【感想・ネタバレ】神はいつ問われるのか? When Will God be Questioned?のレビュー

あらすじ

アリス・ワールドという仮想空間で起きた突然のシステムダウン。ヴァーチャルに依存する利用者たちは、強制ログアウト後、自殺を図ったり、躰に不調を訴えたりと、社会問題に発展する。 仮想空間を司る人工知能との対話者として選ばれたグアトは、パートナのロジと共に仮想空間へ赴く。そこで彼らを待っていたのは、熊のぬいぐるみを手にしたアリスという名の少女だった。

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ネタバレ

WWの2冊目。この素敵なふたりは何...?
ロジが可愛いしカッコイイし、グアトの前ではしおらしいしで、萌えすぎて感情がおかしくなるかと思った。少ない頁の中にも森ワールドが凝縮されていて幸せだった。ヴァーチャルのクマさん想像したらちょっと笑えた。

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2023年05月01日

ネタバレ 購入済み

アネバネ

チェスの強いドレスの美女が「彼」と来たら、wシリーズからの読者ならアネバネだ!となるはず。嬉しくなりました。
そして、ナイフに刻んだファーストネームの綴りが間違ってyではなく、ineになっていたというのは、マーガリィをマーガリンと呼んじゃうお馴染みのやつ。
このシリーズでハギリやウグイという名前は一度として出てきてはいないけれど、ちゃんと分かるし、嬉しくなる。こういう手法は心憎いばかりです。

#カッコいい #ドキドキハラハラ #深い

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2022年06月19日

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ネタバレ

イチャイチャしてる!とびっくりしていたら、最後は作り物を見分けることが出来ていなかったという何ともなオチ。いや、イチャイチャはしてるけど…!ちょっと残念でした。
今の二人の関係性を知った上で Wシリーズ1巻を読み返したら楽しそう。

いつもよりアクション少なめで物足りなさを感じた。

ヴァーチャルの世界がメインのお話。ちょうどメタバース関係の本を読んでいたので考えさせられた。

P252 グアトの言う、人間としての価値が相対的に下がっている、という言葉になるほど、と感じた。

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2023年04月11日

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ネタバレ

二作目。
アリスワールドがシステムダウンしてしまう話。隕石による地球滅亡を予測した人工知能が警鐘を鳴らすが、人間の愚かさについて森博嗣は端的に綴っていてまさにその通りだと思う。
バーチャルに入れないものは自殺してしまったが、僕も向こうの世界で思い通りにできていたら、死ぬかもしれない。
メモリをリアエンジンの車(ポルシェ?)に隠し検問を突破するシーンはウォーカロンなら見破れそうだと思ったが…
グアトとロジの正体は明かされないが、ナイフをプレゼントのシーンで流石に確定とみていいだろう。
「yではなく、ineになっていた」
これはマーガリンちゃんですわ。

モリスとチェスをしていたのは恐らくアネバネ。

クラインの壷でも似たような内容があったかと思うが、後半の現実とバーチャルの混同はとても興味深い。何故かハラハラする。とても楽しめた。

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2021年02月02日

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ネタバレ

シリーズ第1作より良い~珍しくロジの趣味に誘われた。ヴァーチャルの世界での車の運転だ。サーキットから外に出て調子が良かったのに急にブラックアウトした。ヴァーチャル空間を提供するアリスシステムに何らかの問題が生じ、自殺者さえも出現した。日本の情報局を通してドイツ情報局から協力を求められた理由は、僕とロジはシステムとの親和性が高いからだという。あちらの世界へ行って車を走らせると、熊のぬいぐるみを抱いたアリスという少女を拾い、海へ行くように指示された。船を操るのはモリスという男性。何もない海の上には人が絶滅した数万年後の夜空が広がっていたが、夜明け前にハルマゲドンを連想させる大爆発が陸地で発生した。一日が終わってホテルに落ち着いてウトウトすると、ホテルのドアをノックしてアリスが現れた。僕にはどちらがリアルで、どちらがヴァーチャルか分からなくなってきた。システムはドイツの権力闘争のスキャンダルを握っていて、闘争に巻き込まれている。日本に亡命を希望するので、3箇所から基板を持ち出すのに手を貸してほしいという内容だ。ドイツにはアリスサイドが造った物語を見せておき、僕らが実際に基板のすり替えを行う。計画は成功し、コミュータとバスを乗り継いで、ヴァーチャルと同じレーシングカーでスイスを目指す。検問は機知とドローンの運び屋を利用し、基板を届けた相手はモリスだった~ロジは結構人間臭いね。届いた筈のルームサービスが消えていたのは、ロジがサプライズで用意したグアト用ナイフの絵に刻まれていた名前の綴りが間違っていたから、ロジが腹を立てた所為ってのは、よくできたと思います

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2020年01月09日

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ネタバレ

本書は、WWシリーズの第2作目。前作の『それでもダミアンは一人なのか?』よりも、本書は一層Wシリーズを読んでいるかのような懐かしさを覚えた。

本書では、グアドとロジのほぼ二人きりで、あるヴァーチャル世界の崩壊に関する調査を行う。

ヴァーチャル世界とリアルの世界の境界がどんどん無くなっていく世界。
もし、自分も高齢となり、体の自由が効かなくなるようなことになれば、体を切り離してヴァーチャル世界の中でずっと過ごすのも悪くないかなと思ってしまう。

ここからは完全にネタバレ。
前作『それでもダミアン~」ではグアトとロジの関係をグアトがロジのことを「妻」と紹介していたが、本作では二人がカップルらしくいちゃいちゃするシーンはあまりなく
  あれ?二人の関係性ってWシリーズからあまり発展していないのか?
と思うような場面もあるが、一緒の部屋で寝起きし、ロジの寝顔をグアトが普通に見ているような描写があることから、もう結婚してそこそこの期間があった後の夫婦の関係にも見える。
それにしては、ロジがグアトに対してよそよそしいと感じてしまうのは、ロジの性格が元々こういうものなのか、そのあたりはちょっと謎だ。

最後のロジの本名の関係で例のおなじみのネタが出てきたのは良かった。
やはり『マーガリィ』と『マーガリン』のネタはWシリーズファンなら鉄板のネタだよね(笑)。

そして最後にちょこっとアネバネ(名前は出てこないが、「美女」と形容される『彼』と言えばアネバネしかいないだろうw)が出てきたのは素直にうれしい。

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2019年12月28日

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ネタバレ

どんどんラブコメに磨きがかかってるじゃないか…

…なんて感想が最初に来るあたり、読者としてどうなのだろう。いやにしてもまさかこんな、こんなところまできて、まさか初対面の想い出を持ち出してこようとは…
WシリーズからこのWWシリーズはもう、このふたりのイチャイチャを読むくらいの気持ちで読んでいます。☆3.7

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2019年11月06日

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ネタバレ


WWシリーズ2弾。バーチャルと現実の違いがテーマ。人工知能が神であるバーチャル。アリスワールドという仮想空間がシステム障害。ログインできないことで自殺者が増加。ドイツと日本の情報局からの依頼でグアトとロジがアリスシステムへ。アリスとくまさん。アリスから政治スキャンダルの基板を土産に日本に亡命したいと。バーチャルと現実で情報局を欺く作戦。グアトも同時に騙され曖昧に。落合先のスイスではシステムの中にいた船長モリス。彼が開発者。シリーズとしての進展はあまりない印象。

オーロラは情報局員になった模様。
グアトが混乱したホテルのルームサービスでの真実。ロジからのナイフのプレゼントとトラブルが微笑ましい。
モリスとともにいたチェスが強い美女、グアトは彼と言った人物。ネットによるとアネバネか。確かに。

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2021年05月07日

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アリスとクマさんというモチーフ?が何だか珍しく感じられた。
ロジの誕生日サプライズのくだりがとても可愛い。モリスとチェスしてたのは誰だったんだろう?

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2020年06月16日

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森博嗣氏の近未来SF。バーチャルリアリティ内のホストコンピューターとのやりとりがメイン。最後にどんでん返しはなかったのが残念。

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2020年03月18日

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ネタバレ

・ヴァーチャルとリアルの境目はいつかなくなるのか?
・自分の世界では自分が神で自殺によっていつでもリセットボタンを押すことができてしまう。
・他者が見ている世界と自分が見ている世界は本当に全く同じものか?
というようなことを読者に投げかけながらも、今作は主人公2人の恋愛要素がいつもより多めに入っており、軽い気持ちで楽しく読み進められるページも多かった。
バーチャルの世界とわかっているからか、ヴァーチャルの世界での出来事はあまり興味が持てず読み流してしまったが、最後に、あの細かい描写が意味があったのだと(見ている世界は本物だったのか?隣の人と本当に同じ時を過ごしたのか?の伏線)わかった。
いつもの作品に比べてスリルのあるシーンが車での逃亡くらいだったので、サラリと読み終わってしまった印象のため、前作より評価は下げた。

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2019年11月26日

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ネタバレ

WWシリーズ2作目。

ハギリ博士と情報局員ウグイが、楽器職人のグアトと技師ロジに名前を変えてドイツで隠遁生活を送るWWシリーズの2作目。
ロジがレースカーのドライブを楽しんでいたアリスワールドというヴァーチャル世界がクラッシュ。ドイツの情報局の依頼を受けて、二人は原因究明のためにアリスワールドに飛び込む。
今回は大仕掛けな分、よくある話、よくあるキャラ、という感じで、森博嗣らしさに欠けていたように思う。
どこからがリアルでどこからがヴァーチャルなのか。という境界がわからなくなってくる、というのはヴァーチャルものでは新鮮味がない。

2つのオチについても、
・結局多々の開発者(人間)の亡命かよ。真賀田四季出ないんかい。
・ホテルでの不可解な一件、ただロジが誕プレ隠してただけかい。
と肩透かし気味。

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2019年11月20日

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