あらすじ
高麗をのぞむ地で、対峙する相手とは?
対馬にたどり着いた空也だが、朝鮮の剣術遣いとの対戦を断り、追跡をうける身となる。杣小屋では江戸弁を話す男と出会って……。
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Posted by ブクログ
「空也十番勝負」、4巻です。
この四番勝負の巻では、19歳になった空也が、対馬、壱岐、平戸と島をめぐります。そのたびに新たな出会いと別れがあり、助けられたり戦ったり、武者修行は続いていきます。
対馬は〈朝鮮と呼ばれる高麗との交易を公儀より許された藩〉なので、話がだいぶ国際的。でも〈これまでの経験からいって、未知なる場に誘われると、なにか厄介事に巻き込まれていた〉と自覚していた空也。そうならないよう山の中に身を潜めていると、〈人気も火の気も感じさせなかった〉1人の男と出会います。そして修行の場を壱岐に移せば、男嶽神社で白衣の島人から聞いた、10年以上も前から猿岩に住んでいるという高麗人の剣術遣いとの出会いがありました。この2人がね、いいですねぇ。これ絶対再会するでしょ。楽しみですわ。
さて、江戸では、いつも誰かからの文や話から、間接的に空也の修行の進捗状況を知る磐音夫妻と睦月です。おこんさんはいつも涙。どうにももどかしいですなぁ。でもこうして尚武館に知らせてくれる人たちがいるのはありがたいですね。みんな、ホントいい人たちです。