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  • 人知れぬ奇跡
    完結
    3.0
    「君の新しい恋人はこんな田舎に愛人を閉じ込めているのか?」侮蔑の表情を浮かべたかつての恋人との再会に、エリーは言葉を失った。逃げ出すように彼のもとを去ってから1年半。いまや億万長者となったモーガン・スタッフォードは、毎週数多のセレブと浮き名を流しているんじゃなかったの!?彼の完璧な美貌を歪ませているのは、プライドを傷つけられた怒りのせいだろう。彼は別れの原因を私の浮気と信じている。それでもこの秘密だけは、知られるわけにいかないわ。
  • トスカーナの誓い【あとがき付き】
    完結
    3.5
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】アロマテラピストのシエナは人生で最悪の年を過ごしていた。職場はつぶれ、恋人には裏切られ、母親は病に苦しんでる。そのうえ、借家の立ちのきまで迫られていた。すべてを解決する方法は亡き父親の遺した莫大な遺産を相続すること。それにはひとつ条件がある。彼女が「幸せな結婚」をしていることだ――知りあったばかりのキアに彼の会社を救う資金を報酬に、花婿役を頼んだシエナだが、彼は意外な契約を望んだ。それは期間限定の「本当の結婚生活」で!?
  • オリンポスの咎人 アーロン〈オリンポスの咎人〉
    完結
    4.0
    暗黒の戦士アーロンの前に突如現れた天使オリヴィア。彼女は自分に会いたいがため傷つきながらも人間界までやって来たのだと言う。純粋無垢を絵に描いたような彼女から告げられる一途な想いに、これまで女など見向きもしなかったアーロンの気持ちも揺れるが、彼女は天使、咎人の自分が手を出していい相手ではない。一方、葛藤する彼の姿を見てしまった悪魔レギオンは激しく嫉妬し、愛するアーロンを独占するため危険な悪魔王子ルシファーと手を結んでしまい…!?
  • 幼すぎた愛
    3.5
    伯爵だった夫が多額の負債を遺して世を去ったあと、キャットは領主館の女主人として日々を過ごしていた。ある日、思いもよらない客が彼女を訪ねてきた。17年ほど前、母親に捨てられて路頭に迷っていたところを、キャットの父によって保護され、養子に迎えられたヒースだ。彼とキャットは幼い愛を育んだものの、兄や後に夫となる男たちから、いわれのない差別と侮辱を受け続け、彼は10年前に家を出た。今のヒースは様々な事業で成功し、外見も見違えるようになっていた。そんな彼が、兄と、そして伯爵家への復讐を誓って帰ってきた事実を、キャットはほどなく思い知らされることになる……。■イギリスの傑作古典をもとに、現代の作家たちが新たなロマンスを描く好評企画、第4弾。最終作はエミリー・ブロンテの『嵐が丘』をモチーフに、K・ウォーカーが領主館で繰り広げられる愛憎劇を描きます。今なお色あせない、名作の世界をぜひお楽しみください。
  • 見知らぬ結婚相手
    完結
    2.5
    今日はアンバーの結婚式。イギリス田園地方の教会で、厳かに式は進んでいた。美しい花嫁アンバーの夫となるのは、伯爵家の御曹子。申し分のない家柄だ。が、アンバーが誓いを立てようとしたその時、静寂は力強い男性の声によって破られた。「この結婚に異議を申し立てる!」振り向いたアンバーの目に映ったのは、忘れもしない黒髪のイタリア人グイード。1年前、彼女がラスベガスで恋に落ちて結婚した「夫」だった。今さら何を…あの結婚は本物じゃなかったくせに!
  • 二十四時間のシンデレラ
    -
    ★幸せになるはずだった結婚。だが花婿は悪魔の心を隠していた。★十七歳のとき、リリーは火事で両親を失い、弟とふたり残された。その弟は三年前、ギター片手に家を出ていき、以来、行方がわからない。苦労の連続だったリリーだが、愛する人にめぐり合う。ハンサムで、ウエーブを描く赤褐色の髪がすてきなローナン。知り合って二カ月だけれど、ふたりは夫婦になる……。ところが、結婚式の当日、彼は髪を短く切りそろえていた。違和感が胸をかすめる。しかも式が終わると、夫が運転する車は空港ではなく見知らぬ邸宅へ。ここが新居だと言い、家を案内する夫はどこかよそよそしかった。けれど幸福の頂点にいたリリーに不幸の序曲は聞こえなかった。初めての夜のすばらしさ! 幸せな朝を迎えたリリーを待っていたのは、なんとローナンからの別れの言葉だった。「僕は出ていく。理由を知りたければ君の弟にきけ!」
  • 終わりにできない関係
    完結
    4.0
    アリスはイタリアの実業家ドメニコと恋に落ち、彼の言うなりに同棲生活を送っていた。けれど6か月後、アリスはその生活に終止符を打ち、イギリスへ逃げ帰っていた。なぜなら彼の隠れた愛人の存在を知ってしまったから…。それに彼は、いつも絶対に結婚しないと宣言している。いくら愛しても先の見えない関係に、身も心もぼろぼろになってしまったのだ。だが、ドメニコははるばる彼女を追ってきた。なぜなの?私のことを欲望の対象としか見ていないくせに…!
  • シチリアの暴君
    4.0
    ピエトロとの幸せな新婚生活はあっという間に終わり、マリナがシチリアからロンドンに逃げ帰っておよそ2年。なんの音沙汰もなかった夫から手紙が届いた。〈僕たちの結婚に決着をつける潮時だ。今すぐこちらへ来い〉有無を言わさぬ“命令”にマリナは抵抗したが、結局は逆らえず、差し向けられた専用ジェット機でシチリアへ飛ぶ。彼はなぜ今になって離婚を決意したの?晴れて自由の身になることを望んでいたマリナは、夫の真意を測りかねながらも、弁護士事務所で再会する。そのとたん、マリナは消せない情熱の炎にあおられ、あわてた。それは動揺を隠せないでいる、ピエトロもまた同じだった……。
  • 憎めども恋しくて
    完結
    3.0
    なんてひどい言葉なの…!アラナは恋人のプロポーズに愕然とした。スペインの侯爵ラウルと婚約していたアラナは、輝く太陽のような彼に夢中だった。だが、アラナは知ってしまった。彼は、跡継ぎを産むバージンの花嫁が欲しいだけだったのだ!愛されていると思っていたのに…。傷ついたアラナは、彼のもとを去った。なのに、また顔を合わせる日が来るなんて!しかもこれから彼に、残酷な知らせを告げなければならない。より魅力的になって現れた彼にアラナは…!?
  • シークの誘い
    完結
    5.0
    降りしきる雪の中、ロンドンの空港でリディアは中東のシーク・アミールに出会う。彼女は彼に対し、未だかつてないほど激しい欲望を感じ、熱く官能的な夜を過ごす。翌朝目覚めると、悪天候のため空港が3日間閉鎖されるという知らせが…。そんな時、彼から「君が望むなら3日3晩を君に捧げよう」と告げられて!?
  • 二十四時間の恋人
    3.0
    “氷の女王”と呼ばれている女社長ジョージアは困っていた。父親の誕生パーティーに恋人をつれて行く約束をしてしまったからだ。苦肉の策のチャリティー・オークションで全女性の憧れの的、元カーレーサーで今は実業家としても成功をおさめているルーカス・マロリーを競り落とす。彼なら父もきっと認めてくれるはず。「君のような美しい人に買われるなんて嬉しいよ。24時間、僕は君のものだ」ビジネスのはずが、プレイボーイとしても名高い彼の魅力に心を揺らされ…!?
  • 未完の情熱
    完結
    2.0
    継父マーティの葬儀を仕切っていたジェシカは、予期せぬ人物の臨席に驚いた。なぜアンゲロスがここに!?かつて少女の頃のジェシカが一方的に夢中になり、みじめな結末を迎えた初恋の相手だった。7年ぶりに再会した彼は、冷徹な実業家の顔で残酷な事実をジェシカに突きつけた。継父からひき継いだすべての財産は残らず彼のものになったと言うのだ。継父がギャンブルで作った借金のせいだった。住む家も失ってしまったジェシカに、彼は恐るべき救済の条件を提示した!
  • 氷の伯爵
    値引きあり
    3.6
    マグナス・ダレンヴィル伯爵--ギリシャ彫刻なみの美貌をもつが、心まで石でできていると噂の“氷の伯爵”。住み込み家庭教師のタリーは、彼のため開かれる花嫁選びパーティーの準備に追われていた。そんな折偶然、彼女はマグナスの会話を盗み聞いてしまう。「欲しいのは跡継ぎを産むための丈夫な歯と腰をもつ妻だ」いったい彼は女性をなんだと思っているの!? 憤慨するタリーの耳にさらに信じられない言葉が続く。なんですって、彼は私を花嫁にするつもりなの!?
  • 輝く瞳の略奪者
    値引きあり
    -
    アレクサは重い気持ちでセリビアの大聖堂の扉を押し開けた。なぜなら今日ここで行われる妹の結婚式は、彼女の土壇場の決意で中止になったと伝えなければならないからだ。しかし新郎のサントスは傷つくかと思いきや、声をあげて笑いだす。彼にとってこの結婚は、上流階級の仲間入りだけが目的で愛情はいっさいないのだと言う。そして彼はせっかくの披露宴を無駄にはしないと言い、アレクサの肩を抱いて告げた。「きみには僕と一緒に来てもらう」
  • 恋愛必勝の法則
    値引きあり
    4.0
    選挙コーディネーターのリサは資金集めのパーティーで幼馴染のマークと再会した。彼に会うのは8年ぶり--熱いキスを交わした30分後に、他の女性の肩を抱き個室に消えるマークの背中を見送って以来。その裏切りを許すつもりはなかったが、さらに魅力的に成長したマークは何もなかったかのように再会を喜び、あまつさえ自分のもっている有力なコネクションを餌にリサを誘惑しようとする。8年越しの第2ラウンド…あなたがそのつもりなら、この勝負受けてたつわ!
  • 危険との戯れ
    -
    テレビタレントのキャサリンは、この半年間というもの、正体不明の病的なファンからつけ狙われていた。性的な内容を書き連ねた胸が悪くなるような手紙や、セクシーな下着の入った小包が次々に送られてくるだけでなく、電話による脅しも絶え間がなかった。自分のフラットにいられなくなったキャサリンは父の家に移ったが、ある日、父がエバン・リンゼーという屈強な男を連れて帰ってきた。彼は警備会社のオーナーで、ストーカーからキャサリンを守るという。そんな必要はないと彼女が言った矢先、また脅しの電話が入った。父の家にいることはほんの一部の人間しか知らないのに!とうとうキャサリンも、父の出張中はエバンと暮らすことに同意する。冷たい冬の海を思わせる目と危険なにおいを漂わす男性と……。
  • 砂漠の国の秘め事
    完結
    4.7
    砂漠の王、シーク・マリクがアビーの家へやって来た。彼の国でアビーの弟が盗みを働き、その処遇を話すためだ。弟を案じ、アビーは父が退席したすきにシークに食ってかかるが、セクシーな彼に圧倒されて、気がつけばキスを許していた。このまま父が戻らなければ、どうなっていたかわからないほどの、熱く激しい抱擁…。彼はアビーにそっと、「このつづきは今夜、ホテルに来てくれ」とささやき、父には弟を許してほしければアビーを妻にさしだせと要求し、去っていくが--?
  • オリンポスの咎人 女神の烙印〈オリンポスの咎人〉
    完結
    4.5
    ついに復讐の時が来た--タイタン族アトラスは囚われの女神ニケを想い、胸に刻まれた彼女の名が熱く疼くのを感じた。ギリシャ神の没落で牢獄の責任者となった彼にとって、先日までの囚人時代の記憶はまだ生々しい。特に女看守だったニケ--俺を独占しようと身体に名を刻んだあの女への憎しみは同じ屈辱でしか解消できない。泣き叫ぶ彼女を押さえつけ白い背中に自分の名を彫り終えたとき、彼はうしろ暗い快感を覚えた。これで彼女も自分の所有者を知ることになるのだ。
  • オリンポスの咎人I マドックス〈オリンポスの咎人I〉 1巻
    完結
    3.0
    この世のすべてを焼き尽くすような深紅の瞳--彼になら、このまま殺されてもいいわ…。過去に交わされた声が聞こえるという特殊能力をもち、幼い頃から喧騒と孤独のなかで生きてきたアシュリン。ブダペストの古城に天使たちが住むという噂を聞き夜の森に侵入した彼女は、そこで真新しい血に染まった屈強な男の姿を目にする。殺意をむき出しにアシュリンに近づくその男性。しかし彼女が感じていたのは恐怖ではなく、完全な静寂と言いようのない安心感だった--。
  • 二十四時間の恋人
    完結
    5.0
    “氷の女王”と呼ばれている女社長ジョージアは困っていた。父親の誕生パーティーに恋人をつれて行く約束をしてしまったからだ。苦肉の策のチャリティー・オークションで全女性の憧れの的、元カーレーサーで今は実業家としても成功をおさめているルーカス・マロリーを競り落とす。彼なら父もきっと認めてくれるはず。「君のような美しい人に買われるなんて嬉しいよ。24時間、僕は君のものだ」ビジネスのはずが、プレイボーイとしても名高い彼の魅力に心を揺らされ…!?
  • 冷たい瞳の誘惑者〈アルコラール家に愛を〉
    完結
    -
    スペインの名家に生まれたメルセデスはイギリス滞在中パーティーで出会ったプレイボーイと評判の実業家ジェイクに強烈に惹かれる。不思議な磁力で我を失い、彼と一夜をともにしそうななった彼女は、ぎりぎりで正気に戻り逃げ帰る。が、数週間後、彼と婚約せざるを得ない状況に…!?しかも、彼には秘密があり…。
  • 緋色の花嫁〈アルコラール家に愛を〉
    完結
    3.0
    エストレーリャは身持ちの悪い女とレッテルを貼られていた。父親はそのイメージを払拭しようと、次々に縁談を待ちかけてくる。そして、10人目の夫候補ラモンがやってきた。彼が結婚と引き換えに要求したのは父の所有するテレビ局の買収。どちらの思惑にもノーを突きつけるはずが、ラモンに心奪われてしまい…!?
  • 拒絶された花婿
    値引きあり
    4.3
    亡き父の借金のため海運王ルーカスと結婚することになったアリーシャ。王者の名に相応しく美しい肢体と漆黒の瞳をもつ彼は、その危険な眼差しで自分のものになったばかりの花嫁を値踏みするように見下ろした。まるで1枚1枚服をはぎ取られていくような不躾な彼の視線に、アリーシャの忘れたい過去が甦る。飽くことなく奪われ、玩具のように扱われた連夜の記憶…。彼にはとても言えない、大金を出して買った女が、ベッドでなんの役にも立たない花嫁であることを――。
  • 異国の誘惑
    値引きあり
    2.0
    海運会社に勤めるクローディアは、24時間オレ様上司のサミルにこき使われる社長秘書。彼女が身を粉にして働く理由はただひとつ、傲慢だけど魅力的な彼に恋してるから――。ある日、誕生日も忘れて働くクローディアに、当のサミルから思ってもないご褒美が。彼の里帰りを兼ねた砂漠の王国への出張に同行せよと命じられたのだ――これはふたりっきりのラブチャンス!? でもまさか、そこで彼がシークであり婚約者までいることを、初めて知らされるだなんて!
  • 妻に望まれた理由
    3.0
    ギリシアで海運業を手がける夫のザレクが失踪して二年、ペニーは野心的な義母や義弟から経営権を譲るよう迫られていた。夫は船の試乗中に、海賊に頭を撃たれて海に沈んだと言われている。じつのところ、ペニーは夫を愛していたが、彼は妻を愛してはいなかった。結婚は後継ぎを作るためだと、彼の口からはっきりと聞かされたのだ。それでも、このままザレクの死を認めるのはあまりにつらく、ペニーはだれに明け渡すことなく夫の会社を守ってきた。だけど、もう潮時ね……。とうとう心を決めた彼女は経営陣を招集する。そして義弟に会社を譲ると宣言したそのとき、会議室の扉が開いた――見るとそこには、冷徹な瞳でペニーを見据えるザレクの姿があった。
  • 舞い降りたヴィーナス
    -
    シングルマザーのアビーは図書館司書に採用され、アラスカの小さな町、ハードラックに移り住むことになった。 ところがその町は過疎化が進み、独身男性が溢れかえっていた!彼らの救いの女神として歓迎され、毎日のようにアプローチされるアビー。だけど、雇い主のソーヤだけはアビーにぶっきらぼう。 そんな彼がなぜか気になり始めるアビーだけど!?
  • 仕組まれた破局
    完結
    -
    レベッカは1年前、結婚式を挙げたその日のうちに屋敷から追い出された。夫のアンドレアスは「すぐに離婚できると思うなよ。結婚の取り消しはしない」と冷ややかに言い放った。そのアンドレアスが自動車事故に遭って、私を呼んでいるという。なぜ? 今頃になって。まだアンドレアスのことが忘れられないレベッカは、夫のいるギリシアに飛んだ。「いったい、君はどこへ行っていたんだ?」1年ぶりに会った夫はレベッカと結婚したことさえ忘れていた…!?
  • 義務と結婚
    3.0
    幼稚園教師として働くナタリーの家に、ある夜、十代の頃から恋い焦がれてきたピアスが不意に現れた。ピアスは、母が使用人として働いていた名家の御曹司で、どこかの美しい令嬢と婚約したばかりだ。彼がどうしてここに? しかも、なぜひどく憔悴しているの?問いただすと、ピアスは婚約を破棄されたのだと打ち明け、ナタリーは慰めたい一心で彼を家に泊め、愛を交わしてしまう。ただ一度の、忘れられない思い出で終わるはずだった――一カ月後、妊娠という現実が襲いかかってくるまでは。
  • 情熱を捧げた夜
    -
    この人に、わたしの純潔を捧げよう。スカイは、バーで酔っぱらいにからまれていたところを助けてくれた男性、アントンと一夜をともにする決心をした。彼女に残された自由な時間は今夜だけ。父が億万長者のボスの金を横領し、その罪を帳消しにしてもらうため、スカイが好色なその男と結婚させられるのだ。夢のような一夜が明け、アントンに思いを残しながらも、スカイは挙式のためギリシアの小島へと旅立った。だがそこで、思いがけずアントンと再会する。彼はなんと、結婚相手の息子だった!
  • 冷たい瞳の誘惑者 アルコラール家に愛を
    -
    友人の誘いでパーティに出席したメルセデスは、ひとりの魅力的な男性に目を奪われた。だが目が合ったとたん、彼の視線にひそむ何かに凍りついた。なぜそんなふうにわたしを見るの?身構えたメルセデスをよそに、彼は背を向け立ち去った。友人によれば、男性の名はジェイク・タヴァナー。やり手の実業家で、結婚に興味がないことで有名だという。気にしてはだめ。見知らぬ男性のことなんて忘れてしまおう。メルセデスはどこか落胆しつつも、自分にそう言い聞かせた。まさか、彼と数週間後に婚約するとは夢にも思わずに。★二部作〈アルコラール家に愛を〉の第二話は、末娘メルセデスがヒロインとして登場します。これまで兄たちの恋を影ながら支えてきた彼女。いったいどんな恋に落ちるのでしょうか。★
  • 緋色の花嫁
    -
    エストレーリャには、身持ちの悪い女というレッテルが貼られていた。父親のアルフレドはそのイメージを払拭しようと、次々に縁談を持ちかけ、娘を早く結婚させようとする。今日もラモン・ダリオという男性が訪ねてきた。これで十人目だ。彼の目的は、アルフレドが所有するテレビ局の買収。その条件としてあがったのが、エストレーリャとの結婚だ。父親に促され、彼女は沈んだ心でラモンの待つ部屋へと向かった。いつものように愛のないプロポーズを受け、いつものようにノーと答えるために……。だがラモンが口にしたのは、意外な言葉だった。★今月スタートの二部作〈アルコラール家に愛を〉は、R-2053「十二カ月の恋人」の関連作です。本作には北米インターネットで発表された作品「知らぬまに結婚」も番外編として巻末についています。アルコラール家の一員アレックスがヒーローです。★
  • キスは復讐の味
    3.0
    サディーは五年前に別れた元婚約者のニコスに面会を求めた。両家は昔からビジネス上のライバルで仲も悪かったのだが、二人の結婚をきっかけに和解の方向へ進むはずだった。ところが式の直前から会社の潰し合いが始まり、サディーの父が死去。競争に敗れた今は、住んでいる屋敷もニコスから退去勧告されている。サディーは心を病んだ母と幼い弟のため、恥を忍んでニコスに格安の賃貸料で屋敷を貸してほしいと懇願した。最初は冷たく拒絶したニコスだったが、突然ある条件を提示した。ウエディングプランナーであるサディーが、彼の結婚式のプランニングを担当するなら屋敷を貸してもいい、と。
  • 再会は苦く
    3.0
    大きな湖に浮かぶ島に、ルーシーは手漕ぎボートでひそかに渡った。島には夫リカルドの屋敷があり、警備員に守られている。彼女は屋敷にそっと近づき、邸内をうかがった。そこにはルーシーの最愛の息子、まだ赤ん坊のマルコがいる。なんとしても、いとしいわが子に会いたい……。でも、赤ん坊を父親のもとに置き去りにした母親が許されるの?理由があったにしても、リカルドは会わせてくれないだろう。そのとき、わが子をあやす夫の声と姿に接し、切なさのあまり、ルーシーはうっかり物音をたててしまう。「誰だ?」さっきの優しい声とはうって変わった険しい声が響いた。
  • 砂漠の国の秘め事
    -
    アラブの国のシーク、マリクがアビーの家を訪れた。彼の国の遺跡発掘現場でアビーの弟が盗みをはたらいた、ついては、その処遇を話し合おうというのだ。見知らぬ国の牢獄に閉じこめられている弟の身を思うと、アビーはじっとしていられず、マリクに食ってかかる。だが、ひと目見るなり惹かれ合っていた二人は、話し合ううちに自然と抱擁を交わす。「この続きは僕のホテルで。今夜、待っているよ」アビーは迷いながらも、彼の魅力に屈して誘いに応じた。自分も、そしてマリクも重大な誤解をしていることを知らずに。
  • 終わりにできない関係
    -
    アリスは滞在中のイタリアで実業家のドメニコと出会い、彼の熱烈な求めに応じて共に暮らし始めた。そして六カ月後――。あなたとの生活に楽しみがなくなったと言い放ち、彼との関係を一方的に断ち切って、故国イギリスに帰った。実際はそんな軽い気持ちではなかった。ドメニコが、絶対に結婚はしないと宣言していたことに加え、彼に新しい愛人ができたという噂を聞いて、身を引いたのだ。案の定ドメニコは、はるばる彼女を追ってきた。つかの間、彼との将来を夢想したアリスだったが、彼に欲望の対象としか見られていないことを思い知らされる。
  • 輝く瞳の略奪者
    3.0
    アレクサは重い気持ちでセビリアの大聖堂の扉を押し開けた。今日ここで執り行われるのは異母妹の結婚式のはずだったのに。妹は土壇場で別の男性に心を移して逃げ去ってしまい、それを新郎に伝えるのが、姉であるアレクサの役目となった。事実を知らされ傷つくと思いきや、新郎のサントス・コルデロは声をあげて笑いだす。サントスにとって、この結婚は上流階級の身内になるのが目的で、愛情とはいっさいかかわりのない決断だったのだという。彼はせっかく準備した披露宴を無駄にはしないと言い、アレクサの手をつかんで告げた。「きみには僕と一緒に来てもらう」■スペインの大富豪とイギリスの名家の娘の注目の結婚式。ところが当日、花嫁は現れず……。そのとき新郎がとった不可解な行動の意味するものは? ベテラン作家ケイト・ウォーカーの新作です!
  • 未完の情熱
    3.0
    領主館の主マーティが心臓発作を起こして突然の死を遂げ、継娘のジェシカは唯一の遺産継承者として葬儀に臨んだ。そこへ思いがけない弔問客、アンゲロスが訪れる。七年前ジェシカは、馬の飼育係として雇われた彼に恋をしたが、まるで相手にされず、ある夜、下着姿で彼の部屋に忍びこんだ。この件がもとで、アンゲロスはマーティに追い出されたのだった。そんないきさつの彼が、なぜ葬儀の場に現れたの?とまどうジェシカに明かされたのは、継父がギャンブルで破産し、今や遺産は借金を肩代わりしたアンゲロスのものだという事実だった。「きみが相続するものなど、ひとつもないんだ」彼は冷たく告げた。
  • 憎めども恋しくて
    4.0
    アラナは病院の待合室で、ラウル・マルシンが現れるのを待っていた。ラウルはスペインの侯爵で、二年前、アラナと彼は結婚を約束していた。しかし式を控えたある日、アラナは知ってしまった。ラウルは彼女を愛しているわけではなく、ただ跡継ぎを産むバージンの花嫁が欲しいだけなのだと。二度と会うまい――そう誓って彼のもとを去ったのに、また顔を合わせる日が来るなんて。しかもこれから彼に、残酷な知らせを告げなければいけない。そのときラウルが現れた。以前にも増して魅力的な彼を前に、アラナの胸は締めつけられた。
  • 仕組まれた破局
    3.0
    別居中の夫が交通事故に遭い、私を呼んでいる!突然の報にショックを受けると同時に、レベッカはいぶかった。一年前、挙式したその日に屋敷から追いだしておきながら、今ごろになってなんの用があるというのだろう?しかし、夫アンドレアスを憎みきれずにいたレベッカは、心配でたまらず、彼のいるギリシアへと飛んだ。わずか一日きりの結婚生活以来、久しぶりに会う夫は、どことなく様子が違っていた。「いったい、きみはどこへ行っていたんだ?」彼はレベッカと結婚したことさえ忘れていた……。★立て続けにヒットを飛ばし、好調のベテラン作家、ケイト・ウォーカー、「見知らぬ結婚相手」(R~2268)、「裏切りを告げる電話」(R~2283)も好評発売中!★
  • 戻れない二人
    -
    サフランはある事情によって怒りのあまり平静を失い、見ず知らずの男性の前で、とんだ醜態をさらしてしまった。ところが、運命の女神のいたずらだろうか、ほどなくその男性――国際的大企業の社長ナイアルとふたたび顔を合わせるはめになった。サフランは絶対かかわり合いたくなかったのだが、どうやら彼のほうは違っていたらしい。ナイアルは、サフランのことをまさにぼくが探していた相手だと言い、官能的なキスで彼女の情熱を燃え上がらせた。しかし、サフランにはわかっていた。彼が望んでいるのは、つかの間の情事にすぎない。それに飽きれば、ためらいもなく立ち去るのだ。★ハーレクイン・ロマンスからもK・ウォーカーの新刊が現在発売中。誰もいない浜辺で運命の出会いを果たした男女の愛を、巧みなストーリー展開で描いたR‐2283「裏切りを告げる電話」にご注目!★
  • 裏切りを告げる電話
    -
    たった一日だけでいいから、つらい日常から逃れたい。人生のしがらみに疲れ果てたエミリーは、浜辺にやってきた。目の前に広がる海は涼しげで、彼女を手招きしているようだ。波打ち際を走ると、冷たい水が足を洗う。エミリーは楽しくなって、どんどん沖に向かって進んでいった。すると突然、深みに足をすくわれた!もうだめかと思った瞬間、力強い男性の手が水から引きあげてくれた。たくましい腕に抱かれ、いつしか燃えるようなキスを……。彼はイタリア人のヴィートと自己紹介する。エミリーを見かけて以来、彼女をベッドに誘うことが最優先と思っていた男性だった。★「見知らぬ結婚相手」(R~2268)のグイードの弟がヒーローです。誰もいない浜辺で運命の女性と出会った彼。けれどもふたりの前途には多大な困難が待ち受けていました。巧みなストーリー展開が魅力のベテラン、ケイト・ウォーカーの筆が冴えます。★
  • 見知らぬ結婚相手
    -
    ラスベガスで出会った男女が恋に落ち、一週間後に小さな教会で、立会人ひとりを前に挙式したのが一年前……。今日はイギリス田園地方の教会で、おごそかな結婚式が行われる。美しい花嫁アンバーの花婿になるレイフは伯爵家の御曹司だ。式は今まさに結婚の誓いを立てるクライマックスにさしかかった。そのとき男性の声が教会に響き渡った。「異議を申し立てる!」振り向いたアンバーの目に映ったのは、イタリア人のグイード。黒ずくめの彼は、まるで悪魔そのものに見える。「彼女は結婚できる立場にはない。なぜなら、ぼくの妻だから」そんな……あれは本物の結婚じゃないわ!★ベテラン作家ケイト・ウォーカーがイタリア人をヒーローに据え、燃えるような恋の物語をお届けします。★
  • ハーレクインコミックス セット 2024年 vol.587
    8/21入荷
    -
    毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「幸福の企み」「運命の訪れ」「凍りついた微笑」「あの嵐が丘で」の4話をまとめて収録。

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  • ハーレクインコミックス セット 2024年 vol.575
    8/14入荷
    -
    毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「招かれた理由」「背徳の烙印」「億万長者とかりそめの愛を」の3話をまとめて収録。

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  • ハーレクインコミックス セット 2024年 vol.546
    8/7入荷
    -
    毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「一度のキスで…」「憎めども恋しくて」の2話をまとめて収録。

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  • ハーレクインコミックス セット 2024年 vol.463
    7/3入荷
    -
    毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「幸せのそばに」「妻に望まれた理由」「恋人たちの再会」の3話をまとめて収録。

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