あらすじ
“絆”というの名のもとに優しさを差し出されると、
黒田カナは「仲間になれない」と思ってしまう――。
そして警察官なら誰しもが持つはずの正義の心と、
番記者、住人、被害者……それぞれの正義。
これは、いくつもの正義が交錯する中で
事件を解決するために、
不作五人衆の一人とされた彼女が、
自分の「正義」を貫き通していく物語である。
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Posted by ブクログ
カナはどこか裏がありそうというか、過去が描かれてないからなんかあるだろうなとは思ってたけど、想像の10倍ぐらい壮絶だった。
そんなカナが警察官になることを選んだけど…まあ、しんどいよな
カナの周りにはいろんな人がいたけど、眩しかったよな辛かったよな。みんながみんな周りの人間たちみたいに陽の人間じゃないんだよ…。
カナの教官が横井教官でよかった。カナのこと好きだったし、西山さんも好きだったけど、退場は仕方ない。カナ、カンボジアで幸せでいて。
めくるのが怖い
本編のコメントにアンボックスを見た方がいいと書いていた為購入。伏線回収も見事でしたが不幸の連鎖が続き1P1Pめくるのが怖かったです。けれど見えないだけで実際に起こりうることなんだろうなとも思いました。後は横井教官の涙にやられ山田の漢気に惚れました。
ぼろ泣き
本編では淡々と語られたカナの辞職に至るまでの経緯とその後が描かれていた。
その経緯に関わる事件が重いし、本人が背負ってるものも重いし、そこら辺の刑事もの読むよりも心に刺さった。
最後の日の描写で込み上げてきてしまってぼろぼろ泣いてしまった。
多分これ何回読んでも泣いちゃうと思う…。
最終的に本当に良かった。
これいい!
控えめにいっても購入してよかった!
いつものハコヅメよりヘビーではあったけど、おなじみのカナちゃんを中心にサクサクした展開と予想外のラスト!
本編での伏線回収もできているし、新しい事件の予感もあり、盛りだくさんで満足感のある作品でした。読むのなら本編を16巻まで読んでからをオススメしたいかな。
今までの不信感がとける巻
今までのカナの発言や行動で気になるところが一気に解ける内容でした。
珍しく作中に名前まで出てきた人がリアルタイムで死ぬ内容なので緩いハコヅメが好きな方は読まない方がいいと思いますが色んな正義やその正義がどう人を動かすか、追い込んでしまうかをリアルに描いているのでもし胸糞展開ありなら是非読んでいただきたいです。
Posted by ブクログ
最終話、西川係長の「カナ 覚えてるか?」から涙と鼻水止まらなくなった
先にハコヅメ全話読んだから2人が離れるのは知ってたけど、それでも心揺さぶられた
ずっと言われてた裏切りって誰だっけ?って読み終わってからふと思ったけど、拳銃自殺のことだった…
ハコヅメとアンボックス読み終わって山田がいい人すぎる
最初は若くて単純でアホなやつみたいな登場だったのに…
山田は報われてほしいし、幸せになってほしい
カナの選ぶ未来へ
感想です。
アニメから気になって漫画本編からここまで読まされちゃいました。
強かで登場人物の中では一番うまく立ち回りそうだった黒田カナちゃんのお話。
自分を責め、強く正しい人たちだったら防げていただろうと思い悩み
責任感と大衆の正義に振り回される
被害者の家族のためにできることがきっとあったはずという正義ももっているから
自分は最善を尽くしたと言い訳も出来ない
彼女の選んだ結末は彼女にとって幸せだったかはわからない
彼女のおかげで幸せになった人は増えたのかもと思うけど、
狭い世界で生きている私としては見えている彼女が明確に幸せになって欲しくあったり
でも幸せは本人にしかわからないから幸せだったのかもしれない
カナの選んだ道が彼女の幸せにつながっていてほしいと願う話でした
あと山田はちょっとかわいそうだけど、まあ山田だしな・・
頑張れ!カナ!
頑張れ!カナ!
深いし、超泣けた。
レギュラーメンバーも活躍してるし、読み応え充分です。
カナには幸せになって欲しい。そして山田も。
カナさん
ハコヅメのノリより重いです。
でも読んでよかった。
色々な立場の人がいて、色々な思いがある…。
カナさんがいなくなったのは寂しいけど、それも一つの道で…
みんなが幸せになるといいなぁとしみじみ思う一冊でした
本編が好きで、カナさんも好きで
読み進めていて、世間での理不尽な物事に振り回されて、自分のせいではない事にも苦しめられて、職務から離れる事でしか自分が保てなかったカナさんに涙しました。
カナさんの仕事のスタンス好きだったから残念でならないけど、それでも再生への道を進むカナさんに愛おしさを感じます。
また、帰国して同期会してるとことかみてみたいな。
一つの事件と一人の警察官
一つの殺人事件と、その被害者に以前から交流があった一人の警察官の話し。その警察官には地元でに辛い過去があって、警察官になった。しかし、地元で自分が関係していたカップルの殺人事件が発生して、耐えられなくなり、自殺をしようとまでした。その警察官の周りの警察官達がそれぞれの意思による行動をして事件は解決したが、そこには言いようの無い無力感が残った。その一人の警察官は、警察を辞めて新たな世界に飛び込んだ話し。全然、ギャグ要素が無い読み応えのあるお話しでした。
匿名
全編通して非常にシリアスですが、みんなに是非読んでほしい一冊です。こういったことは現場では特に珍しいことではなく、数ある事件のひとつなのでしょうがそういったことで心を壊してしまう警察官がいるのも現実です。精神的に参ってしまって潰れていく警察官を何人か見てきたのですが、カナがそうならずに元気でいてくれているのが唯一嬉しいです。
知り合いの現職が『こめかみに拳銃を押し当てているあの背中に寒気がした』と語っていた。
事件内容にではなく、その対応に追われ、世間から批判された関係者の行く末にだ。
不祥事が確かに悪目立ちするのが契闊という組織、ただそれは本当に一部の者であって、、
実際は自己犠牲から職務を果たそうと奮闘する者達がいるという事。
本当にご苦労だと思う。
Posted by ブクログ
この作者は絶望を描くのが上手い。
とはいえ希望が持てる着地でよかった。
シリーズで一番泣いた。
こんなに命削って日々働いてる人達がいるんだなあと考えさせられた。
号泣した
当事者じゃない人達が思いついたままに当事者を口撃すること、自分の認知の歪みを考えないこと、正義の中毒性。
自分を律する努力って大事だなって思う。
カナちゃんが前を向いて生きてくれて良かった。
最高
ハコヅメ大好きでこれも最高に面白かった。ハコヅメと違ってシリアスな内容で最後は泣いて感動。作者が警察に働いてた人だから書ける内容だと思う。居なくなるなんて死んでしまうなんて寂しすぎるけどこの内容はハコヅメには書けなかったんだよね。
泣きすぎてぐちゃぐちゃです。
カナさん…山田の優しさにも胸を打たれたし、
何か起きるまで動いてくれないとか
動くのが遅いとか
色々制約が多すぎるとか
横柄な警察官が多いとか色々思うことがいっぱいある。
DVで何度もきてもらったことがあったことを思い出して.もしかしたら警察官の人たちの中にはカナさんみたいに思ってくれている人もいたのかもしれないなと思った。
そりゃ嫌な警察官もいるだろうけど、この漫画を読んでると警察官を少し好きになる。
Posted by ブクログ
ハコヅメ読むなら読んだ方がいい、というコメントや作者への取材記事を読んで購入しましたが、うん、間違いなく読んだほうがいいです。
まさか源の実父がなくなった土砂崩れ事故の原因となった避難しなかったおばあさんがカナの曾祖母で、源サイドから見ると「なんですぐに避難しなかったんだ!それがなければ皆が苦しまずに済んだのに‥!」と感じるけど、それを原因にカナの実家が営んでいた建設会社は村八分にあい祖父は自殺、父母はそれぞれ別の人と消えてしまい、カナは祖母との暮らしに。ここでカナを置いていく感情がよく理解できないけど、そのおばあさんの血が流れてる存在をもう近くに置いておきたくなかったのかな‥
そしてグレてしまうカナを救ったのは防犯パトロールのおじいさん‥そう、源実父のお父さん。様々な話をしてくれるなかで警察官を志した‥が、その裏には「原因となったおばあさんの家族を責める世間の正義」というマジョリティに傷ついたカナが警察という絶対的な正義の立場に立ってみたかった‥という悲しい理由が。
そして警察学校に入るも、優しさで差し出される手には仲間を感じられなかった‥という。これは肩を並べて走ることもできない劣等感から対等な関係を築けなかった、ということなのかもしれない。でも秘匿捜査官として才能を開花させたはずなのに隣の芝生は青かったまま‥だったのか、劣等感と仲間ではない認識は変わらなかったんだね。
そして起きてしまう殺人事件。これは本編を見続けている人なら言葉を失うと思う‥あれだけ繰り返し登場させておいて、モブキャラに身近さを持たせた上でこれは、登場人物の心情に読者を近づけたテクニックだなぁと。
事件を追う番記者は事前にトラブルがあった二人への警察対応に問題があったのでは、という正義をかざして取材を行い、近隣住民は自分たちの街を守るという正義で役に立たない警察を排他的に扱い、警察は必ず事件を解明するという正義で操作を続ける。自分の対応に過ちがあったのでは、と責め続けるカナ。フォローに入る西川、しかしすでに西川の限界は超えていた‥
難航する捜査、世間の正義に押し潰されそうになるカナはついに警察官としての裏切りである「拳銃自殺」を図る‥そうか、これが本編で描かれた「ユダの裏切り」だったのか‥想像していなかった裏切りの形で驚いた。山田のおかげでなんとか未遂に留まったが、そこまで追い詰められていたんだね。
その後、カナは自らがかけた言葉から被害者の足取りを予測し犯人逮捕につながることとなった‥が、西川の死や警察官としての裏切りを経てカナは警察官を辞めることを決意。カナを秘匿捜査に任命した係長(?)あっさり認めたのは優しさか、それとも使い捨てとしてもう価値がないと感じたからか。意外と冷酷な人が多いハコヅメだとどちらだかわからない‥
そして警察を飛び出したカナは、防犯パトロールのおじいさんから教えてもらった選択肢の中から海外の人々の選択肢を広げることにつながるような活動を始めた‥
結局警察官のときは仲間という絆という鎖に縛り付けられていたけど、ハコを出て(=アンボックス?)その絆と繋がっているんだろうなぁと思いました。
しかし表紙のカナと山田、あくまで推測ですが背を向けるかつ山田は17巻の表紙と繋がって藤や源の方へ向かっていて、かつその集団とは背を向けている=秘匿捜査、仲間に感じられない、警察との別れといろいろな意味を持たせていたのね。
この漫画、本当にすごいしどの回の何気ないやり取りが先々に繋がっているかわからないのがすごすぎる‥
2時間ドラマみたい
黒田カナさんが主役のスピンオフ作品です。藤さんとか川合ちゃんとか源・山田コンビも登場しますが、カナさんの所属する生活安全課の事件を中心に回っていきます。川合ちゃんのポンコツシーンとかはありませんが、ハコヅメの雰囲気をまとったシリアスドラマに仕上がっています。
面白かった
ハコヅメと違ってギャグっぽいところはなかったけど、ストーリーとしては悲しいけど面白かった。
カナ退職はすごく意外だった。
ないた
ハコヅメの別章がでたということで即ぽち。
かなりシリアスで、事件と世の中の風当たりによる警察官の辛さが描かれてました。
いつもみたいに笑える要素はありませんが、ハコヅメが好きな人はよんでほしい!!
最後めちゃくちゃ泣きました。
山田とくっついてたら面白かったなぁー
泣きそうになりました
ずっと気になっていたカナさんの辞めた経緯…
読めて満足です。
途中、山田とくっつくのかと思いました(笑)
それぞれの信念や良いところが見られて、大変良かったです。
シリアスが止まらない
カナと山田の友情が尊すぎる
カナのことが益々好きになった。
時系列がわからないけど衝撃的な展開に
読むのが辛かった。
アンボックスを読んだあとにハコヅメ本編に戻ると
何気ないギャグシーンもなんだか切なくなりました。
横井教官もかっこいいな。
カナが幸せになるならと思うけど
やっぱりカナにはカナにしか出来ない捜査官でいてほしかった。
恵まれない環境や体格で
苦悩しながらも
警察官という辛く厳しい仕事を全うするカナが
誰よりもカッコよくて好きです。
警察官といっても人間だし、
人はみんな強くないけど
何かの為に強くなったり、
誰かに支えられたりしながら、
頑張って生きていくことが
とても素敵なことだと思いました。
シリアスとも面白い
シリアスなハコヅメです。正直被害者には全然同情できないので、漫画の中で警察が責められるのがすごく理不尽に感じました。
何度読んでも涙が流れてしまいます。
本編では思いの外あっさり退場していて「え?」となりますが
こちらを見て「ああ、あちらでは描けない内容だな」と思います。
発売当時は本編追い抜いての単行本だったので「え!カナ辞めるの!?」ってなりました笑
未遂で終わりましたが、所持品綺麗に並べて置く所とか職業病を感じさせます笑
Posted by ブクログ
実質的に「ハコヅメ」17.5巻。
17巻と18巻の間の話なので、17巻読んだら「アンボックス」を読んだ方が良いと思います。
でないと、18巻でどうしてカナちゃんがいなくなったのかがわからない。
それにしてもカナちゃんだけ、酷い目に遭い過ぎのような……。
山田が男前すぎて泣ける。
カナ主役
カナ主役のエピソードです。
被害者や家族の方にもかなり落ち度があると思うので(あれだけ注意されてるのに危機感なさすぎ)カナが病んでいくのを見ているのが辛かったです。
痴情のもつれ
こちらはちょっと視点を変えて、別の女性警官の話に。
主人公の思い、分かるような。残念ながら日本の地方では、地域社会の閉鎖性って前近代的なところで止まっていることが多いですし。
出てくる事件は、痴情のもつれによる殺人事件でしょう。
こういう、女にだけ強く出る男の屑って、いるでしょうね……具体例が浮かびます。
何回読んでも泣いてしまう
苦しくて辛くて切ない物語でした。
必死の捜査もむなしく、るみさんは亡くなってしまって、それを家族に伝えに行くことの辛さは到底測りきれないと思いました。
るみさんの行方を聞くために水なんて気にせず被疑者に近寄るカナ、悔しく辛い表情を隠しきれない益田くん、自身も辛いはずなのにチームを引っ張りるみさん家族を想う横井係長。あの少しの描写でそれぞれの登場人物が鮮明に描かれていました。
最後カナが退職する際の横井係長の号泣具合につられ泣きしました。クールキャラの横井係長が涙を止められなかったところはグッときました。