【感想・ネタバレ】未だ行ならず 下 空也十番勝負(五)決定版のレビュー

あらすじ

眉月との再会、そして酒匂一派との最後の決戦へ!

長崎の地で福岡藩黒田屋敷の剣道場に加わり、稽古を繰り返す坂崎空也。そこに薩摩の眉月から、江戸へ戻る途中に長崎に立ち寄るとの文が届く。

心待ちにする空也だが、一方で、酒匂兵衛入道の嫡男・太郎兵衛が鹿児島の屋敷から姿を消し、長崎に向かった可能性が浮上する。

どこに逃げようと、酒匂一派から逃れることはできない。

覚悟を決めた空也がひとり、向かうのは……。

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Posted by ブクログ

「空也十番勝負」、5巻の下巻です。

 引き続き、長崎で偽名にて武者修行中の空也ですが、やはり薩摩からの追手に知られたようです。どこへ行っても追ってくる酒匂一派に覚悟を決める一方で、命の恩人である渋谷重兼&眉月と再会し、和やかで幸せなひとときを過ごします。

 麻衣さんと寅吉さんがいいですねぇ。麻衣さんはカッコよくて、女として憧れます。

 ラストの緊張感は、久々にハンパなかった! そしてこれは、ここで〈了としたい〉なんつって中断されちゃったら、読者は「うそーーーーーん‼︎」て叫びますわ。いやぁ良かった、今回決定版ですぐ続きが読めて!

 双葉文庫版では、「空也十番勝負 青春篇」をここでいったん〈了〉とし、のちに「空也十番勝負 再起篇」を考えてもよいのでは、と「あとがき」に書かれているので、この決定版の6巻以降は実質「再起篇」だと考えて良さそうですね。

 空也が江戸へ帰る日を楽しみに、これからも読み続けますぜ! ていうかその前に大変ですよこれは。まずは6巻に突入だ!

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2022年07月07日

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