あらすじ
夏の暑い盛り、往来を歩いていた只次郎は、いきなり倒れた少女を介抱した。少女の名は、お花。痩せた体と歳に似あわぬ拙い言葉に、只次郎は虐待を疑うが……。少女を救うため、奔走する只次郎。一方、結ばれたはずのお妙との仲は、どこかぎこちなくて!? やがて、ついにお妙の両親と良人を殺した黒幕と対峙することに……! 只次郎とお妙は過去と今の苦難を乗り越え、幸せを掴むことはできるのか。温かい林檎煮、納豆、アカエイの刺身に、心温まる鰹茶漬け。彩り豊かな料理が心を救う、傑作人情時代小説、最終巻!
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Posted by ブクログ
また江戸時代のお料理の小説家ぁ、流石に飽きてきたかなぁなんて思いなら読み始めたら、気づけば夜中の3時。面白かったぁ。
山本一力さんのおたふく、高田 郁さんのみをつくしシリーズ、知野みさきさんの深川二幸堂シリーズ(これはお菓子だけど)ときて、また江戸時代のお料理の本を読んでいます。
江戸時代の料理人といえば、大火でひどい目にあって、遊女にやきもきさせられて、気風の良い職人に助けられたり、長屋のご近所さんと助け合いながら、相手の体を思う料理がお客さんの心をつかむんでしょ、とか思いつつ、
この小説も実際その通りなんだけど、
ジャンプの主人公はいつでも仲間思いで冒険心があるし、
サンデーの主人公は迷いながらも自分を見つめて前へ進む、
セオリー通りの何が悪い、
きっと、江戸時代の良い料理人はまごころでお料理を作っていたんだ、と納得した。
こういう料理人の才能が花開いたから、江戸は世界トップクラスの人口があったんだろうな、と納得した。
Posted by ブクログ
ああ、大団円だ。
第一巻を読んだ時には、こんなにハラハラさせられるなんて思わなかった‼️
ラストシーン、ドキドキしましたよ。
只次郎もお妙さんも収まるところに収まり、めでたい(^^)
Posted by ブクログ
最後は結ばれて終わって、只次郎が町人になって良かった。ただ、何だか真の悪者が少し痛い目みるわけでもなく、お妙とのもっと甘いシーンがあっても良いのになあと。物足りなさを感じた。