あらすじ
突然、世界各地に「霧の艦隊」と言われる謎の超兵器を搭載した戦艦群が出現。人類はその艦隊になす術無く敗戦し、海上に出る事が出来なくなった……その海戦から17年後、何故か「霧」の潜水艦イ401に乗り込んだ千早群像とその仲間達は、イ401の人体化(メンタルモデル)のイオナと共に、霧の艦隊に戦いを挑む……究極のSF海洋戦記、ついに発売!!
感情タグBEST3
高い創作力
旧日本海軍の艦艇に女性のキャラクターを割り当てるメンタルモデルのアイデアをはじめ、種々のSFアイデアがよく練られているように思う。海戦シーンの話の作り方も、過去の小説や映画を参考にしているのか、じっくり考えられているようだ。個性的な作品で、これからどうなるのか楽しみ。
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アニメを先に見ていたが、1巻あたりだとほぼ原作通りの展開だったみたい。
アニメには出てこなかったけれど、イオナ2号とか出てきたり、結構お茶目な展開を見せていて楽しい。
お話もすっと読める感じで完成度が高い。2巻以降が楽しみ。
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紙書籍版の買っていくことにしました。見開きのシーンはやっぱり紙書籍の方が迫力ありますね。今こうやって見ると、タカオの表情が人形っぽいですね。成長してってあんなに喜怒哀楽持っちゃうんだもんなあ。ああ……タカオに会いたい……。
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海洋SF+美少女モノ(?)
霧の大艦隊という謎の人類の敵(でも日本海軍の艦名ばかり)と、そこを離れ人類側についたイ-401(潜水艦)と主人公達の戦いを描いた海洋SF。
それぞれの艦艇がメンタルモデルという人間っぽいキャラクターを持ち、自分で考えて行動する所が変わっています。
内容は主人公の艦艇がイ-400に見える潜水艦であったり、メンタルモデルが美少女ばかりと、かなりマニアックですが、海戦などの絵に迫力があって面白く感じます。
そして、作者が好きなモノを詰め込んでスタートさせたような独特の雰囲気が楽しいです。
色々と謎な点が多いですが、これからの展開が楽しみです。
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小沢さとる「青の6号」「サブマリン707」(当然原作)で幼少期仕込まれた潜水艦魂が再燃するとは思わなかった。今風ハイテクガジェットながら、補給はキツキツ、探査戦の緊張感、スペシャリストのクルー達への矢継ぎ早の操船指令などなど、胸が熱くなるシチュエーションたっぷりです。
久々の読み応えのある潜水艦もの
潜水艦ものといえば、私の少年時代は「小沢さとる」で決まりであり、古本も所有し何度も楽しんできたが、「蒼き鋼のアルペジオ」は、数十年ぶり全巻読み通したいと思わせる作品です。機械としての潜水艦への興味と、ストーリーの展開の面白さの2つで、引き込まれます。かわぐちかいじの「沈黙の艦隊」もそのリアルさが好きなのだが、こちらは少し荒唐無稽(空想)かつ、ユーモアセンスが溢れている点が却って好感をもたせてくれた。
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アニメの方が劇場版のcadenzaで一段落したので、今更ながら原作を。イオナの口調とか結構違うとは聞いていたけど、なるほど、漫画の方はちょっと冷たい印象ですね。アニメの方はメンタルモデルの存在する意味などがはっきりと描かれていたけど、こっちではどうなるのかな。戦闘シーンはこちらも迫力あっていいですね。
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海洋ミリタリーSF+異種接近遭遇+擬人化美少女艦隊もの。
超兵器としての艦船が人型の端末を介して人類側と対話する様は、少し気色は違うものの古くはアン・マキャフリィ「歌う船」あたりの系譜を連想させる。
逆説的に超兵器側が「端末よりも敢えて人を乗せるメリット」に早くも触れているのはポイントか。
ミリタリーものとしてもSFものとしても、やりすぎない程度に物々しい雰囲気を出せていて好感触。
一点、キャラの絵柄&デザインセンスがもう一世代くらい新しいと自分の好みにより近寄ったかも…などと感じたのはヤボか。
背景や戦闘描写は随分と達者に描けていたように感じた。
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潜水艦ものという珍しいもの。ツボとしては各艦船を統括するのはイメージ化した美少女。
殆ど無表情キャラなのでそちらに興味あればよかですかね。超兵器が熱い。
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海戦物! 架空潜水艦と架空イージス艦の戦いとか。 地球外生命らしき物と戦ってて、まだそれが何か分らないんだけど。表紙の女の子は潜水艦のデバイスイメージみたいな、擬人化してるんだけど潜水艦とは別個体になってた。 訳分んない感想ですが、1巻だし謎は多い(笑)
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旧日本海軍をモチーフにした戦艦もの。その戦艦を象徴する存在がいて、艦の制御をしているらしい。戦闘シーンも派手で好きな人は多そう。キャラクターがすごく強いわけではないので、そういうところを期待すると裏切られるか。
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ヤングキングOURSに連載中の「蒼き鋼のアルペジオ」。
突如世界中の海に現れた国籍不明の戦艦群「霧の艦隊」。人間の持ち得ない超兵器を搭載した艦隊の出現により、人間社会は完全に制海権を奪われ、洋上と、その高々度空域での自由を失った世界(「霧の艦隊」の戦艦群のレーザー砲撃は高々度以下の空域までを射程を持つ)が舞台の海洋戦闘+SFの漫画。
主人公・千早群像は「霧の艦隊」を裏切った(といわれている)潜水艦イ401の艦長。千早と仲間のクルーたち、それに潜水艦イ401のメンタルモデル(「霧の艦隊」の艦艇でも特別な艦艇にだけ存在する人型で意志をもつ船の化身のような存在。詳細は不明)のイオナは、唯一といっていい「霧の艦隊」と対等に戦える存在だが、特定の軍に所属することはなく、各勢力の依頼のもと行動する。
物語は主人公たちとイ401が、依頼のもと「霧の艦隊に対抗しうる兵器」運搬のため横須賀へ向かうところから始まる。1巻のラストは「霧の艦隊」の重巡洋艦タカオとの戦闘だが、タカオのメンタルモデルとの駆け引きもあり、なかなか緊張感のある戦闘シーンが展開される。
話はまだまだ始まったばかりで、戦闘シーン以外ではキャラクターの設定も必要最低限という感じで、伏線がおおく、これからに期待だが、海洋物の物語は“海洋”が舞台というだけで、ちょっとしたわくわく感があり、冒険心をくすぐられるので、期待も二割増しといったところだ。
このあたりは海洋冒険物の代表作「海底二万里」から脈々と続く冒険譚によるところが大きい。
“海洋”が何故そんなに冒険心を引き立て、人を惹きつけるのか?といえば、現実世界でも“海”(正確には“海底”“海の中”)が、地球上で人間がまだ見通せない唯一といっていいほどの秘境だからだろう。もちろん人間レベルやミクロの視点ではまだまだ人間がたどり着いていない境地は多いが、地球の地表全域を衛星で監視できる人間にとっては完全に閉鎖された秘境とはいえない。
だが、海底(深海)は違う。人間がたどり着けそうな場所としては、最後の冒険地だろう。
一般の海洋物と違うのは、SF的な設定の部分だろうか?まだ謎は多いが、何故「霧の艦隊」が人類以上の超兵器を有しているのか?とか、それにもかかわらず保有する兵器が「艦艇」だけなのは何故か?とか、メンタルモデルが人間型なのは何故か?とか、そういった部分の設定がどう使われるのかによって面白さも変わってくるだろう。
超兵器という話だと「ふしぎの海のナディア」を思い出すが、主人公達が軍人然としていることからも「冒険」よりは「物語」よりの話になりそうだ。
現時点ではイメージとして一番近そうなのは「青の6号」とかでしょうね。ただ、敵が人間の科学者だった「青の6号」よりは、正体不明の敵というところで、どういう方向に話がいくのかまだまだ余談を許さないところだ。
海洋物いいところは、上でも書いたように、人間の感覚として未知の部分が多いだけ、わくわく感や冒険心を引き立ててくれる部分がある点だが、それは諸刃の剣でもある。
読者の膨らんだ期待に応えるような展開ならいいが、そうでない場合、読者のがっかり感が増幅されることもありえるからだ。
個人的には、やまむらはじめの「蒼のサンクトゥス」がそんな感じだった。
まあ、やまむらはじめの漫画だから設定や謎解きより人間ドラマを重視するのはわかっていたことだけど、海洋物とSFとしての謎解きがほとんどなく、ぶっちゃけ舞台装置に失敗していたようにも思えるてしまっており、残念だった。
まあ、それはそれとして。
「蒼き鋼のアルペジオ」は一巻の時点では、十分に面白く、謎や伏線の配置も申し分ない。
今後に期待しつつ、続刊を待ちたい!