事件を追うことに……。日本各地にある神話の里は判明するのか。十津川シリーズ長編。
  • 十津川警部 箱根バイパスの罠
    4.0
    新宿のホテルで黒沢美佐男という男が毒殺された。捜査が難航する中、十津川警部は、事件の二ヵ月前、新聞に「あなたは、黒沢美佐男を知っていますか?」という奇妙な広告が載っていたのを見つける。広告の意図は何? 被害者は何者? 広告主が犯人なのか? 深まる謎を解決するため、十津川は掟破りの罠を張る!
  • 東京ミステリー
    2.3
    江戸川区内の交番に勤める山中は、地元住民5人と共同名義で箱根の別荘を購入することに。しかし別荘に移ったしばらく後、メンバーの一人が行方不明になってしまう。さらに第2の失踪者が――。
  • 十津川警部 青い国から来た殺人者
    3.0
    東京のホテルで老教授が刺殺された。バスローブのポケットには「第一番」と書かれた一枚の紙が入っていた。次いで、大阪で殺されたホームレスのジャンパーからは「第二番」。京都で刺し殺されたクラブのママの胸元からは「第三番」の紙が見つかる。何の繋がりもなさそうな三人の共通点とは? 十津川執念の捜査!
  • 殺人偏差値70
    3.4
    大学受験の当日、木村が目覚めると試験開始の20分前。どう考えても間に合わないと悟った木村は、大学に「爆弾予告」電話をかける。まんまと試験開始時刻を遅らせることに成功したが…。他7編収録。
  • 十津川警部「目撃」
    4.0
    東京の高級マンションと富山のトロッコ電車で、いずれも青酸カリを使った殺人事件が起こった。事件の被害者に共通するものは何か? 捜査の指揮を執る十津川警部は、事件の背後に政財界の大物の存在を知る。
  • 十津川警部 君は、あのSLを見たか
    -
    誘拐犯からの犯行予告に記された謎の言葉(ヒント)「空」「水」「アメリカ」「子供」「金」が指し示すのは、いったいどのSLなのか? 探し当てなければ、人質の命が危ない。期限はあと2日! 犯人が仕掛ける謎かけに、十津川警部は果たしてどう答える? そして運命の日、予想外の事件が発生。事態は一気に混迷を深める!!
  • 生死を分ける転車台
    3.0
    人気模型作家・大島祐輔が多摩川で刺殺された。現場にはジオラマ・コンテストへの出品作「転車台のある風景」が燃やされた痕跡が!捜査を開始した十津川警部は、転車台のある天竜二俣駅に飛ぶ。そこでは三カ月前、小島が想いを寄せる女性が変死していた。二つの事件の関連は?手がかりが掴めないまま、混迷を深める捜査。十津川は犯人をあぶりだす罠を仕掛けた…。
  • 外国人墓地を見て死ね――十津川警部捜査行
    4.0
    警視庁の西本刑事は、大学の同窓生篠塚美奈に会うため横浜の外国人墓地に赴く。だが、待ち合わせの墓石前では、女性が刺殺されていた。被害者は「篠塚美奈」と判明するが、見知らぬ人物だった。同姓同名の女性が偶然殺されたのか? しかも美奈本人は直後に失踪。一方、東京・新橋でその墓石に縁の男が殺害され、事件は複雑な様相を見せ始めた…。十津川の推理は!?
  • 近鉄特急 伊勢志摩ライナーの罠
    3.5
    月刊誌の企画でお伊勢参りに出かける予定だった老夫婦が失踪した。旅のコースには2人の名を騙る不審なカップルが出現。老夫婦は事件に巻きこまれたのか? 捜索願が出される中、カップルの女性が隅田川で他殺体に。捜査に当たった十津川警部は老夫婦の家で謎の仏像を発見する。失踪と関係があるのか? 伊勢志摩へ飛んだ十津川が掴んだ事件を解くカギとは!?
  • 十津川警部 二つの「金印」の謎
    4.0
    東京・京都・福岡で首のない他殺体が相次いで発見された。現場には“歴史を正しく見ようとしない者”への死刑宣告文と、国宝「金印」の朱印が。十津川警部が捜査に乗り出した直後、怪しげな団体が幻の「卑弥呼の金印」を発見したと発表し、古代史学会は騒然とする。さらに代表の男は殺人犯を知っているというのだが…。十津川警部が古代史と連続殺人の謎を解き明かす。
  • 夜行快速(ムーンライト)えちご殺人事件
    5.0
    新宿でパチンコ店社長が殺され、従業員の三宅修が現金五百万円とともに消えた。一方、女子大生の江見はるかは、起業資金一千万円を貯め、新潟に帰郷しようとしていた。この二人の男女が、二三時九分発新潟行き快速「ムーンライトえちご」から失踪。十津川警部は、同列車に乗っていた不審な女性五人組の影を掴むが!? 震災の傷跡残る北国の街に浮かび上がる構図とは?
  • 十津川警部 千曲川に犯人を追う
    3.3
    東京で連続幼女殺人事件が発生、長野県上山田温泉で将棋の名人戦に挑戦中の宗方が捜査線上に。週刊誌記者が宗方を犯人と告発する一方で、謎の手紙を読んだ彼は大悪手を指して敗北した。しかも現地で宗方の愛人が行方不明、幼女もまた1人犠牲に。十津川警部の名推理が事件の真相を暴く! 傑作長編推理。(講談社文庫)
  • そして誰もいなくなる 十津川警部シリーズ
    -
    前代未聞のクイズ付きミステリー小説! 製菓メーカー主催のクイズ大会に参加したものの、優勝候補の不自然な脱落を怪しむ探偵の橋本。その背後を探り始めた十津川警部にも危機が迫る――。東京駅から神戸、有馬温泉、洋上へと舞台が移り変わるノンストップミステリー。ストーリーの進行に応じ難問クイズも登場(解答つき)。貴方は事件の謎とクイズが解けるか? Q現在の東京駅には、存在しないホームがあります。それは何番線ホームでしょうか? Q神戸の名所に、メリケンパークがあります。どうしてメリケンパークと呼ばれているのでしょうか? Q兵庫県尼崎市の杭瀬東墓地には、残念さんと呼ばれる墓があります。これは、どんな人の墓でしょうか? ――答えは本文中にあり!
  • 十津川警部シリーズ 一九四四年の大震災――東海道本線、生死の境
    -
    太平洋戦争の悪行が70年後に暴かれる!  浜名湖の湖岸にある「フジタ浜名湖地震津波研究所」のビルが炎上し、そこから男の焼死体が発見された。男は、主宰者の藤田武。妻の美里には、何のために武が死んだのか分かっていた。  時代は一気にさかのぼり、太平洋戦争の末期。武の祖父徳之助は、「フジタ地震津波研究所」をつくり、息子の健太郎とともに研究をしていた。  米軍による日本本土への空襲が勢いを増す中、敗色濃い戦時下に政府、軍部が国民に強いたものは、言論統制、報道管制だった。その圧制下にあって大地震・津波の襲来を予知し、警鐘を鳴らそうとしたのが藤田親子だった。  ついに、1944年12月7日に大地震が東海地方を襲った。後に言われる昭和東南海地震である。これが次の大地震を誘発すると警告する藤田親子を、当局は拘留し迫害した。そして、翌年1月13日には三河地震が起こったのだった。しかしながら、徳之助は鉱山に、健太郎は沖縄戦線に送り込まれ、徳之助は行方不明に。それを命令したのが、川崎憲兵隊長だった。  戦争での悪行を暴くために、戦後、藤田健太郎と武は、それぞれの時代に動き始めた――。 ※この作品は、『一九四四年の大震災――東海道本線、生死の境』(単行本版)の文庫版となります。
  • 十津川警部 犯人は京阪宇治線に乗った
    4.3
    ロケ中の殺人と大臣の死にどんな接点が!  同棲中の谷村有子と葛西信は、売れない役者同士。ある日有子は、渋谷で自動車運転免許証を偶然拾った。それは、今人気の女優新藤美由紀のものだった。免許証に記された新藤美由紀の本名は、同じ読みで名前が一字違いの「谷村侑子」。免停中の谷村は、その免許証を使って運転し警察に捕まるが、新藤の計らいで、罪に問われることもなく済んだ。さらに新藤の推薦により、谷村と葛西の二人に夫婦役での連続テレビドラマ出演が決まって、ロケ地の京都宇治に向かった。  しかし、宇治川の清流沿いに走る京阪宇治線での撮影初日に、有子とドラマスタッフが失踪し、殺害されてしまったのだ。  東京では、大物政治家白石幸次郎が爆殺される。十津川警部が調べを進めるうちに、無関係に見える二つの事件を結ぶ接点が浮かび上がってきた。そして、さらなる被害者が!  事件は、迷宮のシナリオを演出しようとする犯人の勝利に終わるのか。  十津川の推理が導き出した犯人とは――。
  • 災厄の「つばさ」121号
    2.5
    新庄行き山形新幹線のグリーン車に幾度も乗車する美女。かげり宿す美貌は、車掌の関心の的だった。彼女はなぜか、毎回違う男を旅に誘っていた。ある朝、そのひとりが殺される。眉間を射ち抜かれて。そして、彼女の同伴した男たちが、次々射殺されてゆく――。十津川警部は、鮮やかな腕前から、狩猟の天才・折尾を追う。謎の美女と射撃の鬼、二色の糸はどのように絡み合うのか?!
  • 箱根 愛と死のラビリンス
    2.7
    殺害されたトラベルライターが遺した箱根の観光地図には「一つ二つで、人殺し/三つ四つで、仇討ち…」という奇妙な文句が記されていた。しかし殺人犯と目された男は撲殺死体となって大涌谷で発見される。その文句が、時価数億円という幻の名画の行方に関係していることを掴んだ十津川警部と亀井刑事は、事情を知る美術評論家を訪ねるが…。箱根・奥湯河原に展開する白熱の追跡劇。
  • 十津川警部 鹿島臨海鉄道殺人ルート
    3.0
    日本刀による連続殺人。動機に潜む謎とは? 全国剣道大会で優勝した現職刑事の横井哲は、優勝したお礼に鹿島神宮に木刀を奉納し、続いて水戸に行った。そこで持っていた木刀が盗まれ、殺人事件に巻き込まれる。  舞台は一転して、東京の上野公園で日本刀による凶行が起こった。3名の命を奪い、怪我人を出した事件は、現行犯で男が逮捕される。  男の名前は、松平優。鹿島新当流の使い手だった。  犯行動機の裏に隠された謎に挑む十津川の前に、次々と明らかになる日本刀による斬殺事件。  果たして一連の事件の真相は?
  • 十津川警部 湘南アイデンティティ
    2.5
    小田原に住み、湘南ライナーで新橋の経済研究所に通勤する武藤の前に現れた美女・小早川恵。彼女は武藤に、週に1度、平塚にある自分のマンションで一夜をともにしてほしい、ただしセックスは抜きで、と持ちかける。恵はこうして、川上、大杉、岸川、仲という湘南に住む5人の30代エリートに声をかけ、それぞれ月曜日から金曜日まで「一夜同棲契約」を結ぶ。 岸川の美人秘書が殺され、捜査に乗り出した十津川警部の元に、恵と男たちの奇妙な関係を記した報告書が届く。 一方、恵の魅力に翻弄された岸川は、他の男たちに恵をレイプしようと持ちかける。

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  • 十津川警部 哀しみの余部鉄橋
    2.0
    ベストセラー街道を疾走し続ける “西村京太郎トラベルミステリー”。丸ごと1冊十津川警部シリーズの魅力満載―。 新宿のクラブホステスが絞殺された。捜査線上に浮かんだのは、なんと新宿署の警部だった。それも十津川警部の同期……。虚飾の街に絡めとられた男の行末を描く表題作「哀しみの余部鉄橋」をはじめとして「十津川、民謡を唄う」「北の空 悲しみの唄」「北への殺人ルート」の4作を収録。“人生は愛と友情と裏切りだ”。行間から哀感にじみ出る西村ミステリーの真骨頂がここにある。

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  • 十津川警部「子守唄殺人事件」
    5.0
    現場に残された奇妙な遺留品 殺された女たちを結ぶ見えない糸とは……!? 銀座クラブのママが絞殺された。現場にでんでん太鼓が遺され、口にはおしゃぶりが入れられていた。後日、三月三日雛祭りの夜に東京で女性演歌歌手が絞殺され、胸元にこけしが置かれやはり口にはおしゃぶりが! さらに仙台でも女性評論家が絞殺され、胸元には首の取れかかった男の子の人形、そしてまたも口にはおしゃぶりが! 十津川は、これら殺人現場の奇妙な遺留品が各地の子守唄を暗示することに注目。やがて被害者たちのような自立した女性を批判する「子守唄を守る会」なる団体の存在を知る。すると、十津川たちのほかに彼らこそ犯人と睨む人物が現れるが……。連続殺人に隠された驚愕の真相とは!?
  • 十津川警部 特急「有明」殺人事件
    2.5
    有明海の三角湾に、著名な風景画家の水死体が上がった。転落死の可能性から一転、自他殺の線が浮上。作風とは異質な美人画に注目し、絵のモデルの正体を探るうち、彼の画家仲間にも悲劇が!多すぎる容疑者、理解できない犯行動機…。十津川警部、鉄壁のアリバイ、時刻表の見えない糸をどう解きほぐす!傑作トラベルミステリー。
  • 四国情死行
    2.7
    元警視庁刑事の橋本豊は恋人の三回忌をお遍路で供養しようと四国へ。現地で出会った夫婦と一緒に巡礼するが、その2人が溺死。実は女性は愛人だった。一方、東京では悪徳私立探偵が殺され、その強請(ゆすり)リストにはニセ夫婦の名前が。(講談社文庫)
  • 十津川警部 みちのくで苦悩する
    2.5
    なぜ殺人犯は十津川の名を利用したのか!? 山形市内でホステスが殺害された。容疑者は山形県警の警部。だが彼は、若い女性に薬物を嗅がされて気を失っていたと無実を主張。しかも、それは十津川警部に電話で呼び出され、山形駅へ向かう途中だったというのだ。不可解な電話の真相とは? 表題作ほか全4編のトラベル推理集。『北への殺人ルート』改題(講談社文庫)
  • 十津川警部「荒城の月」殺人事件
    3.5
    上京中の資産家が絞殺され、現金1000万円が奪われた。高級外車に残された道路地図には、3つの港町の頁に謎の数字が……。夭折した天才作曲家が書いた幻の楽譜に張り巡らされる二重三重の罠。引退した贋作のプロはなぜ刺殺されなければならなかったか。一筋縄ではいかない犯人に、十津川は宣戦布告をする! (講談社文庫)
  • 十津川警部の怒り
    4.0
    狡知な犯人に十津川が放つ逆転の痛打! 毒舌で有名なプロ野球解説者が、甲子園球場の近くで刺殺された。容疑者は低迷するチームのヘッドコーチ。かつてポストを巡って揉め、動機は十分だが、犯行時刻には寝台特急「出雲4号」に乗っていたという。血まみれの切符、車掌がもらったサイン。十津川、逆転の一手は。殺意を乗せて走る列車、3つの事件!(講談社文庫)
  • 十津川警部 帰郷・会津若松
    3.4
    代議士をめった刺しにした男が出所した。12年間動機について黙秘を貫いた男が向かったのは故郷・会津若松。だがそこで彼を待っていたのは度重なる脅迫と尾行。刑務所に唯一手紙を寄越した女と喜多方に行けば同じSL列車内で殺人が。「いよいよ始まったな」十津川は事件の鍵を白虎隊と会津娘子(じょうし)隊に見出した!
  • 西伊豆 美しき殺意
    -
    東京井の頭(いのかしら)公園で、盲目の新進画家木下利夫の射殺体が発見された。直後に恋人の足立えり子が姿を消し、木下の代表作十二点も消え失せてしまった。そして、十津川を嘲笑うかのように起こる第二、第三の殺人事件。被害者の顔には、木下が影響を受けた西伊豆出身の画家入江長八(ちょうはち)の「龍」と「鶴」のハンカチが……。十津川と亀井も震える美しくも凄惨な復讐劇の真相は!?

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  • 十津川警部「友への挽歌」
    4.0
    深夜の電話で叩き起こされた十津川警部。声の主は大学時代の友人・永田だった。生死にかかわる相談がある、と訴える永田の声は突然、二発の銃声とともに途切れた。十津川の耳に残るのは、試射で覚え知ったロシア製のトカレフのもの……。調査をすすめるうちにぶつかる連続殺人。十津川を待っているかのように仕組まれた手口。旧友の安否を気づかう十津川は、北海道、そしてフィリピンへと追跡を続ける。第一人者による長篇トラベル・ミステリー。
  • 神戸25メートルの絶望
    -
    神戸・異人館街観光中に失踪した夫婦が、25メートルの円の中心で惨殺された。十津川は、被害者と同じツアーに参加していた4人の男女が阪神淡路大震災の被災者だと突き止めるが……。
  • さらば南紀の海よ
    3.0
    病床で「白浜温泉に行きたい」と望んだ余命一年の女が、その二日後に殺された。十津川は小説家志望で無職の息子・雄介に疑いの目を向ける。一方、雄介は母の言葉が気になり南紀白浜に向かうが、乗車した特急〈くろしお〉が爆破されてしまう。雄介を尾行していた三田村刑事と北条早苗から報告を受けた十津川は、ある推理を胸に南紀へ飛んだ。東京の殺人事件と白浜の爆破事件――二つを結ぶのは、三十年前のあの夏の日……。
  • 萩・津和野・山口殺人ライン 高杉晋作の幻想
    -
    ビル・オーナー中西博を脅して屋上から転落死させた高木晋作が出所した。動機の一切を黙秘した高木は、所持する手帳に中西を筆頭に6人の名前を記していた。やがて、出所後を警戒する十津川ら捜査陣をあざわらうかのごとく、山口県・萩の菊ヶ浜、沖縄県・西表島近海で、相次いで殺人が! 被害者はいずれも手帳に名のある人物だった。十津川は必死に高木の行方を追うが……。
  • 東京上空500メートルの罠(十津川警部シリーズ)
    -
    埼玉の飛行場から、有名人の招待客7名を乗せて東京遊覧に飛び立った世界最大の飛行船ツェッペリンNTワン号が、ハイジャックされた。ゴンドラ下に爆弾を仕掛けたという犯人は、一人3000万円の身代金を要求。十津川警部は、犯人のたび重なる要求に翻弄されながらも、人質を守ろうと飛行船を追跡するが……。大都会東京の上空500メートルの攻防! 意想外の難事件に挑む十津川警部の活躍。
  • 十津川警部 高山本線の秘密
    -
    二つの殺人事件の背後に「戦争の亡霊」が!  女性カメラマンの夏川えりは、故郷の岐阜・高山へ向かった。高山から足を伸ばし、世界遺産の白川郷、さらにその奥の無人の村・R村へたどり着いた。実は、祖母・夏川勝子は太平洋戦争末期に従軍看護婦として満洲に渡っていたが一時帰国し、R村で行方不明となっていた。そして、勝子のことを調べようと思って訪れたえりも、R村で姿を消してしまった……。  そして、東京・三鷹でひとり暮らしの72歳、浅野真治が遺体で発見された。十津川は、関係者から驚くべき証言を得る。浅野の父親が唱えた「永久戦争論」について、真治は原稿を書くことになっていたという。それは敗色濃い日本軍が沖縄戦でとったとされ、少年兵を使うものだった。そして、歴史に葬り去られるべき戦術を現代にも継続させようとする一群の存在があった。  十津川警部は、二つの事件にうごめく「戦争の亡霊」の行方を追い始めた。 ※この作品は過去に単行本として配信されていた『十津川警部 高山本線の秘密』 の文庫版となります。
  • 東京-金沢 69年目の殺人
    -
    戦争はまだ終わっていない!? 十津川警部、特攻の真実に直面する。 東京と金沢を結ぶ北陸新幹線開通が翌春に迫り、終戦から69年経った8月15日、元海軍航空隊中尉の小暮義男が扼殺された。93歳であった。小暮は金沢の出身で、12年前に妻を亡くすと金沢から東京へ出て暮らしていたのだ。被害者の戦中・戦後を調べる十津川は、小暮が戦争末期に、「私もすぐ、君たちの後に続く」と言って特攻隊員を送り出していたこと、さらに、40年前に元陸軍中将の莫大な遺産を相続し、同時に「特攻とは何だったのか、調べてほしい」と託されていたことを突き止める。十津川は、特攻で亡くなった若者にも思いを馳せ、複雑な心境で殺人事件を追うのだが……。(「東京と金沢の間」改題)
  • 十津川警部 鳴子こけし殺人事件
    -
    東京丸の内で日本有数の資産家が刺殺され、現場には鳴子こけしが一体残されていた。そして、事件の数日前に死亡した女性の部屋から、同じ鳴子こけしが五体盗まれていたことが判明し、さらに山口県徳佐駅と伊豆半島の殺人現場に次々と置かれていく。残りのこけしはあと二体。犯人の標的もあと二人!? 十津川が広域連続殺人事件に挑む!
  • 韓国新幹線を追え
    4.0
    日韓関係が緊張を続けるなか、日本側特使を暗殺する計画が密かに練られていた。舞台は、韓国新幹線KTX。危険を察知した十津川と亀井は韓国に飛ぶが、時速三〇〇キロで疾走するKTXは、犯人グループにハイジャックされてしまう。十津川らは計画を阻止できるのか。犯人の目的は? 終盤の闘いは、まさに瞠目!
  • 十津川警部 猫と死体はタンゴ鉄道に乗って
    3.0
    東京・谷中の喫茶店「カフェ猫」のオーナーが、子猫と一緒に焼死体で見つかった。ウエイトレスの野中弥生が直前に失踪していたことをつかんだ西本刑事は、手掛かりを求めて丹後へ。弥生が残していった歌に出てくる天橋立に何かがある!? しかし、捜査は難航。十津川と亀井も丹後に向かうが、事件は思わぬ方向へ!
  • 赤穂バイパス線の死角
    -
    「忠臣蔵」主演役者の死。十津川警部、四十七士を祀る赤穂大石神社へ――「忠臣蔵」千秋楽の翌日に、主演した人気歌舞伎役者・尾上竜之介がTV局女子アナと服毒死した。竜之介の遺書もあり、心中として捜査は終了したが、十津川の先輩で所轄署の小西と雑誌記者・坂井が真相究明に動き始めた。十津川は二人の後を追い、四十七義士を祀(まつ)る兵庫県の赤穂大石神社へ向かうが、岡山県日生(ひなせ)の港で坂井の溺死体が発見される……。

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  • 五能線の女
    3.8
    海と森、東北の美しい自然に抱かれる、五能線。私立探偵・橋本豊は、素行調査の報酬を手に、念願の「リゾートしらかみ」号に乗車した。だが、それは罠に他ならなかった! 彼は、青森県警に千畳敷殺人事件の容疑者として拘束されてしまう。橋本を救おうと動いた女性探偵もまた窮地に陥る。十津川警部は、元部下の無実を信じ、現地へ向かった。旅情溢れる、トラベル・ミステリー。
  • 神戸 愛と殺意の街
    2.5
    〈神戸の悪党〉と名乗る人間から、ビール会社、銀行などに送られた脅迫状。それに続く巧妙な現金強奪事件。十津川警部は事件の鍵を求め、神戸に向かった。捜査の中で浮かび上がった男は、さまざまな作戦を使い、十津川と互角に渡り合う。強敵の出現に闘志を燃やす捜査陣。男は「夢の計画」を実現するために、十津川に最後の戦いを挑んだが――。港の街神戸をめぐる傑作長編ミステリー。
  • 大垣行345M列車の殺意
    3.0
    東京駅23時25分発の大垣行345M列車に乗っていた女性デザイナーの絞殺死体が小田原駅近くの線路で発見された。彼女の手帳から、十津川警部と大学で同窓の芸能プロ社長外崎が容疑者として浮かぶ。彼のアリバイは一緒に飲んだ友人が証言したが、数日後外崎は姿を消した。そして、横浜駅のホームで第二の殺人が……。表題作をはじめ、十津川警部が活躍する傑作トラベル・ミステリー4編。
  • 特急「白鳥」十四時間
    3.0
    十津川警部の片腕で、捜査一課のベテラン刑事亀井は、気は優しく真面目で、通称“カメさん”の愛称で誰からも親しまれていた。その亀井に何者かによって懸賞金がかけられた。〈死亡に限り一千万円〉亀井に対する私怨か、警察に対する挑戦か?出張で大阪にいた亀井は自ら囮になることを決意し、叔母のいる青森までを走る「白鳥3号」に乗り込み、犯人をおびきだそうとするが……。青森まで十四時間の長い旅が始まった!
  • 消えたエース
    2.5
    ペナントレース終盤、京神ハンターズは、巨人、広島と共に激しい首位争いを演じていた。18年ぶりの優勝のチャンスに、ファンは湧いていた。だが、優勝を懸けての対巨人4連戦に、京神ハンターズのリリーフエース江島が、突然失踪した。その翌日、江島の愛人で京都祇園のクラブホステスが殺害された。警察は江島の行方を追うが…。京神ハンターズの困惑をよそに、天下分け目の戦いの火ぶたは切って落された!長編サスペンス推理。
  • イヴが死んだ夜
    4.7
    氷雨の浅草寺境内で若い女性の全裸死体が発見された。太股には、上品な顔立ちとは不釣り合いなバラの刺青が彫られていた。十津川警部が、ある女性の空白の3年間を追う、迫真のサスペンス大作!
  • 急行アルプス殺人事件
    3.6
    坂口刑事は故郷の白馬村から急行「アルプス」で東京に戻る途中、乗用車が炎上している現場に遭遇し、運転士や車掌と協力して車の運転席から若い女性を救出する。ところが、その2日後、女性は肺炎で亡くなってしまう。そればかりか、女性を救助した車掌と運転士が相次いで命を落とす。この不吉な出来事の連鎖に不審を抱いた十津川警部は、一連の死を殺人事件と見て捜査を開始する──。傑作鉄道ミステリー短編集!
  • 十津川警部 トリアージ 生死を分けた石見銀山
    2.5
    「十津川警部に告ぐ。十億円を支払え。さもなければ、石見銀山は爆破され、世界遺産の一つが消える」。犯人からの声明に当惑する十津川。しかし、かつて事件現場で十津川が下した治療順位判断(トリアージ)が原因で、足を切断した被害者が、石見銀山の傍に住んでいることが判明。因縁を感じる十津川。名警部の捜査が始まる!
  • 若狭・城崎殺人ルート
    3.0
    十津川警部、天橋立で犯人(ホシ)の女を追う! 天橋立行きの特急が爆破―― 無差別犯罪の陰に謎の男が!? 大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ず天橋立――美由紀が営む飲み屋で出会った男は、なぜか、彼女の生まれ故郷を謳う有名な和歌を口にした。数日後、テレビで天橋立に向う特急が爆破され、死亡者も出たとのニュースが。あの男が事件に関係しているのか――疑いをもった彼女のもとに十津川班の刑事たちが訪れて…緊迫のトラベルミステリー!
  • 十津川警部捜査行 日本縦断殺意の軌跡
    -
    Rレコードで作詞家をしている堀井が北海道・帯広に向ったまま失踪した。その後、同じレコード会社の新人女性演歌歌手の及川くみが自宅のマンションで殺されたが、彼女は東京から帯広へ向かう航空券を持っていた。十津川班の日下・北条領刑事が北海道へ飛ぶが、そこには謎の墓標が……堀井と及川の接点とは、そして秘められた事件の真相とは!? 北海道から沖縄まで十津川班、飛ぶ! 新人歌手の死に隠された音楽業界の暗部を暴け!
  • 西日本鉄道殺人事件(新潮文庫)
    -
    福岡から大牟田に向かう9000系西鉄特急の車内で、91歳の町工場元社長が殺された。老人は、60年前、その三連覇に熱狂した西鉄ライオンズゆかりの聖地を巡り、大牟田で九州新幹線に乗り換え、鹿児島に向かう旅の途中だった。事件解決の鍵は、老人が「人生最後の旅」で目指した、「最も悲しみと怒りが強い場所」にあるのか? 終わりなき戦後の闇に十津川警部が挑む、好評の「地方鉄道」シリーズ。
  • 十津川警部 鳴門の愛と死(十津川警部シリーズ)
    -
    女優の笠原由紀が東京で殺害された。カメラマンの夫・小笠原徹が疑われたが、事件当日、鳴門の渦潮を撮影していたというアリバイがあり、十津川警部はシロとした。が、捜査は難航。その一年後、作家の大下楠夫から、犯人は夫だと告発する本が届く。小笠原のアリバイを証言したお遍路の女性が、借金を返して行方不明。その女性と一緒に四国八十八カ所を巡礼していた友人も事件後に小笠原がはねて死なせていた。友情と裏切りの罠に翻弄されながらも真相究明に挑む十津川警部。東京と巡礼の聖地を結ぶ、長編トラベルミステリー。
  • 富山地方鉄道殺人事件(新潮文庫)
    4.0
    「宇奈月から黒部への旅」と書き残し、政界スキャンダルの鍵を握る若手官僚が姿を消した。彼を追う女性新聞記者の死体が、黒部峡谷を走るトロッコ列車の終点・欅平で発見され、十津川警部は黒部に向かう。その先には行くことが難しい終点駅から、犯人はどこに消えたのか? そして、事件の舞台は、路線距離100キロ超と地方鉄道ながら有数の規模の富山地方鉄道に。好評「地方鉄道」シリーズ。
  • 十津川警部 七十年後の殺人
    3.0
    〈島崎修一郎 過チヲ正シテ死亡ス〉信州野尻湖畔に建つ石碑の奇妙な銘文は、五十年前の未解決殺人に関わるという。十津川が休暇でこの地を訪れた翌日、何者かが石碑を爆破。さらに、事件を調べる歴史学者の小田切が失踪した。十津川の恩師である小田切は、外国人別荘地の会員で、二重国籍だった!? 大戦秘話、残された捜査メモ、米国の影……。十津川が歴史の闇を追う!
  • 十津川警部 哀しみの吾妻線
    3.0
    東京で弁護士が射殺された。一週間前、静岡で毒殺されたコンビニ経営者夫婦がこの弁護士の名刺を所持していたと判明。さらに十津川警部は、二週間前に長野で起こった刺殺事件に注目した。いずれも水曜日に発生していたのだ。しかし十津川は、各事件を無関係とする上司と対立、窮地に陥る。やがて、被害者たちが吾妻線沿線の出身と判明、闇社会の大物の名も浮上し……!?
  • 広島電鉄殺人事件(新潮文庫)
    -
    広島電鉄の若い運転士が路面区間で制限速度を20キロ超過する不祥事を起こし、処分を受けた。そして、停職中の彼が暴漢に襲われる事態に。東京では彼の高校の同級生だった鉄道雑誌の女性カメラマンへの殺人未遂事件が発生。二つの事件に繋がりを感じた十津川警部の前に、七年前に長野県渋温泉で起きた殺人事件が浮び上がる。そして、連続殺人の現場は、広島電鉄宮島線へ。「電鉄」シリーズ。
  • 九州新幹線マイナス1
    4.0
    警視庁吉田刑事の留守宅が放火、焼け跡から女性の刺殺体が発見された。愛娘と鹿児島県指宿へ向かう最中の事件だった。被害者のホステスと吉田は面識がないと言う。直後、吉田の愛娘が失踪。“走る密室”九州新幹線から忽然と姿を消したのだ。やがて黒い噂が浮上し、吉田に疑惑の目が…。東京、九州、山陰、各地で仕掛けられた頭脳犯の大掛かりな罠に十津川警部が挑む!
  • 炎の墓標
    3.7
    マンモス・タンカーの爆破中止と引きかえに100万ドルを要求する脅迫電話が新太平洋石油にかけられた。100万ドルの振込み先は、バリ島にある小さな商店だった。犯人の真の狙いは何か。また航行中のタンカーをどうやって爆破できるのか。この途方もない脅迫事件の進展があばき出したものは?壮大な推理。
  • 寝台特急「北斗星」殺人事件
    3.3
    札幌行きの豪華列車を爆破する! 1億円を要求した犯人グループの一員はすぐ逮捕された。だが乗り合わせた宗教家が「嫌な予感がする」といった直後に個室が大破。中から女性の全裸死体が。苦渋の決断の末に走り続ける列車。転覆を目論む犯人。青函トンネルを目前に緊張は高まる。十津川警部、次の一手は! (講談社文庫)
  • 十津川警部 愛と死の伝説(上)
    2.5
    能登の古墳で若い女性の惨殺死体が発見された。「伝説のために、人が殺される」。謎の女から電話があった直後、今度は青森の湖に死体が浮かぶ。事件の鍵はかつて日本中を震撼させた「竹内文献」に。モーゼ、キリスト、天の浮船まで登場する超古代文書が新たな悲劇を招く。かつてない壮大な事件に十津川が挑んだ! (講談社文庫)
  • 特急「あずさ」殺人事件
    3.3
    新宿から松本まで一緒に行ったことにしてほしい。恋人だった刑事に嘘のアリバイ証言を頼んでいた女が殺された。十津川は問題となる時刻に起きた現金強奪事件に着目。ところが共犯と思われる銀行員も絞殺された。どちらの死体にも拷問の痕跡が。強奪犯たちを狙うXの正体は? 事件は意外な貌(かお)を見せ始めた! (講談社文庫)
  • 飛鳥IIの身代金
    -
    豪華客船がシージャック……犯人の狙いは何だ? テロ情報を掴んだ十津川警部は豪華客船「飛鳥II」に乗船。平穏な日本一周の船旅は、船内に響き渡る爆発音とともに急転、乗客乗員1000名は突如人質となってしまう。姿見せぬ犯人の正体とは、その要求とは? 十津川は彼らとの交渉に乗り出すが……。 国際問題を背景とした社会派ミステリー。
  • 「ななつ星」極秘作戦 十津川警部シリーズ
    -
    豪華列車「ななつ星」の車中で明かされる、戦争末期に試みられた日中和平工作の秘密とは!? 警視庁副総監からの命令で、十津川警部は「ななつ星」へ乗り込む。 乗客を装うために同伴した妻・直子は、豪華列車に声を弾ませるが、十津川はマークすべき人物が誰なのかさえも分からない。同乗するは、台湾からの旅行客、アメリカ人夫婦、気鋭の歴史学者、外務省の職員。 やがて、列車最後部の7号車DXスイートに集まった彼らは、太平洋戦争末期の1945年にあったという南京政府の高官・繆斌(みょうひん)による日中和平工作について激しい議論を交わす。 十津川は、彼らの目的が日中の歴史の真実を明かすことと知るが、ここに敵対する勢力が登場、思わぬ妨害工作で乗客たちは絶体絶命の危機に直面する! JR各社が手掛ける「クルーズトレイン」のなかでも、JR九州が運行する「クルーズトレインななつ星in九州」はいまだに予約が困難な人気豪華列車。「一度は乗ってみたい……」と思う読者も多いはず。 本書は、鉄道・トラベルミステリーの第一人者である著者が、「ななつ星」に実際に乗車し、車内を隅々まで取材して書かれた、臨場感溢れる作品である。 2015年に単行本として刊行された本書には、西村さんの実際に乗車した「ななつ星」への感動と、戦後70年という節目にも関わらず対立を深める日中両国への危機感とが込められている。作中、熱く議論される歴史の断章は、鉄道ファンのみならずすべての日本人必読だ。
  • 浅草偏奇館の殺人
    2.5
    エロ・グロ・ナンセンスが一世を風靡する昭和7年の浅草六区。秋月が脚本を書いている劇場・浅草偏奇館の踊り子の京子が殺され、隅田川に浮かんでいるのが発見された。先輩脚本家の中原は皆の反対を押し切り、「踊り子殺人事件」として舞台化し大成功をおさめるが、劇場の活気とは裏腹に、踊り子ふたりが次々と惨殺されてしまう。事件の真相を尋ねて、秋月は50年ぶりに浅草を訪れる……。戦争の跫音(あしおと)が次第に近づく日本社会を、巧みに作品にとりこんだ異色作。
  • 十津川警部 長野新幹線の奇妙な犯罪
    -
    会社経営者の妻子を狙った誘拐事件が、東京、横浜、松江で立て続けに発生。人質は解放されたが、犯人は高額の身代金を手中に収めて姿を消す。迷宮入りも囁かれる中、三つの事件に奇妙な共通点を見出した十津川は、長野新幹線「安中榛名」へ。名推理に唸る傑作長編!
  • 飯田線・愛と殺人と
    3.0
    十津川警部の部下・北条早苗刑事の友人で旅行会社に勤める野田花世が殺害された。彼女は、飯田線ツアーの企画を作る際に知り合ったアイヌの青年・金子太郎と愛を育んでいたらしい。一方、飯田線をめぐる歴史と神話を勉強していた花世に、偏執的につきまとう人物がいたことが浮上して……。十津川は、復讐心を燃やす金子をとめ、異常な犯人を逮捕できるのか!?
  • 十津川警部 箱根バイパスの罠
    5.0
    新宿のホテルで黒沢美佐男という客が毒殺された。事件の2ヵ月前、「あなたは、黒沢美佐男を知っていますか?」という奇妙な広告が新聞に掲載されていたことを知った十津川警部は、謎の被害者の正体を追う。さらに、警察と新聞社に、黒沢にまつわる怪文書が次々と届き始めて……。捜査難航を打開するため、十津川が犯人に向けて仕掛ける究極の罠とは?
  • 知覧と指宿枕崎線の間
    -
    連続殺人の現場に残された「大義」の文字。前代未聞の事件に十津川が挑む! 京王多摩川の河原で発見された、30代男性の刺殺体。現場で見つかった白い封筒の中には「大義」と書かれた紙が入っていた。十津川警部が捜査を開始すると、続けざまに20代のOL、60代の大学教授が死体で発見され、どちらの現場にも「大義」の文字が残されていた。十津川は被害者の過去を調べるうち、被害者の父親か祖父が戦時中に陸軍の航空機にかかわっていたという共通点に気づく。連続殺人犯の動機を辿り、捜査のために鹿児島・知覧へ向かう十津川。やがて、十津川は真犯人を炙り出すため、前代未聞の奇策を放つ! 長編ミステリー!!
  • 能登花嫁列車殺人事件
    3.0
    能登半島七尾市で、白無垢姿の女性が喉を切って死んでいるのが発見された! 15年前の映画で注目されながら、姿を消した女優。悲恋の末に自害する姫君を演じていたが、それをなぞるような死は自殺なのか? それとも――。捜査が進む中、女優の娘を主役に再映画化の話が持ち上がる。背後に見え隠れする大物政治家の影。十津川警部は執念の捜査を続ける!
  • 太陽と砂
    5.0
    アフリカの砂漠に展開する青春の野望――親友でありながら、前島は能楽に伝統美を確かめ、沢木はアフリカ砂漠改造工事の技師として地球の未来をみつめる、対照的な生き方を選んだ。その二人を同時に愛して、苦悩する加代子。彼らにしのび寄る悲劇的結末は、また新しい時代への予兆でもあった……。壮大な着想で近未来を見通し、総理府主催「二十一世紀の日本」懸賞に当選した野心作。
  • 西から来た死体 錦川鉄道殺人事件
    -
    東京駅に到着した広島発「のぞみ号」のグリーン車で女性の毒殺体が発見された。被害者は沢田澄江、65歳。25年前に突然引退した女優であった。澄江の故郷である島根県日原は山口線が通り、津和野にも近く、「岩日北線」で岩国と結ばれる予定だったが、岩国-錦町間で計画は中止され、現在は「錦川清流線」となっていた。十津川は、澄江が岩日北線の全線開通という実現不可能と思える夢を追い、資金集めに奔走していたことを知る。鉄道延伸に反対する者の犯行なのか。一方、澄江の引退時に黒い噂があったという……。岩日北線が運ぶのは、夢か殺意か? 〈目次より〉 第一章   のぞみ一三〇号 第二章   岩日北線の夢 第三章   ホクロの男 第四章   六作目の映画 第五章   並木伸という男 第六章   愛の確執 第七章   二十五年の秘密
  • 南紀殺人ルート
    3.5
    奇妙な連続殺人に挑んだ十津川警部の執念! ――和歌山駅前のホテルで弁護士が、そして串本の海中展望塔で仲間の会社社長が、続いて殺された。彼らは、グループで悪徳詐欺をはたらいていたらしい。次の殺人を予期する捜査当局をあざ笑うかのように、第3の殺人現場は、伊勢線の無人駅だった。容疑者の鉄壁のアリバイに挑む十津川警部らの執念は? 著者会心の長編トラベル・ミステリー。
  • 十津川警部の困惑
    5.0
    友のダイイングメッセージを警部は解けるか? ――「函館で人を殺した」と十津川に言い残して、親友は死んだ。だが調べてみると、その日、友人は函館ではなく、大阪に出張していた。ダイイング・メッセージの真意は? 友人の勤める運送会社の内情を探るうち、こんどは女性が殺され、友人との関連が問題に……。十津川警部が友情を賭ける、絶好調のトラベル・ミステリー集。
  • 十津川警部C11を追う
    4.0
    友は本当に復讐するつもりか? 迫真のトラベル・ミステリー――高校時代の友人・宮下が、当時の級友に復讐を画策しているらしい、と聞かされ、十津川警部はおどろく。8年前、大型バンの事故で、宮下が妻を失くした際、5人の級友が同乗していたという。十津川は半信半疑だったが、その5人を乗せたSLが山奥の鉄橋から墜落して、不安は現実化した! 第一人者の旅情推理傑作集。
  • 変身願望
    4.5
    元国務大臣は、なぜ浮浪者になって凍死したのか? 抜群の着想が光る人気作家の異色作集。人間のロマンと背中合わせの恐怖を描く――晩秋の上野公園で、浮浪者が凍死した。今年第1号の凍死者と新聞が報じたことから、その素性が判る。意外や、大臣経験もある有力代議士だった。なぜ彼が浮浪者に? 上司の密命で、十津川警部は真相を追及する。すると、またも奇妙な変死事件が発生して……。多彩にミステリを書き分ける当代の人気作家が、短編の妙を展開した秀作集。
  • 日本海殺人ルート
    5.0
    美人実業家はなぜ殺された? 遺産は誰に? 美しい風景が凶々しい殺意を演出する! ――美しい日本海沿いに走る、特急「白鳥」の車内で殺されていた女性は、一代で財を築いた実業家だった。その莫大な財産を継ぐのは、前夫、姪など3名。十津川・亀井コンビが捜査を始めると、第2の事件が。こんどの被害者は、女性実業家の片腕だった副社長……。ふたりの死が意味するものは何か? トラベルミステリーの王者の会心作。
  • 南神威島
    4.5
    南海の無医島に赴任した青年医を襲った恐怖の元凶とは? 人気作家の私家版秀作集、堂々登場! ――南の無医島に赴任した青年医を待ち受けていたのは、島の奇妙な風習。それは、美しい自然に似合わぬ人間くさいものだった。やがて島に発生した伝染病の謎とは? 恐るべき惨劇の真相とは? 超人気作家が20余年前に自信を込めて私家版とした「幻の名作集」が、堂々とよみがえる。ファン必読の作品集!
  • 北陸の海に消えた女
    4.0
    自殺か、他殺か? 初冬の海に殺意が漂い、殺人事件の容疑者は水死体に……。十津川の推理は? 傑作ミステリー集――北陸・山中温泉で、製薬会社の役員が、背中を刺され殺された。黒いコート姿の若い女性に、容疑がかかるが、彼女は、海岸で水死体となって発見される。所持品のバッグからは、殺された役員と同じ型の血液が付着したナイフが! 十津川警部の執念の捜査が、事件の真相を暴く、という表題など、全4編の傑作短編ミステリー集。
  • 日本シリーズ殺人事件
    5.0
    プロ野球に八百長はあるか? 日本シリーズに仕掛けられた黒い罠を、球界追放の元エースが追及するサスペンス。プロ野球への魔手が華麗舞台で発覚! ――プロ野球の若きエース・梶は、八百長容疑で球界から追放された。それから13年後、梶のもとへ、かつての同僚で現在コーチ業をしている今井から、救いを求めてくる。女性問題をタネに脅迫されている、という。折しも、日本シリーズの直前だ。そして今井の身に異変が……。華やかな日本シリーズの舞台裏にうごめく魔手を、サスペンス満点に描く長編サスペンス。
  • 寝台特急六分間の殺意
    5.0
    恐怖の殺人予告VS十津川警部らの名推理――十津川警部と妻との電話にまぎれ込んだ奇妙な電話は、殺人を相談するショッキングなものだった。キイワードは、6分間、東京駅、午後6時半。数多い列車の中で、条件を満たすのはどれか? そして6分間とは停車時間か? 接続時間? おなじみ十津川・亀井コンビの目まぐるしい活動が始まる……。という表題作など5編を収める、会心の鉄道ミステリー。
  • 松島・蔵王殺人事件
    4.0
    十津川警部、ニセ名刺のナゾを追う! ――区議会議員の名刺を持った男性の死体が、上野公園で発見され、多摩川では、会社社長の名刺を持った女性の死体が……。被害者の名刺は、どちらもニセ物だった。十津川と亀井は、身元調査のため松島へ向かうが、情報提供者は失踪していた。さらに、捜査に協力した亀井のかつてのマドンナも、行方不明に。傑作トラベル・ミステリー。
  • 最終ひかり号の女
    4.0
    最終ひかり号個室に男の死体! 傍に香水の残り香が! 性感あふれる旅行推理傑作集。消えた美女の謎に悩み、噂の美女を追う、十津川警部の奮闘――東京駅発の最終ひかり号グリーン個室に、毎晩、美女が乗る。ある夜、そのひかり号個室で、会社社長が殺された。現場には、香水の妖しい残り香が……。謎の美女が、その夜限りで消えたのを知り、彼女こそ事件の関係者と確信した十津川警部は、ある秘策を実行に移した! 絶好調のトラベル・ミステリー傑作集。
  • 恨みの陸中リアス線
    4.0
    北へ走る三陸鉄道を襲う殺意。殺人予告を知りながら救えなかった、十津川警部痛恨の事件――北へ走る三陸鉄道リアス線の車内で、水産会社社長が殺された。男の身元を知って、十津川は自責の念にかられる。殺害予告の脅迫状に怖えた被害者の娘が、父の死の前日、捜査一課に助けを求めていたのだ。そして、上野で起こった第2の殺人が、十津川を宮古へと向かわせた。怒りに燃え真相に迫る十津川警部の推理。
  • 五能線誘拐ルート
    3.7
    北の無人駅で起きた誘拐! 苦悩する十津川警部――青森県の十二湖駅で、女性タレントが誘拐された。日本海沿いを走る五能線の、無人駅での犯行だった。捜査に乗りだした十津川警部らに、家族は誘拐の事実を認めない。続けて起きた会社社長夫妻誘拐事件でも、被害者は事件を否定した。誘拐事件を立証できず苦悩する十津川をあざ笑うように、第3の犯行が行われた……。
  • 釧路・網走殺人ルート
    4.0
    公金横領の上に、殺人者の汚名まで着せられた会社員の逃亡ドラマ! 逃亡者の陰の真相を追う十津川警部――会社の金1億円を持ち出して、北海道に逃走した古谷は、寝台急行の車中で愛人と合流するが、そのときすでに愛人は、何者かに殺されていた。古谷は、横領犯に加え、殺人犯の汚名まで着せられる。なおも彼を追い詰めてくる、謎の男の正体は? そして意外な真相とは? 十津川警部らが北海道を駆ける長編。
  • 阿蘇殺人ルート
    4.0
    死者が殺人を予告? 十津川警部を翻弄する謎――火の国での殺人を予告する手紙が、東京警視庁に届いた。だが、差出人とみられる井上は、成城の自宅で死体となって発見された。3日後、阿蘇の雄大な裾野を走る急行「火の山」の車内で、不動産業者が殺される。そして再び、事件の続発を予告する電報が、警視庁へ。発信人は何と井上! 十津川警部を翻弄する奇怪犯罪とは?
  • アルプス誘拐ルート
    5.0
    アルプスを望む列車で誘拐犯と十津川が対決! ――実業家の愛娘が、学校から、迎えの外車とともに消えた。そして数時間後、父親に、1億円の身代金を要求する電話が来る。やはり、巧妙な誘拐事件だった! 翌朝、現金を持った父親は、犯人の指示通り、新宿駅から急行「アルプス号」に乗り、十津川警部らもひそかに後を追うが、展開は意外や……。旅情推理の白眉。
  • 脱出
    4.3
    ブラジルへ渡航寸前、ふとした口論から、一人の男を刺殺してしまった混血児・岡田サチオ。夜の新宿を逃げまわる彼に、救いの手を伸べてきた4人の若者がいた。週刊誌記者、学生、歌手志望の男、ゴーゴーガール。彼らはサチオの渡航を助けようとするが、真意は何なのか? 息詰まる迫力で展開される、サスペンス劇の会心作。
  • 哀しみの北廃止線
    4.0
    幸福駅の災厄に十津川が名推理!! 奇妙な頼みを果たして訪ねた依頼人の部屋には、血が飛び散りかつての仲間十津川警部がいた! ――幸福駅の切符がもたらす災厄を、十津川警部が推理。探偵事務所を開いた元警官に舞い込んだ奇妙な依頼は、廃線となった北海道・幸福駅の切符を買い、駅に絵馬を掛けることだった。約束を果たし訪ねた依頼人の部屋には血痕が飛び散り、かつての仲間・十津川警部たちが居た。4つの難事件に十津川が挑む、傑作短編集。
  • ハイビスカス殺人事件
    3.0
    東京の殺人現場に、与論島にいるべき人物の腕時計が! 島国日本の歴史の傷を衝く傑作。南の島に展開された少数民族をめぐる謎――気鋭の民族学者・若杉は、勤め先の大学の実力者・大河内から、南の島にこもって家に戻らぬ愛娘を連れ戻しに行ってくれ、と依頼される。その娘・亜矢子は、若杉の教え子だった。だが、南の島に飛んだ若杉は、いきなり何者かに襲われる。そして同じ日、東京では大河内が殺され、現場に若杉の腕時計が! 島国日本ゆえの歴史の傷に、大胆に挑んだ野心的ミステリ。
  • オホーツク殺人ルート
    4.0
    北海道と伊豆で女性が怪死! 新機軸の野心作――北海道の観光地めぐりだけ、という好条件のアルバイトに、狂喜した女子大生ふたり。存分に旅を楽しんだあと、彼女らは別行動をとる。ところが直後、ひとりはサロマ湖畔の砂丘に埋められた! 同じ頃、伊豆下田では、女性作詞家の死体が発見された。2つの事件の背後に浮かんだ人物とは? 新境地をひらいた、トラベル・ミステリーの傑作。
  • 十津川警部 姨捨駅の証人
    -
    亀井刑事は休暇を利用して、鉄道ファンに人気の篠ノ井線の姨捨駅を訪れた。そこで奇妙な服装の男を目撃し驚愕する。ミスキャンパス殺人事件の容疑者が自らのアリバイを証明する男とした人物とそっくりだったのである。だが男は見つからず容疑者は送検。十津川警部が男を捜すが……。

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