あらすじ
絶品料理と癒しの笑顔が評判の居酒屋「ぜんや」。女将・お妙と馴染みの旦那衆で紅葉狩りを予定していた日の前日、湯島からの出火で「ぜんや」にも火の手が。屋根が燃え、炎に包まれるのを目の当たりにしたお妙は、幼い頃の記憶をよみがえらせ、翌日から腑抜けたようになってしまう。只次郎はお妙を励まそうと、お土産を探しに酉のまちで賑わう浅草へ繰り出した。そこから思いもかけない美味しい出会いがあって……。しあわせ沁みる料理は、喜びであり、生きがいだ──心ときほぐされる人情時代小説第八巻。
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Posted by ブクログ
人生は山あり、谷あり。
美味しいもので他の人の力になってきたお妙さんが、今回は只次郎に力づけられる。
寄り添って生きる人々は、とても愛おしく、尊い。
でも、なんて爆弾を最後に投下するんですか、坂井先生!
Posted by ブクログ
ついにお妙の両親の死について語られた。まだ真相ではないけれど、お店も火事で無くなって、只次郎との距離も縮まりそうで目が離せない。お妙が今一度自分の人生というか、料理とは自分にとって何か考えさせられそうな感じで、物語は本当にクライマックスに近づいてるなあと。