【感想・ネタバレ】未だ行ならず 上 空也十番勝負(五)決定版のレビュー

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Posted by ブクログ

「空也十番勝負」、5巻の上巻です。

 平戸を発った空也は、大村城下を経て長崎へ。長崎会所の高木麻衣と再会し、長崎奉行松平石見守貴強と面会すると、そこで鵜飼寅吉とも再会。薩摩の酒匂一派に追われている空也が剣術修行に打ち込めるよう、長崎滞在中は、長崎奉行所の新任として大坂中也という名で過ごすことに。

 空也はどこへ行ってもほっといてもらえませんなあ。でも結果的にそれが空也を助けてるんですけどね。今回は、長崎らしく海賊船退治に巻き込まれるハメになるのですが、その一方で、父磐音の意外な過去を知ることになります。長崎という土地柄もあり、戦う相手も方法もだいぶ近代的になってきて、ハラハラです。

 ところで江戸では、薬丸新蔵が改名して薬丸長左衛門兼武となり、三十間堀に野太刀流の道場をオープン。そこへ道場破りが現れますが、これがなんともおもしろい展開に。武左衛門の作戦が、なかなかどうしていい感じ。やっぱり江戸はおもしろいぜ!

 ただちょっと、空也の長崎旅を知った磐音と奈緒が……ううむ、私がおこんさんだったら、やだな、こんな話をする2人を見たら。

 さて、空也がいろいろな人と再会できてちょっとうれしい上巻でした。さらにもう1人、あの人と再会できるかも、という楽しみを胸に抱き、下巻へとまいります。

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2022年06月29日

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