あらすじ
ふかえりはきっと特別な存在なんだ、と天吾はあらためて思った。ほかの少女たちと比べることなんてできない。彼女は間違いなくおれにとって、何らかの意味を持っている。それなのにどうしてもそのメッセージを読み解くことができない。……『空気さなぎ』、宗教集団さきがけ、リトル・ピープル、そして夜空に浮かぶ月。謎に満ちた「1Q84年の世界」を生きる天吾と青豆の運命は──。
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Posted by ブクログ
さきがけの正体が徐々に明かされ、月が2つになり、天吾の世界と青豆の世界が段々重なっていく過程が面白かった。また、青豆の友達のあゆみが意外と役に立つ登場人物で良い。ギリヤーク人の情報が物語でどのような役割を果たすのかも気になる。
おばあさんの所に来た女の子は大丈夫なのかな…?3を読むのが楽しみ
Posted by ブクログ
前提として、少女への強制性交などの極悪非道な現象が、我々の住む現実世界に存在することを認知しなければならない。そのような認知を現実の新聞等から得ている人以外は、胸糞悪すぎて読めない可能性がある。だが、村上春樹は真剣に「オウム真理教的な宗教」を掛け合わせつつ、物語でしか伝えられないことを伝えようとする。
村上春樹はこの小説によって一作家としての捨て身の挑戦を行っている。本当の倫理を書くためには、肉が切られることを許すほかない。文学史に名を残す作家が60歳で生涯をかけて語らねばならぬと決意(たぶんしたはず)した作品は常に新しい。これほど女性視点から思考を展開した春樹作品はない。
Posted by ブクログ
(青豆)
「さきがけ」での暴力とリトルピープルの存在を知る
天吾は幼少期に唯一心を開いた相手
(天吾)
爆売れする『空気さなぎ』
ふかえりはどこかへ姿を隠す
リトルピープルは文字にされたことで怒っている
Posted by ブクログ
殺人を犯した青豆は、あゆみという婦警に出会って戸惑い、ふかえりという女子高生の作品『空気さなぎ』の代筆をした天吾は、それが予想外の売上を伸ばして、複雑な心境となった。青豆と天吾は共に普通の人間ならやらないであろう行為をしてしまうが、それでも彼らは社会に溶け込んで生活を送る。しかしながら、これらの行為が尾を引いて、のちの展開に繋がる。
Posted by ブクログ
変な宗教の話好きなので面白い。空気さなぎ読みたい。鹿児島に空気さなぎっていうアパートがあるらしくて住民が羨ましい。
殺人を肯定する奴、小児性愛?みたいな奴、平気で不倫してる奴とかクズみたいな奴ばっかでどんよりするけどなんか面白い。
Posted by ブクログ
自分がいる世界が1984年とは少し違う1Q84年だと気づき、「あけぼの」事件と宗教団体「さきがけ」を調べ始める青豆。ふかえりの「空気さなぎ」を書き直してベストセラーとなった天吾の描いた世界には月が2つあり、青豆のいる1Q84年と一致するなど、ストーリーが進みながら、色々と繋がってきつつあることで、さらにページをめくる手が早まる作品だった。天吾が考える小説を書く意味や、青豆の考える遺伝子キャリアとしての人間の意味など、興味深い解釈も随所にあった。