【感想・ネタバレ】ひとりでしにたい(3)のレビュー

あらすじ

第24回(2020年度)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞!

悠々自適の老後を過ごしていたはずの伯母がまさかの孤独死。山口鳴海(やまぐちなるみ)、35歳独身、美術館学芸員の人生は婚活から終活へと急旋回。よりよく死ぬにはよりよく生きる。最終&絶対王者を目指し、黄泉(よみ)へと激走中。

ライフプランナーと称する同級生の魔の手に落ちかけ、女である弱さと加齢を痛感する鳴海。伯母の墓参りを通じ、お寺とどうつきあうか、お墓はどうするのかなどなど、避けては通れない問題に激しく体当たり。

終活に邁進したい鳴海の前に、両親の終活問題が立ちはだかる。現役時代のプライドを捨てられない父親。ヒップホップで自分革命を企てる母親。ますます終活事情に詳しい後輩ナスダの力を借りて、鳴海は親たちのベストな老後を懸命に模索する。

現実を忘れさせない、向き合わざるを得ないこの漫画がヤバい第1位。みんなで生きればこわくない!

月刊モーニング・ツー(講談社)始まった連載は、コミックDAYS(講談社)に媒体を移し、毎月第一・第三日曜日更新中

講談社FRIDAYデジタル&FRaU、朝日新聞telling.、扶桑社SPA!オンライン、産経新聞、楽天証券トウシル、LIFULL介護tayorini、神戸新聞、ねとらぼ、日刊工業新聞、クリーク&リバー社CREATIVE VILLAGEなどで、作者インタビューほか関連記事が配信されました(2021年7月現在)

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「孤独死への不安」という重々しいテーマを実にコミカルに描いている作品です。主人公の山口鳴海は、叔母の孤独死をきっかけに「一人できれいに死ぬ」ことを目標に終活を考えていきます。しかし、目の前に立ちはだかるのは結婚・介護・老後資金というかなりハードな課題ばかり。職場のエリート後輩の那須田にも「何も考えてこなかったからですね」と自身の無知を思い知らされる始末…。鳴海は易々と結婚に踏み切ることもできない(そもそも相手がいない)ため、きれいな孤独死に向けての学習を始めるのだった。
めちゃくちゃ重めの鬱マンガ…?と見せかけて実は、登場人物みなキャラが濃く、ネタ要素も多いです。それでいて、たしかに人間だれしも、家族がいてもいなくても死ぬのだから準備しなければいけないよなぁ。といつの間にか主人公を自分事のように追っていってしまう。結婚しない、子供をもたないという選択が当たり前の世の中であるからこそ生まれたテーマですし、令和の時代にぜひおすすめしたいマンガです!

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考えさせられる

親と会話をすること、考え方を知ろうとすること、そういう事がとても大切なんだと分かる。
このお母さんとお父さんには、仲良く離婚せずに暮らしてほしいと思う反面、当事者のお母さんからしたら「これ以上我慢できない!」となるのが、ホントにリアル。
よりより着地点を見つけるよう模索する様が、おもしろい。
ところどころ、昔のマンガやアニメのパロディのようなシーンもあり、エッジが効いててよく出来ているマンガだと思います。

#シュール #共感する #タメになる

0
2025年07月03日

匿名

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問題山積み

避けては通れない問題山積みですね、今度は親の介護問題&熟年離婚にスポットが当たります。ストーリーがリアルに描かれていて、先がどんどん気になります。

#笑える #タメになる

0
2023年02月01日

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ラッパーわらた

鳴海のお母さんが主婦という役割を捨てた姿が、ダンシング・マサコなのがエモい。

0
2021年10月06日

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ご両親に熟年離婚問題とか

山口鳴海さんのお母さん、家で何もしない夫に嫌気がさしているようで、この辺はさもありなんです。
あの手この手で両親と会話してお互いの考えを理解しようとしたり、那須田君がまた色々な話を持ち出して言い聞かせる様が濃厚で、会話劇としては等身大で切実な部分もありました。
家のことに首を突っ込んでくるようになった夫が鬱陶しくもなったようでしたが、結局、離婚の問題は有耶無耶に……その代わりに投資したいという父の話が続くようです。
孤独死した伯母と実母の対比、類例は身近にありそうです。

#深い

0
2025年06月26日

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