あらすじ
アリス・ワールドという仮想空間で起きた突然のシステムダウン。ヴァーチャルに依存する利用者たちは、強制ログアウト後、自殺を図ったり、躰に不調を訴えたりと、社会問題に発展する。 仮想空間を司る人工知能との対話者として選ばれたグアトは、パートナのロジと共に仮想空間へ赴く。そこで彼らを待っていたのは、熊のぬいぐるみを手にしたアリスという名の少女だった。
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Posted by ブクログ
イチャイチャしてる!とびっくりしていたら、最後は作り物を見分けることが出来ていなかったという何ともなオチ。いや、イチャイチャはしてるけど…!ちょっと残念でした。
今の二人の関係性を知った上で Wシリーズ1巻を読み返したら楽しそう。
いつもよりアクション少なめで物足りなさを感じた。
ヴァーチャルの世界がメインのお話。ちょうどメタバース関係の本を読んでいたので考えさせられた。
P252 グアトの言う、人間としての価値が相対的に下がっている、という言葉になるほど、と感じた。
Posted by ブクログ
二作目。
アリスワールドがシステムダウンしてしまう話。隕石による地球滅亡を予測した人工知能が警鐘を鳴らすが、人間の愚かさについて森博嗣は端的に綴っていてまさにその通りだと思う。
バーチャルに入れないものは自殺してしまったが、僕も向こうの世界で思い通りにできていたら、死ぬかもしれない。
メモリをリアエンジンの車(ポルシェ?)に隠し検問を突破するシーンはウォーカロンなら見破れそうだと思ったが…
グアトとロジの正体は明かされないが、ナイフをプレゼントのシーンで流石に確定とみていいだろう。
「yではなく、ineになっていた」
これはマーガリンちゃんですわ。
モリスとチェスをしていたのは恐らくアネバネ。
クラインの壷でも似たような内容があったかと思うが、後半の現実とバーチャルの混同はとても興味深い。何故かハラハラする。とても楽しめた。
Posted by ブクログ
シリーズ第1作より良い~珍しくロジの趣味に誘われた。ヴァーチャルの世界での車の運転だ。サーキットから外に出て調子が良かったのに急にブラックアウトした。ヴァーチャル空間を提供するアリスシステムに何らかの問題が生じ、自殺者さえも出現した。日本の情報局を通してドイツ情報局から協力を求められた理由は、僕とロジはシステムとの親和性が高いからだという。あちらの世界へ行って車を走らせると、熊のぬいぐるみを抱いたアリスという少女を拾い、海へ行くように指示された。船を操るのはモリスという男性。何もない海の上には人が絶滅した数万年後の夜空が広がっていたが、夜明け前にハルマゲドンを連想させる大爆発が陸地で発生した。一日が終わってホテルに落ち着いてウトウトすると、ホテルのドアをノックしてアリスが現れた。僕にはどちらがリアルで、どちらがヴァーチャルか分からなくなってきた。システムはドイツの権力闘争のスキャンダルを握っていて、闘争に巻き込まれている。日本に亡命を希望するので、3箇所から基板を持ち出すのに手を貸してほしいという内容だ。ドイツにはアリスサイドが造った物語を見せておき、僕らが実際に基板のすり替えを行う。計画は成功し、コミュータとバスを乗り継いで、ヴァーチャルと同じレーシングカーでスイスを目指す。検問は機知とドローンの運び屋を利用し、基板を届けた相手はモリスだった~ロジは結構人間臭いね。届いた筈のルームサービスが消えていたのは、ロジがサプライズで用意したグアト用ナイフの絵に刻まれていた名前の綴りが間違っていたから、ロジが腹を立てた所為ってのは、よくできたと思います
Posted by ブクログ
本書は、WWシリーズの第2作目。前作の『それでもダミアンは一人なのか?』よりも、本書は一層Wシリーズを読んでいるかのような懐かしさを覚えた。
本書では、グアドとロジのほぼ二人きりで、あるヴァーチャル世界の崩壊に関する調査を行う。
ヴァーチャル世界とリアルの世界の境界がどんどん無くなっていく世界。
もし、自分も高齢となり、体の自由が効かなくなるようなことになれば、体を切り離してヴァーチャル世界の中でずっと過ごすのも悪くないかなと思ってしまう。
ここからは完全にネタバレ。
前作『それでもダミアン~」ではグアトとロジの関係をグアトがロジのことを「妻」と紹介していたが、本作では二人がカップルらしくいちゃいちゃするシーンはあまりなく
あれ?二人の関係性ってWシリーズからあまり発展していないのか?
と思うような場面もあるが、一緒の部屋で寝起きし、ロジの寝顔をグアトが普通に見ているような描写があることから、もう結婚してそこそこの期間があった後の夫婦の関係にも見える。
それにしては、ロジがグアトに対してよそよそしいと感じてしまうのは、ロジの性格が元々こういうものなのか、そのあたりはちょっと謎だ。
最後のロジの本名の関係で例のおなじみのネタが出てきたのは良かった。
やはり『マーガリィ』と『マーガリン』のネタはWシリーズファンなら鉄板のネタだよね(笑)。
そして最後にちょこっとアネバネ(名前は出てこないが、「美女」と形容される『彼』と言えばアネバネしかいないだろうw)が出てきたのは素直にうれしい。