あらすじ
文字は怖いものだよ。遊びに使っちゃいけない――。江戸は神田にある袋物屋〈三島屋〉は、一風変わった百物語を続けている。これまで聞き手を務めてきた主人の姪“おちか”の嫁入りによって、役目は甘い物好きの次男・富次郎に引き継がれた。三島屋に持ち込まれた謎めいた半天をきっかけに語られたのは、人々を吸い寄せる怪しい屋敷の話だった。読む者の心をとらえて放さない、宮部みゆき流江戸怪談、新章スタート。
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Posted by ブクログ
どの話もゾワゾワと恐ろしいのに黒武御神火殿の恐ろしさが際立ちすぎて、前の2話が霞んでしまう。
最初の亥之助の死に方が優しいと思うくらいにどんどん追い詰められ、死に方が残酷になっていく。
おしげの終わり方なんてイナゴに食われて死ぬんだよ?
怖すぎる。
堀口様みたいに振る舞えるの凄すぎる。
精神力がとんでもない。
甚三郎もお秋も凄いよ…。
生き残れたの凄いよ。
Posted by ブクログ
4編収録だが表題の「黒武御神火御殿」は長編と言っても良いボリューム。
三島屋の聞き手が交代しての最初の巻。
富次郎にとってはなかなかにつらいお話ばかりだったように思う。
様々の怪異が今回も出てくるけれど、イメージしやすくすんなり受け入れることができるのはやはり宮部さんのなせるわざ。
大変面白かったです。