小説・文芸 - 安野玲作品一覧

  • 移動都市
    4.1
    【『モータル・エンジン/移動都市』映画原作】トムは移動都市ロンドンに住む、ギルド見習いの孤児。久々にロンドンが獲物を追って疾走中だというのに、博物館で陳列品のほこり払いだ。我慢できずに仕事を放りだし、けんか騒ぎまでおこした罰に、最下層での作業に追いやられてしまう。そこで出会ったあこがれの史学ギルド長は、親しく声をかけてくれたばかりか、捕獲した町の解体作業の監視に同行させてくれた。天にものぼる心地のトム。だが、ギルド長の命を狙う謎の少女ヘスターを助けたことで、彼の運命は一変する。大きな都市が小さな都市をむさぼり、大都市同士が共食いする奇怪な世界を舞台に、たくましく生きるトムとヘスターの冒険を描いた、傑作シリーズ第1弾。
  • 怪奇日和
    値引きあり
    3.4
    「この現実と地続きの近未来恐怖絵図」【解説】東雅夫(文芸評論家) 新世代モダンホラーの旗手ジョー・ヒル最新作。 記憶を吸い取る“ポラロイドカメラ”を手にした謎の男が現れる『スナップショット』、森林火災が迫る町で起きた不可解な銃撃事件を追う『こめられた銃弾』、スカイダイビング中に不思議な雲に迷い込んだ男の追憶『雲島』、奇妙な雨が降り、あらゆものが命を奪われていく『棘の雨』の4篇収録。デビュー作にしてブラム・ストーカー賞に輝いたモダンホラーの奇才が放つ、怪奇幻想文学 中篇集! 【収録作品】 スナップショット  白石 朗 訳 Snapshot こめられた銃弾  玉木 亨 訳 Loaded 雲島  安野 玲 訳 Aloft 棘の雨  高山真由美 訳 Rain
  • シオンズ・フィクション イスラエルSF傑作選
    4.3
    イスラエルと聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか。 驚くなかれ、「イスラエルという国家は、本質的にサイエンス・フィクションの国」(「イスラエルSFの歴史について」)なのだ。 豊穣なるイスラエルSFの世界へようこそ。 エルサレムを死神が闊歩(かっぽ)したり(「エルサレムの死神」)、 進化した巨大ネズミに大学生とぽんこつロボットが挑んだり(「シュテルン=ゲルラッハのネズミ)、 テルアビブではUFOが降りてきてロバが話し出すこともある(「ろくでもない秋」)。 あなたは、天の光が消えた空を見つめる少年(「星々の狩人」)や 悩めるテレパス(「完璧な娘」)とも出逢うだろう。 アレキサンドリア図書館(「アレキサンドリアを焼く」)に足を踏み入れ、 無慈悲な神によって支配されている世界を覗くだろう(「信心者たち」)。 未知なる星々のまばゆいばかりの輝きをあなたは目にする。 その光はあなたの心を捉えて放さないはずだ――。 ロバート・シルヴァーバーグによる序文、編者によるイスラエルSFの歴史をも含む、知られざるイスラエルSFの世界を一望の中に収める傑作集。 【収録内容一覧】 まえがき ロバート・シルヴァーバーグ 「オレンジ畑の香り」(“The Smell of Orange Groves”)ラヴィ・ティドハー/小川隆 訳 「スロー族」(“The Slows”)ガイル・ハエヴェン/山田順子 訳 「アレキサンドリアを焼く」(“Burn Alexandria”)ケレン・ランズマン/山田順子 訳 「完璧な娘」(“The Perfect Girl”)ガイ・ハソン/中村融 訳 「星々の狩人」(“Hunter of Star”)ナヴァ・セメル/市田泉 訳 「信心者たち」(“The Believers”)ニル・ヤニヴ/山岸真 訳 「可能性世界」(“Possibilities”)エヤル・テレル/山岸真 訳 「鏡」(“In the Mirror”)ロテム・バルヒン/安野玲 訳 「シュテルン=ゲルラッハのネズミ」(“The Stern-Gerlach Mice”)モルデハイ・サソン/中村融 訳 「夜の似合う場所」(“A Good Place for the Night”)サヴィヨン・リーブレヒト/安野玲 訳 「エルサレムの死神」(“Death in Jerusalem”)エレナ・ゴメル/市田泉 訳 「白いカーテン」(“White Curtain”)ペサハ(パヴェル)・エマヌエル/山岸 真 訳 「男の夢」(“A Man’s Dream”)ヤエル・フルマン/市田泉 訳 「二分早く」(“Two Minutes Too Early”)グル・ショムロン/山岸真 訳 「ろくでもない秋」(“My Crappy Autumn”)ニタイ・ペレツ/植草昌実 訳 「立ち去らなくては」(“They Had to Move”)シモン・アダフ/植草昌実 訳 イスラエルSFの歴史 シェルドン・テイテルバウム&エマヌエル・ロテム
  • 廃墟都市の復活 上
    4.3
    クラウド9が墜落した夜、へスターは沙漠に呑まれて消えた。それ以来抜け殻のようになってしまったトムだったが、娘レンと一緒に飛行商人として訪れた街で見かけた一人の女性が彼の魂をゆさぶり起こした。それは忘れもしない、古代兵器の暴走で廃墟と化した故郷ロンドンの知り合いだったのだ。慌てて声をかけたが、相手は人違いだととりあってくれない。間違いないはずなのに何故? ロンドンの廃墟に何かが隠されていると確信したトムは、レンを伴い、若き軍人ヴォルフと共にロンドンを目指す。見捨てられた地ロンドンで彼らを待つものは? ガーディアン賞受賞作。
  • 氷上都市の秘宝
    4.0
    レン・ナッツワーシー15歳、〈死の大陸〉の片すみに眠る、かつての氷上都市アンカレジに住んでいる。平和な日常に物足りなさを感じていた彼女の心の隙につけこんだのが、盗賊〈ロストボーイ〉。狙いはアンカレジの図書館にある一冊の本だ。口車に乗りこっそり持ち出したあげく、彼らの本拠地に連れていかれるはめに。さらに途中で海賊狩りにあい、水上都市ブライトンで囚われの身になってしまう。そこにいたのは、昔父母を裏切ったペニーロイヤルだった。一方トムとへスターは、愛娘を救わんと必死で後を追っていた。最終戦争後の遙かな未来、移動都市が互いを食い合う奇怪な世界を描いた星雲賞受賞作『移動都市』第3弾。
  • ブラック・フォン
    値引きあり
    3.8
    イーサン・ホーク出演 『ブラック・フォン』映画化原作! 閉じこめられた地下室で鳴り響く黒電話。 それは“死者”からの電話だった―― あらゆる恐怖を蒐集したサイコ・スリラー短篇集。 【解説】大森望 誘拐された少年が閉じこめられた地下室で、黒電話が鳴り響く。それはこれまで攫われた“死者”からの電話だった――。 映画原作「ブラック・フォン」を始め、アンソロジストが謎の作家の自宅を訪ねて恐怖に直面する「年間ホラー傑作選」、“風船”の友人との奇妙で温かな友情物語「ポップ・アート」他、ブラム・ストーカー賞などを多数受賞した傑作短篇集『20世紀の幽霊たち』を改題・改稿した特別版! 【収録作品】 年間ホラー傑作選 白石 朗[訳] 二十世紀の幽霊 白石 朗[訳] ポップ・アート 大森 望[訳] 蝗の歌をきくがよい 白石 朗[訳] アブラハムの息子たち 安野 玲[訳] うちよりここのほうが 安野 玲[訳] ブラック・フォン 玉木 亨[訳] 挟殺 玉木 亨[訳] マント 白石 朗[訳] 末期 の吐息 白石 朗[訳] 死樹 安野 玲[訳] 寡婦の朝食 安野 玲[訳] ボビー・コンロイ、死者の国より帰る 白石 朗[訳] おとうさんの仮面 安野 玲[訳] 自発的入院 白石 朗[訳] 救われしもの 玉木 亨[訳] ブラック・フォン[削除部分] 玉木 亨[訳]
  • 掠奪都市の黄金
    3.6
    古代兵器の暴走によりロンドンが炎上して二年あまり、元ロンドンの見習い史学士のトムは、ヘスターと共に飛行船を飛ばしていた。だが、戦闘飛行船に攻撃され不時着した北の氷原で、移動都市アンカレジに拾われたことから、ふたりの運命は急転する。アンカレジを支配する美少女とトムの仲に嫉妬し、ひとり飛び立ったヘスターを待ち受ける罠。残されたトムにつきまとう謎の少年。最終戦争で文明が荒廃した遙かな未来、都市淘汰主義に則り、移動しながら食ったり食われたりを繰り返す都市と、それに反発する反移動都市同盟が争う奇怪な世界でたくましく生きる、トムとヘスターの冒険第2弾。星雲賞受賞の『移動都市』続編。

最近チェックした本