【感想・ネタバレ】1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

その誰かは、そこにあるものが本当にあることを確認するために、彼の幅広い手をいっそう強く握りしめた。長く滑らかな指、そして強い芯を持っている。青豆、と天吾は思った。しかし声には出さなかった。彼はその手を記憶していた。──青豆と天吾、二人は「物語」の深い森を抜けてめぐり逢い、その手を結び合わせることができるのか。ひとつきりの月が浮かぶ夜空に向かって……。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ずっと不思議な読み心地だった。
文章自体はかなり男性っぽいというか、めちゃくちゃわかりやすい論理的で即物的な文。一文一文は淡々としてるからこそ頭に入ってくる感じ。

でも情景描写や比喩になると急に遠回しで柔らかい。
月、雲、空気、いろんな夜、あの滑り台のある公園や人の孤独。そういうものの描き方がすごく繊細で、女性が書いたみたいな優雅さがある。冷たくないんだよね。独特の色気がずっと漂ってる。

そのおかげで世界観の見せ方がほんと絶妙。
最初ずっと「え、これ何?」ってなるのに、全部を説明しすぎない。なんか謎のオブラートに包まれたまま話が進む。でも読んでるうちに、バラバラだった違和感がだんだん繋がって、「あー、そういうことか」って自分の中で合致していくのが気持ちいい。

ハッピーエンドに胸がつまり、どんな世界だったとしても3人なら!!って究極の愛!!

長く長く濃い夢を見て帰ってきたみたいな感覚が残るお話だった。
ただやっぱり、性描写はもっと少なくてよし。

村上春樹さん、すごすぎた( ºѳº )

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2026年05月23日

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ネタバレ

天吾の居場所と牛河の存在を発見した青豆は、タマルの協力と理解を得て天吾との再会を果たし、この世界から抜け出すためにもう一度降りようとして発見できずに命まで断とうとしたあの階段を、逆に昇っていく。たどり着いた世界は元の1984年なのか、第3の世界なのかはわからないが、生き抜く覚悟を決めて終わる最後は、シリーズ通しての伏線回収がされて、満足いくものだった。ずっと月を見上げてきた2人が、最後の最後は、夜が明けて月が消えていくまで眺めていた、で終わるのも希望を感じさせた。

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2026年04月29日

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ネタバレ

6冊もあるが間延び感もなく、飽きることがなかったので読むのが遅い自分でも2ヶ月で一気に読めた。

物語は一言でいうと「1984年と1Q84年の間を彷徨う2人の純愛ラブストーリー」といった感じだが、一言で言い表せない部分が多すぎる。
ジョージ・オーウェルの「1984年」もやはり作中で触れられていて、「ビッグ・ブラザー」との対比で「リトル・ピープル」はなるほどと思った。

天吾と青豆の視点が交互に語られる形式だが、5巻から牛河の視点での語りが入り、(まんまと)おお!となった。

この牛河の描かれっぷりがよくこんなに表現できるなと思うほど本当に気持ち悪い(笑)のだが、本作で一番印象に残ったキャラクターだ。(天吾の牛河に対する心の声が面白かった)また、本作で一番心に残った言葉も牛河の「知識や能力はあくまで道具であり、それ自体を見せびらかすためのものではない。」という言葉だ。他にもっと心に残るようなフレーズがあったように思うけど、なぜかこれが一番だった。

他にはふかえりの宇宙人感が可愛いかった。それとNHKの集金人が怖すぎた。

あと物語の途中まで天吾に魅力を感じていなかったが、後半の方で青豆が天吾を20年ぶりに目にした時の恋する乙女の心の声を聞いているとだんだん天吾が魅力的に見えるようになったのが個人的に面白かった笑

こんな素晴らしい大作に対してこんな感想しか残っていないのは自分のせいなのか作品のせいなのかわからないが、とにかく面白いという一言に尽きる。

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2026年03月24日

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ネタバレ

満足感がすごい。謎が多く残る結末で納得いかない人も多いだろうが、個人的には大満足。結末は賛否あると思われるが、そこに至るまでの過程は文句のつけようがなく面白く、大好きな作品です。

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2026年03月20日

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ネタバレ

(青豆)(天吾)
すべり台にて再会を果たす
首都高の非常階段を登ると、元の一つの月の世界に
そのままホテルにて念願の行為を果たす

戻ったのは本当に元の世界なのか?
どんな世界であろうと、青豆と天吾で様々な困難を乗り越えることを決意

(牛河)
月が二つあることに気づく
知りすぎたためにタマルに殺される
空気さなぎとなる

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2025年12月21日

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ネタバレ

2025/9/15
ヤナーチェックのシンフォニエッタを聴きながら読みました。村上春樹の本は2年ぶりに読んだけれど、歳を重ねるにつれて面白くなっていくなと感じます。文庫版は6巻までの構成になっていましたが、少しずつ内容がつながっていくところ、同じチャプターのなかで後になって話し相手の名前がわかるところがたまらなく面白かった。村上の作品に出てくる人物は博識な人が多く、つまり彼の知識がふんだんに使われているところも私にとっては素敵だなと感じます。内容に触れるのなら、私は中野あゆみとタマルがすごく好きです。

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2025年12月23日

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ネタバレ

正直、青豆が高速道路で拳銃咥えたシーンがピークだった、面白いけどノルウェイの森をこえなかったな。なんで村上春樹はすぐ遠隔で妊娠させるんだ?

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2026年05月01日

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ネタバレ

面白くて2週間で読み終えた。
ひとつひとつの物事とか言ったことを頭に入れておかなければと思って勢いで読み続けてた。

実際フラグ立ってたなってのもあったし、こんなことがここで繋がるのか!ってのもあった。

すごく感想を述べるのが難しい。面白いし、切ないと感じることもあるし、心が痛くなる場面もたくさんあった。ただ読み終わった後は、じんわりと良い意味であっけなく終わった感じが、より余韻を引き立たされてる。
とにかく面白かった。群像劇にあたるのかな??やはり後半の盛り上がりがいいね、群像劇は。

そして、やっぱり村上春樹さんが書く男性の人間像が好きだな。1Q84でいう天吾みたいな。
多くを求めず、淡白そうな脳みそが好き。

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2026年03月03日

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ネタバレ

10年以上ずっと積まれていた『1Q84』を、やっと読み終えた。やっとと言っても、2週間しかかからなかったのは、この不思議な世界に引き込まれたからだと思う。ただ、青豆は階段を降りる前からタマルやマダムとはつながっている。次の世界にもタマルとマダムは存在するのか。天吾と青豆をつないだフカエリは、いったい「さきがけ」にとってどのような存在だったのか。そしてリーダーもなくなり任務を果たしたフカエリはどんな存在となったのか。死を望んでいたリーダーはなぜ、どのようにしてリーダーになったのか。「空気さなぎ」「リトル・ピープル」についても、自分の頭の中で想像し考えるしかなく、全て本当のところはわからないし、わかる必要もないのかもしれない。

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2026年02月25日

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ネタバレ

村上春樹の小説を初めて読み終えたけど、天吾も青豆も別々の建物の303号室に偶然住んでいて、今わたしも303号室に住んでるので、この本をまず手に取って正解だった気が(勝手に)した

リトル・ピープルは謎のままだったけど、天吾と青豆に希望のある結末が訪れて読後感は爽快だった!

ところで、女性の胸の形と大きさの話が最後の最後まで出てくるのは何?
せっかくハルキワールドに浸ってるのにやめてください(;_;)

This was my first time finishing a Haruki Murakami novel, and since both Tengo and Aomame happened to live in Room 303 of separate buildings—and I’m living in Room 303 right now—I couldn’t help but feel (on my own whim) that picking up this book first was the right choice! :)

The Little People remained a mystery to the end, but Tengo and Aomame got a hopeful resolution, leaving me with a refreshing aftertaste!

By the way, what’s up with the talk of women’s breast shapes and sizes popping up right until the very last page?
I was finally immersed in the Haruki world, so please stop!

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2025年11月30日

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ネタバレ

さきがけ、戎野先生、ふかえり、リトルピープル、空気サナギ、天吾の母、安達クミなど、何もわからないまま終わっていった。まあ論理が通用しない世界ということなのだろうが、もっと幻想的なものを求めてしまったのかもしれない。何かを示唆しているのだろうが自分の読解力、考察力では厳しかった。小松が誘拐されたのと対比して、タマルが徹底したプロなのが面白かった。牛河をしっかり殺してくれてありがたかった。牛河の死後の視点も斬新だった。終始、青豆と天吾の孤独感は、単純明快だと思った。もう少し言いずらいくらい凡庸で複雑な孤独感を知りたくなった。

小説全体としては、やはり序盤が面白かった。色々な種類の天才、孤独な人間がでてきて印象的で、訳のわからない世界にのめり込んでいく感じがたまらなかった。やっぱりふかえりが可愛らしかった。ミステリー的な謎解きの快感もあった。正直後半から展開が少なく、冗長的に感じた。もう少し劇的なものを求めてしまった。牛河のターンが特にそう感じさせたが、最後タマルに殺されたので良し。音楽、文学、心理、、哲学、ファッション、アングラな職種といったものを混ぜ合わせ、わかりやすい文章で書いてくれたため読みやすかった。ラノベに感覚が近いとも思った。村上春樹が人気なのも納得。

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2026年01月04日

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