【感想・ネタバレ】剣と十字架 空也十番勝負(三)決定版のレビュー

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Posted by ブクログ

「空也十番勝負」3巻、三番勝負です。

 タイ捨流丸目道場の主丸目種三郎の書状を携え、行き先もわからぬまま八代湊を帆船肥後丸で発った空也は、福江島に到着。樊噲流桜井道場に身を寄せつつ、肥後丸の主船頭である奈良尾の治助とともに、唐人との抜け荷取引に用心棒として同行したり、空也の希望で、桜井道場の若手4人を案内方に、島でいちばん高い父ヶ岳に登ってみたりしているうち、空也をつけ狙う東郷示現流の者どもが迫っていることを知らされ、すぐに中通島へと移動。隠れ切支丹がいるというその島で、一人の女と出会います。

 舞台がコロコロと変わり、そのたびに新たな人々との出会いがあるので、土地や人物を整理しながら読んでいます。そしてどこに行っても空也は山に登り稽古を続けるのですが、いろいろな事件に巻き込まれていきます。でもそれこそが人生勉強、空也の修行になるのですね。船には大砲が搭載され、出会った女性は銃を持っているという時代、剣術の修行をする空也は「剣の時代は……」などと考えてしまうことも。

 江戸の尚武館でも、神保小路でも小梅村でも変化があって、時の流れを感じますね。相変わらずの武左衛門がちょっとうれしい今日この頃です。

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2022年06月05日

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