青年マンガ - グループ・ゼロ - マンガの金字塔作品一覧
-
-明治25年9月、「帝国主義」がまだ誇り高い言葉として使われてる帝都ロンドンにひとりの日本人青年・熊やん(南方熊楠)が降り立った。その風貌はスラムの住人たちよりもさらにひどく周りから蔑まされていたが、革命騒ぎで別れたキューバ島以来の親友八っつあん(岡本八之助)と会い、自分の穢い部屋に呼び飲み明かす。熊やんの研究は多種に渡り、論文は学会に反響を呼び、大英博物館の嘱託となっていた。だが嫌がらせにより英国にいられなくなってしまう――。夏目漱石、南方熊楠、コナン・ドイル、江戸川乱歩など明治時代の実在の著名人を配して描かれる連作ミステリー作品集。
-
-「当時、マンガで現代の鮮やかな断面を切りとることができないか、というのが僕のテーマだった」(関川夏央による巻末掲載文「スポンサーからひとこと」より)。1979~1981年の間に「カスタムコミック」(日本文芸社・刊)に掲載された原作・関川夏央、作画・松森正による短編を収録した作品集。攻撃的な営業戦略で巨大商社の社長に登りつめた男の敗北を描いた「18階の男」、天才の名をほしいままにしたCMディレクターが死に至るまでの軌跡を描く「硝子の狼」、原子力発電所の炉心融解事故の現場に居合わせた4人の技術者たちを描く「正義の四人」など、作品が発表された当時の日本の断片ともいえるキャラクターを主人公に、時代に追い立てられたかのように生き、時に破滅していく人間たちの迫真のドラマが描かれる。
-
-日暮征二(ひぐれ せいじ)はエアー・ショーの飛行機乗り。かつては海上自衛隊のパイロットだったが、あることがあって除隊し、いまはアメリカのアリゾナ州で観光客相手のエア・ショーでゼロ戦に模したプロペラ機を飛ばして撃墜される役として日々の稼ぎを得る…。離婚した妻への慰謝料の支払いにさえ苦慮する征二の元に、ある日、黒須(くろす)という男が現れ、報酬8万ドルの仕事の話を持ちかけて来た。それは、旧日本海軍の爆撃機「銀河」を修理して飛ばせるようにするという内容だったのだが…、一体なんの目的で黒須は「銀河」を直そうとしているのか!? 過去に傷を持つはぐれものの日本人パイロットに持ちかけられた危険な依頼をハードボイルドなタッチで描く!
-
-山松ゆうきち、五十六才、職業・漫画家。仕事が減り大好きなギャンブルにも思うように行けなくなった彼は、ある日、インドには漫画がないと聞いて一念発起!「無いものは売れるに決まっている。インドへ行って漫画本を出すぞおー」と単身インドへ!! 目標はインドで漫画本を作って大儲けすること…だが、言葉が全く分からず、空港からホテルに行くまでも一苦労。ホテルのボーイとやりあい、物乞いの少女に心悩ませ、オートリクシャの運転手に翻弄され…インドで漫画を出して大儲けするプロジェクトははたして成功するのか!? そもそも実現できるのか!? 作者が体当たりで挑んだ波乱万丈・唯一無二のインド体験エッセイ漫画!
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-北九州・小倉の玄海高校の大番長・無双大介は「二代目無法松」の異名で地元で恐れられる破天荒な九州男児。ある日、憧れのトップアイドル明日香ルミが小倉を訪れたことで興奮した大介はコンサートに乱入し「三年以内にあんたをわしの嫁さんにしてみせる!」と本人に向かって大見得を切る。ルミを我が物にすべくさっそく東京へと向かった大介。だがルミ本人に徹底的に嫌われたうえ、ルミの所属する芸能事務所のバックにいる悪名高い暴力団「朱紋組」の妨害にあい、さらにはルミの複雑な家庭問題も…。のちに「日本のゴッドファーザー」「日本のオナシス」の異名で呼ばれ政界・財界を動かす大物中の大物となる無双大介の型破りな半生を描く大立志伝!!
-
-ゴルフのプロトーナメント出場を目指す、ピカちゃんこと金城光。普段は建築現場で鳶として働く38歳。美人の奥さんと可愛い娘を持つ彼がプロのトーナメントに出場したい理由とは…!?ゴルフクラブを握って5年。練習はあまり好きじゃなかった。さしたる練習もせずに、3年でスクラッチプレイヤーになっていた。確かにゴルフに出会うのが少々遅かったのかもしれない。しかし、生き様は不器用だが、ことゴルフに関しては器用になんでもこなしてしまう、そんな男だった。プロツアーへの第一歩、QT(予選会)への推薦状をもらうには、ピカが通う練習場の支配人中島の承認が必要だった。そして中島が課した条件とは、練習場に通うトップ4(四天王)に勝つことだったのだが…!?
-
-六本木のナイトクラブで演奏する凄腕のジャズ・ピアニスト、有山礼二。その裏の顔は、コードネーム「ライブマシーン(殺人機械)」と呼ばれる殺し屋だった――。アフリカの戦場で鍛え抜かれた傭兵としての技術と経験、そして殺人者としての資質を『Q』と名乗る華僑の男に見抜かれた礼二は殺し屋としてスカウトされ、Qに依頼されるままに政財界の大物たちを葬り去っていく。だが、Qからは知らされていなかったが、礼二が殺した男たちは、『弓弧会』と呼ばれる秘密組織のメンバーばかりだった。自分たちが何者かに狙われていると気付いた『弓弧会』は過激派テロリストたちを雇い、敵対者の捜索と殲滅を命じるが…。ハードボイルド・アクションの傑作!
-
-渓流で次々とイワナを釣り上げるプロのフライフィッシャー(毛針り釣り師)・北山篤に勝負を挑む少女がいた。少女の名前は鮎原岩奈。挑発的な態度の岩奈に腹を立てた北山プロはその勝負を受けることに!ルールは、1時間で釣り上げた数を競い、勝った者は敗者からフライ(毛針り)を譲り受けるというもの。口だけではなく、釣りの腕も確かな岩奈は次々とイワナを釣り上げるが、「ドライフライの魔術師」の異名を持つ北山プロには「超高速キャスティング」という必釣の技が…!「日本フライ界の父」と呼ばれ海外のフライ大会でも連戦連勝を果たした伝説のフライマンである祖父・鮎原渓一郎を探して旅をしている岩奈と、各地の釣り名人との釣り対決を描く本格フライフィッシングコミック!
-
-鈴木美鈴(すずきみすず)24歳、夕刊ジャパン記者。有名大学卒、5ヶ国語を操るバリバリのキャリア・ウーマン。しかし突撃で取材した議員に尻を触られて思わずぶちのめし、政治部から第9編集部に異動になってしまう。ゴミ箱ばりにとっ散らかった魚臭い部屋で、麻雀三昧の部員たちに眉をひそめる美鈴だが、いざ現場で見る部員たちのいきいきした雰囲気に戸惑いつつも、初めての船釣りに挑戦する……。釣り取材にのめり込む美鈴に対して、一匹も挙げられないだろう、との予想を込めて部員たちは「オデコ」と呼ぶ。記者魂をかけて釣りと取材に奔走する「オデコ」を巡る、悲喜こもごものウーマン・フィッシング・ロマン!
-
-N大学の生殖生理学講師・兵藤拳治は授業でエッチな言葉を連発する一見冴えないフツーの青年。しかしその正体はかつてヨーロッパで快楽という快楽を極め尽くした伝説のジゴロで、抱かれた相手は一生の快楽を感じきってしまう程の腕。最高のジゴロとして日本人で唯一称号を与えられた「ミスターフラミンゴ」なのだ!ある日兵藤の元に花嫁姿の美少女・綾が駆け寄ってきて、「私とセックスしてください!」と懇願。財閥の令嬢である綾は親の決めた相手と結婚する事になっているが、その前に最後の快楽を求めて兵藤の元へ現れたのである。果たして兵藤は綾の切実な訴えにどう応えるのか…!?
-
-日本ボクシング界の黎明期にボクシングの魅力に引きこまれた一人の少年がいた、その名は海渡勇次郎。捕鯨銛打ちの技術を学ぶため、アラスカ北部へ留学するカイト。やがてそこで運命的な出会いを果たす。トレーニング調整のためエスキモーととも生活するボクシングチャンプ・ジムはカイトの才能を見抜き、彼に自分の持てる技術の全てを教え込む。やがて初の鯨漁に参加するカイトとジムだったが、極寒の海に投げ出されそうになるカイトを助けるため、ジムは自分の身を犠牲にする。ボクサーになれという遺言に従い、アラスカを後にするカイトだったが……。不屈の精神力で日本のボクシングの幕を開いた男の波瀾の人生いまここにスタートする!
-
-タイニー・ロウはラオス解放軍第四師団第十二中隊所属の少女兵士。日本人の父親とラオス人の母親の間に生まれたタイニーは、まだ17歳ながら凄腕としてその名を知られる狙撃手(スナイパー)だ。ある日、タイニーたちの駐屯するムアンロア基地が政府軍のヘリコプター部隊に奇襲攻撃を受ける。基地は壊滅し、たった一人の肉親だった兄も無残な屍に…。解放軍を裏切り敵に情報を漏らしたのは、高岡、猪股、藤堂の、三人の日本人傭兵。戦場ではタイニーの命を救ってくれたこともある三人だが、ラオスとの麻薬ルートを開拓したい日本のヤクザからの莫大な報酬に目がくらみ仲間を売ったのだ。解放軍司令部の命令により、タイニーは帰国した三人を追って、亡き父の母国でもある日本へと向かうことに――。新宿を舞台に、凄腕スナイパーの少女と、ヤクザ、中国マフィア、そして傭兵たちが入り混じっての壮絶な戦いが幕を開ける!
-
-広大な草原が広がるインド――まだ人間が原始的な集落で生活を送っている頃、その草原の主は、ライオンやトラなどの肉食動物ではなく、巨大なゾウたちだった。そのなかでも、山のように大きくて強い一匹の黒い巨ゾウを人間たちは「ヴァラナシ」と呼んで恐れていた。草原の秩序を重んじ、すべての動物たちの命の源である草原を焼く火事の元になる「火」を嫌い、また自分たちがその日食べる以上に動物を殺し果実などを穫る人間たちを「強欲な愚か者」と考えるヴァラナシは、山の民「ストロー(黄色い人)」の集落をたびたび襲っていた。石の武器しかもたないストローたちの攻撃はヴァラナシには通用せず、集落を蹂躙され、家や冬用の食糧を失うことに…。さらに海の民「ドラッタ(黒い人)」たちが草原に進出してくると、コブラの毒を塗った鉄製の武器を使うドラッタに太刀打ちできずストローたちは滅ぼされていく。草原を支配したいドラッタは「草原の暴君」として君臨するヴァラナシを排除すべく周到な罠を仕掛けて…。太古のインドの大地を舞台に人間とゾウたちの戦いが描かれる!
-
-「俺たち無職渡世はびっき(蛙)の渡世だ。びっきはお天道さまの照るところには出てこねえ。日陰の雨土砂のなかを這いつくばって生きる渡世なんだ」 腕っぷしと度胸ひとつで面白おかしく生きるやくざに憧れて国を飛び出したものの、どこへ行ってもお門前払いで三下の子分にさえなれずにいた貧乏馬借の倅小鉄。だが、旅の途中偶然知り合い情を交わした盲目の美女お仙に惚れられた小鉄は、お仙の導きによってやくざの世界に飛び込み、あっという間に黒馬一家をつぶして縄張りを乗っ取り「小鉄一家」を立ち上げ勢力を拡大していく――。後に「びっき(蛙)の小鉄」として関八州に悪名をはせるやくざ者の破天荒な成り上がり物語!
-
-時は天明の大飢饉――凶作に苦しむ農民たちはただ同然で娘を人買いに売り、飢餓に苦しむ者たちは死者までを食らったといわれる暗黒の時代に、自らを「過去を葬り今日を流れる葬流者(ソールジャー)」と名乗る流れ者の剣客がいた…。旅の途中、伊勢の近くの瀬田川で川に流された女を助けたことから、そのおきみという女と、女衒の源次と知り合った「葬流者」こと刑(おさか)波之進。源次は、遊郭におきみを売って金を受け取ってはその直後に足抜けさせ、また別の遊郭に売っては足抜けを繰り返し金を稼いでいた。ただの女衒と売られた女の関係に見えたふたりだが、その身の上には余人には語れない飢饉の悲惨な現実があった…。そして荒涼とした世を流れるままに剣を振るう波之進にも追っ手が迫っていた――。小池一夫、ケン月影のコンビによる、ハード時代劇!
-
-西嶺安三郎は一代にして、鉄道・不動産・観光・ホテルなどの一大事業群、西安鉄道コンツェルンを創りあげた財界の怪物である。自らはコンツェルンを率いるとともに、政治家として参議院議長の要職をつとめている。安三郎は「男は女を抱けなくなったら終わりだ」と言い、何人もの妾を作っている。セックスしている所を実の息子に見せつけたり、自ら仕込んだ女を与えたりもしていた。そんな豪快な安三郎の息子の康彦と邦隆は異母兄弟で、タイプも全く異なる二人だった。後継者に選ぶのは康彦か邦隆か!?経営者の生き様から熾烈な後継者争いまで楽しめる社会派ヒューマンドラマの決定版!
-
-
-
-
-
-
-
-一匹狼の旅行代理店「旗ツーリスト」の社長、旗康弘。社員は元ファッションモデルの秘書・亜矢子だけ、銀座の裏通りに小さな事務所を構える会社とも呼べないような規模の会社だが、旗の胸にはいづれは大手旅行代理店へと成り上がる野望が熱くたぎっていた。偶然宿泊した熱海の中堅温泉旅館が大手旅行代理店の覆面調査員によって代理店契約を切られる現場に居合わせた旗は、代わりに自分の会社が客を連れてきてやると豪語し代理店契約を結ぶ。集客のために旗がぶち上げたアイデアは、なんと伊豆で10万人規模の音楽イベントを開くというものだった!旅行業界の裏側を描きながら展開する痛快ストーリー!
-
-
-
-「やっぱり近頃の女子大生はいーねーー」女癖が悪く、やることなすこと破天荒な刑事・高城丈二は手配中の強盗殺人犯・山本の張り込み中、持ち場を離れてしまい山本を取り逃がしてしまう。さらに相棒が山本に重傷を負わされてしまった事で責任をとらされ、交通課分室に左遷させられる。そこは分室とは名ばかりの警察車両廃棄置き場で、車も銃も手錠を取り上げられ八方塞の高城だった。だが持ち前の技術を駆使して廃車から車をカスタムした改造車で独自の追跡を開始する。やがて犯人をあと一歩のところまで追い詰めたのだが、逮捕直前にライダースーツに身を包んだ謎の美女が現われ……
-
-1999年、政府は急増し続ける少年犯罪に対処すべく、未成年者に対する死刑適用を含む新少年法を導入する。それと共に、少年犯罪の抑制を目的として、20歳未満のみに入国を許可する巨大テーマパーク「ガーデン」を設立した――。クラサワ・タクミは強制労働所(ハウス)での刑期を終え、「ガーデン」に戻ってきた。しかし彼の頭からは「ミハル」という女の記憶が消えない。そんなタクミが謎の集団によって拉致される。そして彼らは衝撃的な事実、ミハルが政府のナビゲーターだとタクミに告げるのだった――! 著者のオリジナリティに溢れるスタイリッシュ・サイバーパンク・ロマン大作が、未収録となっていたプレ連載読み切り「“GARDEN”暴力トコドモノクニ」を含む完全版としてwebに登場!
-
-起倒流柔術家・柳秋水は日本講道館柔道の創始者・嘉納治五郎に挑戦し敗れた無念を一人息子・勘九郎に託した。それからくる日もくる日も秋水と勘九郎の激烈な稽古が始まった。過酷な修練は勘九郎が19歳になるまで続いた。その後、秋水の命に従い、勘九郎は郷里の九州・小倉から東京へ。起倒流師範・松柴久三を訪ねるため上京した日は明治38年6月×日…おりしも日露戦争の勝利祝賀に沸き返る日であった。明治から昭和にかけての激動の世相を背景に勘九郎、勘太郎、勘一、勘平の柔道一家・柳家4代、足掛け100年余りの歴史を描いた壮大な大河ドラマである。1970年から「漫画アクション」(双葉社)に連載された柔侠伝シリーズの1作目。
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-極道劇画の巨匠・村上和彦が放つ超リアル傑作任侠道! 「私はこの作品を通して“極道”とは何か!? “任侠”とは何か!? そして“男”とは一体、何なのか!? 読者諸氏と共に考えてゆきたい…」と作者・村上和彦自身が熱く語る破天荒人間ドラマ! 任侠界に精通した作者ならではのドラマ展開やストーリーの面白さから映像化された作品も多数ある。主な映像作品には。菅原文太主演映画『現代やくざ 盃返します』、梅宮辰夫主演の『昭和極道史』などを始め、『第三の極道』(主演・中条きよし/監督・三池崇史他)、『首領への道』、『日本暴力地帯』『仁義絶叫』などがある。昭和45年秋。大阪。二代目大政組若衆、26歳の村田龍治は、兄貴と慕う若頭補佐・尾形敬三(尾形組組長)と二人で雨の夜道を歩いていた時、対立する義道会組員5人の闇討にあった。多勢の刺客に襲われ、若頭補佐・尾形は斬殺された。だが、並はずれた坦力と精神力を持った村田は、なんと相手5人を一刀のもとに斬り殺したのであった…。天性の度量を持った村田龍治の頂上への道がここから始まる!