あらすじ
迫りくる薩摩の刺客、二番勝負!
人吉城下に戻った空也は、タイ捨流丸目道場に加わり、稽古に励む。山修行を思い立ち、平家の落人伝説が残る秘境へと向かうが……。
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Posted by ブクログ
「空也十番勝負」2巻、〈(二番勝負、恨み残さじ)〉でございます。
薩摩での修行を終えた空也は、肥後国へ戻り、旅のはじめに縁のできた宮原村の浄心寺家を訪ね報告とお礼をし、人吉城下のタイ捨流丸目道場へ改めて挨拶に行き、正式に入門。その修行中、山修行を決意し、平家の落人伝説が残る秘境五箇荘を目指します。
空也はやっぱり磐音の子、自然と人助けしちゃう人なのですね。そして剣術が強いもんだから、いつの間にかいわれのない恨みを買ってしまっているという、巻き込まれ体質はまさに父親譲り。
でも磐音の懐の深さは、比べられない。もうはてしないんですよねぇ。空也の厳しすぎる武者修行の旅にハラハラしてるときに、たまに江戸に視点が移るとめっちゃホッとする。なじみの人たちがみんないるしね。わが家に帰ってきたかのような安心感ですよ。もー空也ったら早く江戸に帰ればいいのに。とはいえ若いからね、空也くん、九国にて絶賛成長中です。えらい!