あらすじ
居酒屋「ぜんや」の馴染み客・升川屋喜兵衛の嫁・志乃が子を宿して、もう七月。「ぜんや」の女将・お妙は、喜兵衛から近ごろ嫁姑の関係がぎくしゃくしていると聞き、志乃を励ましにいくことになった。心配性の亭主に外出を止められ、姑には嫁いびりをされているとこぼしてしまう志乃だったが、お妙の特製手鞠ずしを食べて盛り上がり……。不安や迷いを抱えている人々も、お妙の心を込めた料理で笑顔になる。丁寧で美味しい料理と共に、人の心の機微を濃やかに描く傑作人情小説第三巻。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
居酒屋ぜんやシリーズ第三弾。
今回は一冊通じて大きな謎が一つ解ける……感じかな?
今回もサクサクっと読める短めのお話が五つ。文体も軽いしキャラも良くて好きなシリーズだなぁ。しみじみ。
以下ネタバレ
又三ーーーーー!!ってなりました、初っ端から。
そして、ようやく駄染め屋が捕まりましたね。拷問の様が中々で、柳井殿はやはり食えないお方だ。そこがいいんだけど(私は柳井殿推し)
たぶん佐々木殿がラスボスなのかな?かなりやな奴だなー。
お妙さんが意外と子供っぽい性格で、なんか良かった(笑)完璧すぎる美人より欠点がある方がいいよね。
お志乃ちゃんとこも無事に落ち着きそうやし。てかたぶん升川殿は尻に引かれるよな(笑)
次も楽しみ。
Posted by ブクログ
2022/3/11
只次郎よかったね!ちゃんと意識してもらってるよ!
年下男の守ってあげたい欲求と年上女の心配ががちょっと喧嘩したけど、只次郎は言うだけじゃなくてちゃんと行動してるからね。
立派なもんだよ。
いいなぁ、キュンとする。
そして相も変わらずおいしそうな料理の数々。
ぜんや行きたい。
Posted by ブクログ
ご飯も美味しそうだけど、それよりもそれぞれの心の機微に惹かれます。
嫁姑問題はなんとかなりそうで良かったけど、お妙さんの周りのきな臭さはまだまだ解決しないだろうし、亡夫は何か見たのか知ってしまったのか気になる。
Posted by ブクログ
シリーズ3巻目となると、登場人物もお馴染みになり、名前を聞いただけでありありと見た目を想像できるようになる。また悲しい思いはすまいと、深く心を開くことを避けているお妙さんが、只次郎に対して怒ったり拗ねたりする様子が、本人も知らないうちに心を開いているように思えて微笑ましい。シリーズ通しての謎解きも少し進んで、続きが気になる。いつもながら料理の描写も見事で、ご飯の前に読むとお腹がすいて、出汁の香りがほんのりとたってくるような思いがする。
Posted by ブクログ
シリーズ第三弾。
ストーリーも少しずつ進んできている模様。
お妙さんと只次郎の仲も進展・・してるのかしら??笑
きちんと話をしてくれない只次郎にイライラしたり、これでもう来てくれなくなるのかもと不安になったり。
少しずつ存在は大きくなってきているのかも^^
お妙さんの強情っぷりにヤキモキしつつ、こちらも楽しみに見守ろうかと♪