小原周子作品一覧

  • 小説現代 緊急特集 この災厄に思うこと
    5.0
    未曾有、といわれる災厄がひたひたとやってきた。 新型コロナウイルスによる感染症。 気がついたら世界中を覆っていたこの疾病を広めないためには、 今のところ人と人を遠ざけるしか手立てがない。 このような災禍の前で、言葉は、物語はどんな力を持つのか。 私たちはどう向き合って、どう乗り越えていくのか。 緊急特集として、十四人の表現者たちに それぞれの想いを書き下ろしていただいた。
  • 新宿ナイチンゲール
    3.6
    1巻1,507円 (税込)
    桑原ひまりは新宿のネットカフェで寝泊まりしながら派遣ナースとして働いている。患者の自宅まで赴き、泊まり込みで介護をするのが仕事だった。家族が旅行をしたり外出して羽を伸ばす間の留守番しながらの介護では、ミュージシャン志望で恋人の宗一を派遣先に呼んで、二人で好き勝手に過ごしたりしている。ある日、宗一にだまされて借金の保証人にされていたひまりは、彼が逃げたため、借金取りに追い詰められることになる。
  • 留子さんの婚活
    値引きあり
    3.7
    40代の一人息子、秋之の結婚相手を探すため、親の婚活パーティにせっせと通う米倉留子。 50間近の一人娘、香奈枝に婿をと、やはりパーティに顔を出した川野幸三。 だが、ふたりにはそれぞれに秘密があった――。 現役看護師が鋭く世相をえぐる、変化球「婚活」小説!
  • 病院でちゃんとやってよ
    3.5
    1~3巻737~759円 (税込)
    「うちの母は、絶対に治るんだから、ちゃんと病院が歩けるようにしてよ!」現実を見ず、介護従事者を召し使いかのように扱い、自分勝手な希望を押しつける患者家族が今日も続々と! 35歳独身の大八木新菜はリハビリ病棟で働く看護師。激務の上に、わがままな患者、無責任な患者家族に悩まされる日々だ。退院したら誰が看るかで揉める家族。母を元通りにするまで帰すなと威張り散らす息子。そこには壊れた家族関係が浮かび上がる。介護の身になって初めて味わう悔悟――現役看護師が描く、リアル介護病棟小説、書き下ろし文庫で登場!
  • わたしは誰も看たくない
    3.7
    1巻1,672円 (税込)
    埼玉でサラリーマンの夫、大学生の一人息子と暮らしている神崎穂乃果は、群馬の温泉街が故郷であり、実家は両親と妹が切り盛りしている小さな温泉宿だった。ある日、大動脈弁狭窄症で倒れた父はそのまま人工呼吸器をつけて意識不明の寝たきりとなる。パートで働いている穂乃果は父の介護を母と妹に任せるが、入院の期限で父を自宅に引き取るか施設に入れるよう病院から迫られた妹は、経管栄養を止めて父を餓死させる決断をする。妹の暴挙を止めるため実家へ帰った穂乃果だったが、姉妹の間には過去のある出来事に起因する深い確執があった。さらに、穂乃果の夫の母の自宅がゴミだらけの汚部屋になっていることが分かり、それぞれの家族はどのような決断を下すのか。現役ナースが現代の家族の問題に鋭く切り込む、書き下ろし長篇小説。

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