近衛さんのレビュー一覧
レビュアー
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大変面白い
主人公が事件に巻き込まれて相手が誰だろうが臆することなくベラベラ喋りまくる漫画なのに、なぜこんなに面白いんだろうと考えた。
彼の多くの語りの中で、いちばん強く共感したのが下記
『映画とかでよく、これから訓練とか練習とか何かを始めます、という時に 音楽が流れてどんどん日数だけがどんどん過ぎる映像になったりするけれど、そこを流さずはっきりさせてほしい。毎日休まず習慣にして続けるって一番難しい。どうやったら毎日続けられるのか、そこをいちばん教えてほしいのに』
自分の中にある言語化できなかったモヤモヤをこんなにはっきりしてくれたセリフは初めてかもしれないと思った。その通りだ。そりゃあ尺の都合上そうせざるをえないのは分かっているが。
自分の中に無意識下にある疑問や不安に、そっとひとつの選択肢を提示してくれるから、この主人公は魅力的に映るのではないかと感じた。
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納得させられてしまう
主人公がどこぞの有名な少年探偵のごとく次々と事件に巻き込まれ、それを己の多弁にて解決していく作品。
あまりにもご都合展開過ぎる、主人公が持ち上げられすぎる、色々粗探しすればいくらでも出るが、それをすべてひっくりかえせるほどこの主人公の意見や考え方は読んでいてううむ、と唸るし納得させられてしまう。危険なほどに主人公が魅力的だった。
彼の意見はどれもとてもよく光るものがあるのだが個人的に『なぜ人を殺してはいけないのか?』という問いに対しての答え。
わざわざ考えるまでもない。いけないというわけではない。法律で決まっているのは行為にたいしての罰則でありやってはいけない、とはっきり決まっているわけでもないのだから。だがそうやって自分が問うて無事でいられるのは、周りが誰かを思いやり、人の命を自分の命と同等に大切にしている人の集まりだからこそ。それを忘れるなという返答にはぐっと引き込まれた。
もし主人公が実在の人物だったのなら、一日中彼をあれこれ質問攻めしてみたい。 -
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まばゆいほどの友情
同郷の舞妓すみれが見習いさん、そして華やかな舞妓デビューを果たすようすがクローズアップされている2巻。
ぐっと惹かれるのが、主人公キヨとの友情、二人の優しさを象徴するような暖かなご飯だ。
同じ場所から京都にやってきて片方は舞妓、片方はクビになりまかないさんとして重宝されているとはいえ、嫉妬や妬み等あってもおかしくないのに主人公のキヨはそういったところが全くない。むしろ心から大喜びし、舞妓として忙しい日々を送るすみれのために必死になるのである。
一方すみれも、キヨの優しさに報いたいと自分を追い込み日々邁進する。それを取り分けなにか口に出して言うわけでもなく、ごく当たり前に二人の空気感としているのだから微笑ましさが募る。
体力をつけてもらおうと勝負飯を出しまくるキヨ、そんな彼女の心を汲んで完食し、また仕事へ赴くすみれ。時間がとれないすみれに、短時間で栄養がとれるメニュー探すキヨ。キヨのくれる日々に、恥じない舞子になれますようにと神社に祈るすみれ。作中をまとう優しい空気に、とても癒される漫画である。
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偏見を和らいでくれた
自分の中の舞妓さんへの偏見が少し和らいだ漫画です。
自分的に、いくら義務教育は終えて本人の希望とはいえ、高校に行かせず少女たちを男たちの酒の席で舞わせてそれが粋、伝統、分からない奴は無作法ものといわんばかりの京都の態度にはいささか疑問があったのですが、この漫画に出てくる子達は皆いっしょうけんめいひたむきで応援できますし、置屋のおかあさんも主人公の力を認めてくれる良い方で見ててほっとします。
まかないさんというだけあって美味しそうな料理の数々、舞妓さんを応援するためにがんばる主人公の純朴でまっすぐな姿が見てて癒されます。自分も舞妓を目指してきて、置屋のお母さんからクビを言いつけられ、同時に倒れてしまった台所のお手伝いさんの代わりに料理を作ることになった主人公。展開の上手さもさることながら、本当にやさしい子だとみてて心が洗われるようです。
作中カレー等家庭の味を思い出させる料理はご法度で花街では作られない、とありましたが、今まで出てきたハンバーグとかおにぎりも家庭の味ってあるんじゃないかな…?とふと思いました。そこの線引きが知りたいところですね。 -
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大変破天荒な作品
・主人公は学校の男性教師に片思い←わかる
・両親の海外出張についていかなければならなくなり、好きな先生と離れたくない←わかる
・同時に先生と別の女性の縁談が持ち上がり、上手くいってほしくない←わかる
・なら自分と先生が結婚すればいい!!←?
・そうすれば先生と離れなくて済む!←??
・先生と自分の婚姻届けを作らせよう!←!?
といった流れで、主人公が先生と結婚しようとあれこれ画策しまくる結果、上手くいってしまうという話です←わからん
かの有名なきらりん☆レボリューションの作者の過去作ということで興味を持ち、読んだ当時小学生の自分はへー16で結婚できるんだーって感じなんですが今思えばツッコミどころが満載。
母親に「何その設定www」と一笑に付されましたが今ならその気持ちがよくわかる。
娘を任せている担任がいきなり現れたかと思ったら「娘さん16になったら結婚します!」と記入済みの婚姻届け見せてきたら親なら発狂もんでしょこれ。しかし了承し祝福してしまう両親。主人公のめちゃくちゃな行動力に若干引きますがこの親あってこの子ありって感じで少し納得してしまいました。納得したくなかった
そもそも公務員の立場で結婚したら職場に届けを出さなければならないわけで、そこには配偶者の名前や生年月日も書くことになっているんですよね。なぜ学校側にも秘密にしておけるのかが謎ですが、まあ何でもありのちゃおらしい作品です。ちょっと懐かしかった。
きらりん☆レボリューションは話が進むごとに目の大きさが増していって気になってたんですが、この頃の絵柄で描いてほしかったな~。 -
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面白さが増していく
1巻にもあった引き込まれる世界観はそのままに、面白さを持続しているのが作者の技量を感じる。
化け物退治、そのほとんどが遊女でありながら、問題や解決策がワンパターンじゃないのがよい。
生前の思いにとらわれた姿をしているがそのキャラの造形も様々で面白い。
ゲストキャラだけではなく、重要なキャラも増えてきてますます今後が楽しみな作品。
七里の回は本当に切ないというかやりきれない話だった。
これを言ってしまうと話が作れないが、かむろに仕置きを受けさせているやり手を諫め、背負ってくれるほどに優しかった彼の性格が非情になってしまったのは口惜しいし、一方で非情でなければ遊郭の主など務まらないのかとも考えさせられる。
孔雀打掛を体にまとって胸を張る七里の絵がとても美しく、印象的でした。 -
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本当に素晴らしい作品
遊郭を舞台にした作品にはこれまで色々触れてきたが、格別に面白くて素晴らしい作品だと思う。
花魁となれば当然男女関係が話の肝になってくると思いきや、ここに妖怪、化け物、悪霊退治要素を入れ、さまざまな事情を抱えた遊女達の苦しみが色んな形で表現されていて見ていて飽きない。主人公側が生者ではないというのも斬新。
自分の拙い語彙では到底良さを伝えきれないので、絶対に見て損はないと思う。遊郭での決まり事や生活様式も、作者の徹底した学びと知識がいかんなく発揮されていて感動した。
ぜひ有名になってほしい作品。
個人的に、富岡の話がいちばん共感した。
己を醜いと思い込み、こんな顔に生まれなければよかった、この苦しみは美しく生まれたものにはわかるまいと 本当にこの富岡と全く同じことで悩み苦しんでいた。が、年を重ねるにつれ、見た目だけではやっていけない世間の厳しさ、きよ花のように見目麗しいからこそ背負う苦労や美人なりにつらい体験もあるのだと受容できるようになった経験がある。だからこそこの第1話でぐっと引き込まれた。富岡がこれからわだかまりを取り払って穏やかに冥土で暮らせるように願ってやまない。
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