• セケンノハテマデ(1)

    なんとも言えない脱力感が好き

    デビュー作「大阪豆ゴハン」からのファンで、「誰も寝てはならぬ」や当シリーズも全巻購入です。通常とはちょっと異なる業界(音楽・美術等)で働いている人間の、肩の力の抜けた生態を覗見るという楽しみが味わえる作品です。ほのぼのしたユーモア感が大好き。

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  • おせん 真っ当を受け継ぎ繋ぐ。(1)

    エロネタもご愛嬌

    おせん第一シリーズから全巻購入のファンです。「まっとうなもの」への作者の入れ込みと、あくまで「衣・食・住」という現実世界に根ざした物の考え方の追求に、深く頷かされるが、同時にこのテーマをエロネタを含めた笑いの上で、軽妙に仕上げている点が好きです。

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  • センゴク外伝 桶狭間戦記(1)

    視点が新鮮

    惹かれたのは(その歴史的な真実性・妥当性はともかく)、ストーリーの視点の新鮮さであり、歴史もの愛好家としては一気に全巻読まされたと言ってよい。今川義元の捉え方、織田信長の捉え方、桶狭間へつながる時間的な経緯とその必然性等、この作品で展開されたストーリーを全面的に信じるものではないが、「さもありなん」と思わせる話の運びに乗せられる。

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  • 乙嫁語り 11巻

    「エマ」以来のファンです

    「エマ」もそうだが、自分達の知らない世界(エマの場合は19世紀の英国上流社会、乙嫁語りの場合は中央アジアの世界)に対して、わかりやすい形で知見を広めてくれること、男女の愛情を絡めた読みやすく引き込まれるストーリー展開、絵の緻密さ等が好きです。おそらく、全巻買うことになるでしょう。

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  • 蒼き鋼のアルペジオ(1)

    久々の読み応えのある潜水艦もの

    潜水艦ものといえば、私の少年時代は「小沢さとる」で決まりであり、古本も所有し何度も楽しんできたが、「蒼き鋼のアルペジオ」は、数十年ぶり全巻読み通したいと思わせる作品です。機械としての潜水艦への興味と、ストーリーの展開の面白さの2つで、引き込まれます。かわぐちかいじの「沈黙の艦隊」もそのリアルさが好きなのだが、こちらは少し荒唐無稽(空想)かつ、ユーモアセンスが溢れている点が却って好感をもたせてくれた。

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  • 湾岸MIDNIGHT 超合本版(1)

    クルマをいじる側からの視点

    週刊誌掲載時はそれほど惹かれなかったが、まとめて読んでみて、感想を変えた。同時期に出ていた「イニシャルD」がドライバーの視点から見た車へのアプローチだとすると、こちらは「車をいじる側(エンジニア)」の車への思いを感じられる作品だということに、再読して気がついた。そして、とても興味深く感じた。もちろん、実際に描かれた人物たち(特にエンジニア)が実際にいるわけではないだろうが、クルマへの愛情、技術者としてのプライド、実際に事業を経営する人間としの現実との葛藤、自分の仕上げたクルマを操縦してくれるドライバーとの交感、プロ同士でしか交わせない軽妙な会話等、「ヒト」の物語として読める点が素晴らしい。結局...続きを読む

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  • 憂国のモリアーティ 1

    読み飽きないストーリー展開

    シャーロック・ホームズの派生ものはこれまでたくさん出ており、読んだことも多いが、漫画でしかも敵役であるモリアティーを主人公に持ってきた点が極めてユニークで、大きく引き込まれる。また、ストーリー展開も、オリジナルのストーリーの細部に忠実なうえで色々と脚色する通常の派生ものと違い、かなり大胆に設定を変えたものにしているが、そのストーリーが面白く、フォローしていて既視感ががないため新鮮で飽きない。何度も読み返せそうで、シリーズ最後まで付き合いたいと思っている。

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