真名兎さんのレビュー一覧

重厚感から溢れる希望

かなりシリアスな作品。有りがちな設定でも、グイッと引き込まれる流れは流石。
主人公の涙に何度も、もらい泣きした。
人を愛するとはどういうことか、考えさせられる。社会の重圧にさらされても、個人の幸福追求には尊厳があると改めて感じた。

健気なちーちゃんが愛おしい！

「俺と部下の恋の先」「俺と彼氏の恋の果て」三部作の第一作。
こんなに健気なちーちゃんなら、高梨くんが惚れるのは必然。小ネタで笑わせつつ、本編ではシリアスな問題や関係性が盛り込まれて読み応えたっぷり。次作、最終作では何度もちーちゃんに泣かされた作品。
お気に入りで、私のリピ率上位に食い込んでます。

初コミックスから大物！

押しも押されぬ人気作家、おげれつたなかさんの初コミックス。
とても初とは思えない風格が既にある3本立て。表題作名が、全ての作品に一貫して表現されている。
買って読んで損は無し！

ネームの面白さはピカイチ

美波はるこの絵は、決して上手いとは言えない。
しかしながら、TLにおいて、これほどネームが面白い作家はそうそう居ない。
主人公の心情や行動は現実味があり、独り相撲や成長しない女性では無くて感情移入がしやすい。
続きに期待が膨らむ本巻。
恋と愛と結婚に悩む人にお勧めしたい。

春の夢に続く迷宮

話は、現在と過去の数地点を行きつ戻りつ迷路の中を彷徨っているようだ。
読者は自我を保ちつつ、読み解く必要がある。
「春の夢」が独唱なら、こちらは合唱。様々な登場人物の思惑が入り乱れている。
このボリュームには収まり切れていない感がある。
広がった話の行く末が知りたい。

何度読み返しても幸せ気分になる

実際のツイートを漫画化した作品。
LINEニュースで知って、どんなものかと試しに読んでみたらハマった。
幸せな日常を得る努力を惜しまない夫婦と子供達の様子がコミカルに描かれていて、夫婦っていいな、家庭を作っていくっていいなと感じさせられる。
何度読み返しても面白くて愛おしくなる。
既刊3巻全てお勧め。

残酷で美しい夢物語

「ポーの一族」を読んでいなくても、充分楽しめる一冊。人間の朗らかさも醜さも、"一族"として現世に生きる心の機微も濃縮されて描かれている。夢幻と現実の苦悩がないまぜになって、読者の胸に訴えかける。萩尾望都らしい世界観が味わえる。

待ってて良かった！

付き合いだした千秋と和馬の、それぞれの想いが、繊細なタッチで描かれてます。秘めざるを得ない2人の恋が花を開くまで、周囲の人間模様と共に紡がれていて、大満足の一冊。そして「家族になろうよ」へ繋がっていきます。倉橋トモさんの作品の中でも、線の美しさが際立っています。前後編合わせてオススメ！！

待ってました！

「家族になろうよ」を読んで以来、千秋と和馬の馴れ初めかずっと気になっていましたが、遂に刊行！
　どれだけの苦悩を抱えて千秋が和馬を想っていたか、和馬はどのように千秋に想いを寄せたか、一コマ一コマの微細な表現からギュッと濃縮された前半。後半の展開も期待が高まる一冊です。

タイトル通りテンポ良し

話が拗れて拗れていく内容が、重くなり過ぎず「あるある」感で面白かった。
シビアな面も取り上げながらも、軽くもじっくりも読める一冊。

生々しく活き活きとした女性像！

はるこ/美波はるこさんの作品は、TLにありがちな主人公が「思い込みが激しい」「成長しない」「悲劇のヒロイン化」は無くて、とても生々しくかつ活き活きとした女性たちが悩み迷い歩んでいく中に恋愛が絡むという、生活感溢れるものが多い。
本作も、自分の「好き」を譲らない凛とした主人公の、ホロリと見せる弱さや脆さに共感して応援したくなる。

話が急ぎ過ぎていた感じ

村上佐知さんは好きな作家さんの1人で期待値が高かったせいもありましたが、表題作はもう1〜2話増やしてでも、肝心の主人公の「妄想」ネタを広げて欲しかったです。
個人的には不完全燃焼。
いつもよりコマに空間が無く、詰め込んでいる感じが強かったです。

人を好きになる理由

こんな風に好きになったなら、性別なんて関係無いのかもしれない。
胸がギュッと締め付けられるストーリーに、2人の幸せを願いました。
濡れ場は若干無理があるかなぁ〜。もう少し現実的に描かれていたら良かったと思いました。

展開が読めてしまった物足りなさ

始まりで展開が分かってしまう作品は多数ある。
だから余計に、作中内での人物描写、心理描写は、小さな表情一つ、台詞やモノローグ一つに深みが欲しい。
本作の作家さんの絵は丁寧で好みだし、他の作品がとても良かっただけに、本作には物足りなさを強く感じた。
以後、期待。

勿体ないから次作更に期待！

背景的なことを良く取材、知見を積んでいるのは高く評価できる。
また、線が力強くしなやかで、華奢ではない男性の体躯をしっかり描いていて、美しい絵もいい。

だがしかし、専門的な用語や表現について、せっかくの下地が、台詞や枠外での説明に無いのは、あまりに勿体ない。
ストーリーや展開も、もうひと頑張りが欲しかった。

大変期待できる作家さんなので、次作更に飛躍して欲しい。

前々作と被っていた感じと残念

所ケメコさんの描く男性にはTL時代からとても艶や色香があるけれど、BLを手掛けるようになって、若干貧相化してきているように感じる。
本作は、ストーリー設定は全く異なっていたが、あちこちに前々作と被っているような箇所があり少し残念だった。

相手は何故⁇

表題作は線も綺麗で、主人公の心の動きも分かりやすく描かれているけれど、最初から相手の主人公への対応が何故そこまでなのかに「？」だった。
もう少し描き込まれたら、もっと評価できる作品になったと思います。

もっと読みたかった！

「なんとかなる日々」後日談ですが、主人公2人の心の葛藤が「なんとかなる日々」で濃く描かれていたので、もっとエピソードが読みたかったです。
ただ、じんわり胸に染みたので、大好きです。「なんとかなる日々」と併せてオススメです。

愛されてるなぁ♡

こんなに尽くしてくれる旦那様じゃなくてもいいから、大事にしてくれる人が欲しい〜！と、笑ったりジンと来たりしながら、3巻一気に読んじゃいました。

怒涛のキュン＆エロ

1を読んで若干イロモノ終わりかと思いきや、1＆2併せて読むと、キューン(๑>◡<๑)としてエロも流れが良く濃厚(*≧∀≦*)

暮田先生大ファンですが…

短編でもコミック一冊完結でも、暮田マキネ先生の漫画は恋に落ちる両者の5W1Hと情感がコマ一つや台詞一つから伝わって来ますが、今回は片手落ちな感があります。続刊でモヤモヤを解消して欲しいです。

じわるエロティックさ

「えんどうくんの観察日記」から続く本巻。モノローグとラブシーンのエロティックさ、そして日常の様子の対比が良い。個人的にはすごく好き。
少し残念なのは、主軸の時間軸が曖昧なこと。高校生だけに、そこは分かりやすくして欲しかった。

甘々で愛らしい

心理描写とかストーリー内容なんかがヘビィな作品を読んで、ズシ〜ンとした後に読むと、ほっこり出来て良いです。

もったいないコンパクトさ

人物像も心理描写も、設定に対して全体が急ぎ過ぎ。
じっくり描かれたら、読み応えのある作品になったかも。

超秀作！人生に役立つBL！

これ一冊で、人間関係、恋愛＆結婚、個人的な行き詰まり、仕事上の問題解決の糸口まで沢山のヒントが得られます！
最後の一ページまでギッシリミッチリ、余すところ無く大満足！
すごく軽快なテンポで柔らかいタッチ、笑えるシーンも多いストーリーながら、台詞や場面の一つ一つにかなりの深みがあります。
BL漫画食わず嫌いな方でも、これは是非読んでみて欲しい！！！

続きは読みたいような…

絵やコマ割りはスッと入ってくるし丁寧。ただ一巻読んでみて、展開が見えちゃった感がある。
内容的には読みたいタイプだけれど、内面や行動をどこまで深く掘り下げて描かれているのか、先の購入には悩む一冊。

当たりだった。

設定どうよ？と思いつつ、割引きで購入したけれど、当たりだった。
結構濃い内容で、気に入りました。

これは、恋ですか？

戸惑いや躊躇いや、不安、やり切れなさ等々、10代の葛藤は伝わってくるし、絵も上手いと思うけれど、友愛と恋愛の境目的で、釈然としないまま読了。
それから、若干画面拡大しないとトーンが一緒クタになるのは、凄まじく残念だった。

「恋」はやはり「おちる」もの

情感がじわじわと溢れてくる。
一コマ一コマの、その時のその奥の登場人物の心模様に触れようとすると、痛ましさと愛おしさがないまぜになって、見入ってしまった。
添付あとがき、人物相関図、電子特典で作者さんが触れたこと、是非にも実現して欲しい。
ソワソワしながら、でも粘り強く待ってます。

この2人のその後はどうなの⁇

「ルールそのいち」大ファンで、表題作より添付作に釣られて、が当初の購入理由。
しかしながら、村上左知さんが描くネコ×ネコカップルには、どうしようもなく魅了される可愛らしさがある。
強い香水のように一気に引き込む情欲では無いけれど、アロマオイルのように鼻腔をくすぐり柔らかくまとわりつき浸されるエロティシズムが癖になる。
表題作は、大人なのに急いで詰めたい焦りが初々しい2人だから、この後どうなってるのかなぁ？と気になっている。

甘酸っぱい胸の疼きが良い

ハッキリ出来ないから、誤魔化したり探りを入れたりして、その自他の一言や表情態度にチクチク傷付く。
主人公の気持ちなって読んでも、対象クンの気持ちになって読んでも、チクチクが時にグサッとはまる。
ハタから見てたら甘酸っぱくても、恋する当人には苦しいし辛いんだよね〜と感慨が胸に広がる作品。

痛くて苦しくて愛おしくなる作品

「パンドラの箱から最後に出て来たのは、どうして希望だったんだろうね〜？」という話題を雑談で振ろうとして、トモダチに拒否されたことがある。
別に哲学だの宗教的観点だのと論じたい訳じゃなく、素朴な疑問として、例えば「癒し」や「安らぎ」であったり、「友好」や「寛容」といったような、平和的な穏やかさのある何かじゃ無かったのは何故だろう？と浮かんだだけだ。
その疑問はきっと解けないままだろうけれど、この作品を読むと、散々泣いた後に「希望で良かったのかもしれない」とも思う。

これは勧めたい。

正直、絵そのものは微妙な所もあるけれど、ストーリーが泣けて、泣かせる中に笑わせてくれる場面もあって、読了時に押し寄せる感動に熱くなる。
続編と併せて、是非。

切なさに溺れたい時に読み返す

柔らかいタッチで「抑え込んだ激情」が良く描かれていると思う。
もっと触れて欲しかったエピソードも有るが、「なぜ」の背景は印象深く描かれている。
グッと胸が詰まる箇所盛りだくさんの作品。
ただ、ここ一番のアップの表情に物足りなさを感じる。
☆は4.5。

おバカでヤラシくて癒される

疲れた気分と体に、愛しいおバカは良く効くと、この本を読む度に思う。

義弟といっしょ、がしっくりくる

1話目を読んで展開を期待したが、終始"線"が硬くて人物に入れなかった。
「お義兄ちゃん」の方には、表情や仕草に心情が汲み取れたので、題名違ってないか⁇と思った。
なんだか勿体ない作品。

喉元と目頭にくる痛み。

日々の生活に溶け込んだ「幼馴染」という存在は、血縁の煩わしさからも損得勘定からも切り離された人間関係の理想形の一つと言える。
性的嗜好がゲイでは無くヘテロであっても、そこに恋慕という嵐を呼び込むのは怖い。全幅の信頼も培った親愛も、一瞬にして壊してしまうだろうから。
けれど恋情は勝手に自分自身を蝕む。
その、どうしようもない切なさ・辛さが、すっと染み入る作品集。
表題作にはあまり多用されていないが、モノローグが秀逸。コマ割りの流れ、繊細な表情と共に感情を揺さぶってくる。
☆レート、本来なら4.5。生々しい「匂い」「湿度」も描かれていれば、更に抑えきれない欲情に翻弄される苦悩が加わって深...続きを読むみが増したと思う。

今後がすごく気になります

分冊1巻は、正に起承転結の"起"の其の一的な。
どうして、どうなる、何があった等々、続きが気になります。
線が綺麗で、人物の立体感や肉感も良く描けていると思います。
期待してます。合本(苦笑)

今回はイマイチだったけれども

momentで初読して、完全版が読みたくなった作品は結構あるので、次回期待してます。