「知らないのか?お前の血って
すげー美味いんだよ」
口が悪くてシャイな女吸血鬼と、眠れない14歳のおかしな夜が始まる。
クラスでの人間関係に行き詰まり、学校に行かなくなった主人公の中学2年生・コウ。
夜も眠れなくなり、気晴らしに散歩に出かけたところ
出会った謎の女に声をかけられ、マンションの一室に。
そこでコウは、彼女・ナズナが吸血鬼であると知らされる。
「人が吸血鬼になる方法…人が吸血鬼に恋をすることだ」
「今日に満足できるまで夜ふかししてみろよ」
ナズナの言動に魅了されたコウは、彼女に自分を吸血鬼にしてくれるように頼むが…!?
恋愛の機微には疎いけれどナズナへの興味を隠さないコウと、
彼のまっすぐさを受け止めきれず照れたりふざけたりするナズナ。
友達というにはちょっと濃厚で、恋人というにはあまりにもいろいろ足りない2人は
夜を共に過ごしながらいろいろな人々に出会っていきます。
コウは果たして吸血鬼になれるのか、
そして2人の関係はどう変わっていくのか。
宵っ張りの人はもちろん、「夜ふかしなんて何が楽しいの!?」という人にも読んでほしい作品です。
感情タグBEST3
マヒルの選んだ結末が正しいかは、マヒルが決めることだけど、キクと幸せな結末を迎えれたと思う。
寿司回は、面白かった。
Posted by ブクログ 2023年08月05日
マヒルとキク関連がようやく一段落した。凄く良い終わり方だったけど、色々と悲しみも残る。
マヒルくんの消えた理由について、色々と考えてたけど、やっぱり以前(13巻でススキと戦った後辺りに言及されていた)「吸血鬼から好きになった人間の血を吸うと、人間が死んでしまう」という噂が本当だった、ということな...続きを読むんだろう。そのとき考えられていたように、キクはマヒルを利用したかった訳ではなくて、ちゃんと生きていて欲しかった訳だけど。
マヒルとの本当の出会いが回想として挟まれた訳は、その時点でマヒルを好きになっていた、ということで、条件を達成してしまったことを示唆していたのかもしれない。あまり決定的な描写ではないけど、そう考えると納得がいくような。でも、「死んだとしたら、俺の意志だ」っていう辺りが、それだとなんだか引っかかる。
何にしても、吸血鬼側から人を好きになると人間を殺してしまうのなら、ナズナちゃんがコウくんに恋心を抱いている状況は凄く危ない。きっとうまいこと切り抜けてくれるはずだと信じているけど、最初読んで「ついにか!」と喜んだけど、今はどう切り抜けるのかでも、少しワクワクしている。だから、ナズナの恋心を悟った人たちは、微妙な顔してたんだな、と。
恋愛を書くのがホント上手いな、コトヤマ先生は。