名称未設定さんのレビュー一覧
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良かった!
付き合っていた恋人が、偶然に運命の番に出会ったら。
運命の番が幸せになる様子を描くのとは、違う視点のオメガバース。
目の前で惹かれ合う姿を目の当たりにして、αを避けるようになったΩの旭。
二十歳の誕生日に番になる約束だったけれど、それは叶わず、友人と誕生日を祝っていた。飲み過ぎた旭はその店で元恋人、誠臣にそっくりの人物に出会う。酔っていた旭は夢だと勘違いをして、フェロモンを抑えられず一夜を共にしてしまった。
相手は同じ大学に通う煌臣。誠臣とは一卵性の双子で、幼い頃に両親が離婚して別々に暮らしていたという。
α目当てで近づいてくる人々にうんざりしていた煌臣は、旭に偽の恋人役を頼んだ...続きを読む -
切ないけれどこれも幸せ
待ちに待ったβの完結3巻!
本当に重くて深い話しだけれど、救われる何かがある。
白取と番になったすみ。鵜藤と両想いなのにすれ違ってしまったその後。
白取の思惑が明かされ、すみは鵜藤の元へ。
代償を払って笑顔で番を解消するすみ。そんなすみを大きな愛情で包む鵜藤。
βとΩは番にはなれないけれど、お互いの想いを確かめあって結ばれて、本当に良かった。双子ちゃんの誕生は、白取がそうだったからかな…と勝手に想像。彼が求めた唯ひとりは双子でΩの兄だった。白取も何かのかたちで答えを出してほしいし、幸せになってほしい。
烏丸と高羽は続編が始まるという嬉しい告知が!!!
いや、いろいろあるだろうけど...続きを読む -
浮び上る紋様が美しい。
オメガバースにプラスされたマーキングの世界観が良き。
高校教師の吉田はΩだけれどヒートの経験がなく、できそこないだと自分も周囲も認識していた。ある日、吉田のクラスの副担任が産休に入ることになり、代替でやって来たのが日高というイギリス帰りの英語教師。誰が見てもαにしか見えない容姿と雰囲気だったが、βだと紹介される。
ところが、あるとき、ヒートがないはずの吉田から濃厚な甘い香りを感じた日高は、それに当てられて抑えられない突発的なヒートを起こしてしまう。実は日高はα抑制剤でβのふりをしていたのだ。
日高は吉田の額に大輪の薔薇のマーキングを浮かび上がらせる。
ヒートがはじまった吉田は教師を続け...続きを読む -
安定して面白い。
同棲先を出てから、きちんと話すことのなかった朱里と北島。課長は2人がちゃんと話すべきだと考えて、間を取り持つ。
朱里はそんな課長の行動にどこか寂しさを感じながらも、北島の部屋へ戻った。2人はいよいよ同じベッドで眠ることに。そのとき、改めて北島とキスをした朱里は何かが違うと気づいてしまう。そのことを告げると、北島は課長から朱里の不感症について聞いていたことを話した。そして、朱里が自分を選ばないことを納得していた。お互いに嫌いな訳じゃない。でも別れる。そんなこともあるなと思うエピソードだった。
朱里は課長のマンションに戻り、なんとなく静かになった部屋は、また明るくなったみたいに感じる。
結局...続きを読む -
繊細な絵が合ってる
異能、いわゆる超能力を持つ家系が一部にいる世界。能力のために恋人と別れさせられ結婚したが、生まれてきた女の子は能力を受け継いでいなかった。やがて母が亡くなり、元恋人が継母となる。生まれてきた妹には異能の才があり、姉は家で虐げられて育った。幼馴染みへの淡い恋心は、妹との婚約という形で消える。
斎森美世は、冷酷非道と言われる異能のエリートである久堂清霞の元へ、家を追い出され婚約させられた。
久堂清霞は美しい男性だったが、華美を嫌い令嬢の図々しさに飽き飽きしていた。美世もそんな女性だろうと考え追い出そうとする。しかし、彼女は他の令嬢たちとは違っていた。良家の娘とは思えない身なりに立ち振る舞い。彼...続きを読む -
面白い~
魔法のある世界が大好きな私好みのお話し。絵も好みだし内容も面白い。
希少な封印魔法が使えるカレンは、魔法学園で実技の天才だけど筆記は最悪。理由は魔法が視覚的に見えるから。例えば動物や植物に見える。
他の人たちには、魔法は複雑な数式に見えるから、筆記試験の問題も解答も数字。カレンには数式なんて見えないから、結果は最悪で退学の危機に。
退学を免れる方法として、この国の聖王が創り出す魔法を封じることをが提案される。
聖王レオンが使うのは呪術魔法で攻撃的で威力も凄い。しかも、本人の意思とは関係なく新しい魔法を生み出してしまうという。
普通の封印魔法は、数式を分解して封じるから、凄い速さで組み立てられる...続きを読む -
面白い~
見た目が派手でフェロモン全開なのに、本人はいたって真面目で純粋な星名朱里。彼女の悩みは不感症なことプラス見た目で固定されたイメージ。
そんな朱里の課の課長は、イケメンで仕事もでき上司にも一目置かれる浅倉浩之。女性社員からの人気は高いけれど、近寄りがたい雰囲気をもってる。
そんな二人が、飲み会で偶然、朱里の彼の浮気現場を目撃。同棲していて帰る場所のなくなった彼女は、事情を聞いた課長のマンションで住み込みの家政婦として居候することに。おまけに、朱里の不感症を克服すべく、課長が訓練するという展開。
訓練て、、、設定が面白い(笑)
お互い恋愛感情はないといっているけど、多少なりとも好意がなかったら同...続きを読む -
胸が痛む。
続編の2巻。
すでに3巻が気になって仕方ない。
すみは部長に接待を強要され、それを鵜藤に言えずに辛い思いをすることに。でも、結局は鵜藤に気づかれることになる。
2人はお互いを思いやりすぎてすれ違いばかり。素直になれないまま毎日が過ぎていく。
烏丸は、自分のせいですみが接待に連れていかれることに責任を感じていた。自分を追い詰める烏丸を救ってくれたのは、やっぱり高羽の愛情。本当に、この2人の変わらない気持ちには癒される。もう、烏丸と高羽は離れたらダメで、一緒にいるだけで幸せを振りまいてる感じは、重いこの世界観を救ってる気がする。
一方の鵜藤とすみは、自分の気持ちに向き合おうと一歩踏み出したのに、、...続きを読む -
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びっくりした。。。
こういうお話しでしたか。
普通にびっくりしたけど、とても切ない。
3つの性別で差別される世界。こういう世界観があったのか。すごくハッキリと分けられてて、生きづらい人とそうでない人がいる。悪循環にはまると抜け出すのは難しい世の中。
烏丸の潔さは薄氷みたいで、すごく痛い。烏丸を取り巻く人の暗い好奇心とか、欲望とか、現実にもあるんだろうと思って考えてしまった。
それでも、鵜藤がいて支えになってたから、のし上がっていけたんだろうな。
高羽に出会って、お互いが大切になって、番になるまでが長かった。
でも、ハッピーエンドになってすごく嬉しい。2人が一緒にいるのは物凄く微笑ましくて、絶対に離れな...続きを読む -
穏やかな時間。
待ってた〜続きが読めて嬉しい。
今回はユランとヴィオのお話しで、なんとも優しい穏やかな時間が流れてた。
お互いの事情も分かっていて、一緒にいるのが普通みたいで微笑ましい。
ユランはヴィオが好きで、ちゃんといろんなことを自覚してる。今回ヴィオは、いつも弟のように思っていたユランが、素敵な紳士に成長していたことに気づく。それってとっても大切なシーンだなーと思った。
ヴィオが、試験を頑張ったご褒美に、ユランに贈る懐中時計。ヴィオの名前と同じ、スミレが彫刻されたデザインを選ぶユランが描かれているところは、なんとも言えない気持ちになる。
これからの恋がどう展開していくのか、楽しみでもあり、心配...続きを読む -
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それぞれの気持ち。
勉強会の小休憩に飲み物と茶菓子を用意する、というミラはユランを連れて、生徒会の自習室を出た。
ミラがユランを連れ出したのは、もちろん、釘を刺すためだった。
3人の間に話題もなく困っていると、クローディアが茶葉についてヴィオレットに意見を求めた。
茶葉について話した時のヴィオレットの表情に、クローディアは密かに胸が高鳴るのを感じていたが、ヴィオレットは気づいていない。
ユランが誰よりもヴィオレットの気持ちを理解していた。今のヴィオレットは人を避けている。ミラにそう言って部屋に戻った時、ユランが見たのは、頬を染めて話すヴィオレットの顔だった。
ヴィオレットの本当の気持ちはどこにあるのか。...続きを読む