あらすじ
心から一歩も外に出ないものごとなんて、この世界には存在しない──君たち二人の運命が、ただの成り行きによってここで邂逅したわけではない。君たちは入るべくしてこの世界に足を踏み入れたのだ。この1Q84年に。……雷鳴とどろく夜、青豆はさきがけのリーダーから「秘密」を明かされる。天吾と父親の宿命的な再会、そして猫の町。二人が迷いこんだ世界の謎はまだ消えない。
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Posted by ブクログ
(青豆)
「さきがけ」のリーダーと会う
リーダーはリトルピープルに何かを奪われた
(天吾)
父親(父親ではない)と会う
母は何かと交わって天吾を産んだ
牛河と会う
2人の力が合わさり何か解き放ってはいけないものを解き放ってしまった
猫の街に行き、リトルピープルの扉を開けてしまった
天吾と青豆が記憶の中で結びつく
Posted by ブクログ
少しずつ物語の全容が明らかになってきている。青豆は感情を排して仕事に徹する思っていた。青豆の心情の変化が気になる。全体の感想は最後に。
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季節は移り変わり、夏となる。二人は普通の生活を送るつもりだったが、想定外の出来事が彼らに降りかかっていく。天吾は見るからに胡散臭い男牛河に擦り寄られて、青豆はホテル・オークラで宗教団体「さきがけ」のリーダーと接触する。そして物語が進むにつれて、二人が以前から抱えていた謎や葛藤が徐々に明かされる。
Posted by ブクログ
「さきがけ」のリーダーをこの世から消すミッションに向け、準備を整える青豆。父に会い、今まで聞くことのできなかった出生に関する秘密を問う天吾。
その過程で互いを心の底で思いつつも、後半にそれぞれがその存在をさらに強く意識しあうようになる展開に、中盤の山に差し掛かりつつある感じを受けた。
Posted by ブクログ
『1Q84』という不思議な世界、『リトル・ピープル』の声を聴くリーダーの不思議な力、登場してくる人物が全て危なかしく、何かを抱えている。青豆と天吾の中で唯一大切な存在だったあゆみと恭子が、次々と姿を消してしまうことが、これからの残酷な展開を想像させて、読み進めるのがこわいながらも、どのように物語が完結するのかを見なければ終われないという気持ちにさせる。
Posted by ブクログ
・予想。リーダーはリトル・ピープルに促され豹変した深田保で、最初に犯された10歳の少女はふかえり?
・あゆみは「いかにも開けっぴろげな見かけの部分は演技的なもので、根本は柔らかく傷付きやすい感受性を持っている」タイプらしいが、青豆の「私はもっとあの子を受け入れてあげるべきだった。あの子の気持ちを受け止め、しっかりと抱きしめてやるべきだった。それこそがあの子の求めているものだった。」「無条件に受け入れられ、抱きしめてもらうこと。とにかく安心させてもらうこと。」という後悔は本当に的を射ていて、私もあゆみと似たような性格だからこそ本当にそれが必要なのだと共感できた。
私もそれが喉から手が出るほど欲しい。欲しくてたまらない。
・天吾にとっての安田恭子(年上のガールフレンド)=青豆にとってのあゆみかな。
青豆と天吾、お願いだから早く出会って。あなた達はお互いに想いあっている。そのことに早く気づいて、という気持ちでいっぱいになった。
そしてさきがけのリーダーと青豆、療養所の天吾の父と天吾が2人きりで対話するシーンはどの場面よりも強烈で強い存在感を残していた。
とくにさきがけの秘密を語るシーンはあまりにカルトとしての解像度が高すぎて鳥肌が立つほどだった。
とにかく続きが気になる。
Posted by ブクログ
いよいよ宗教団体の核と関わりだし、彼らの強くて長い腕の影響で、物語がディストピア的な色を帯びはじめた。宗教団体のリーダーは、地獄の黙示録を思い出した。ガタイがよく、哲学や思想に造詣があり、全能感がある。痛みから逃れるために死を求めていることも酷似している。ただスピリチュアルに寄りすぎていて、今後論理的な整合性を持つことがあるのか疑問に思った。現実と幻想の融合は相変わらず魅力的だなと。「自分自身が森の怪物だった」というのがなんとなくの鍵になりそう。リーダーの言った善と悪の概念に興味を持った。概念の細分化と拡張によって、善と悪や順と逆といった相対するものが無効化すると。この物語もふかえり、天吾、青豆という概念がもはや一緒のものなのではないかと直感的に思い始めた。とにかくスピリチュアルなままで終わってほしくないと個人的には思う。リーダー、リトルピープル、リサーチャーなどがどういうものなのか。
正直登場人物に天才しか出てこないため、いちいち憧れや劣等感を感じてしまう。村上春樹が世界的に評価される意味がわかった。本をたくさん読んでいき、落ち着いた人間になりたいと思った。もう少し幻想的でナンセンスな作品にも興味を持ち始めた。猫の話が可愛らしかった。
「新学年の新しい教科書を開く時の感情」、「砂漠のような感性の核」など例えが気持ちいい。