あらすじ
高2で絵を描くことの楽しさに目覚め。猛烈な努力の末に東京藝大に合格した矢口八虎。
藝大2年目を迎え、これまでの課題や講評で芽生えた、自分の才能や大学への疑問や不安は美術への情熱を曇らせたままで、道に迷う八虎。
悶々とした日々の中で訪れた学外のアート集団ノーマークスの活動拠点で出会った不二桐緒は八虎に新風を吹き込んだ。
ノーマークスも不二桐緒も、実態を知らない八虎は、魅力を感じつつも関わり方のスタンスを模索する。
不二桐緒との出会いがもたらした新しい視点は、八虎の閉塞感を打ち破る光明となるのか。
「新入生」の時期は終わり、大人へのステップが始まる。
新しい出会い、新しい課題、美術との関わり方、八虎の人生も新しい局面へ。
アートの歴史や可能性を詳細に活写、美大に進学した青年たちの情熱や奮闘を描く、
今までになかった美術系青春漫画、早くも最新刊登場!!
スクールカースト上位のリア充高校生が、知識・経験ゼロの状態から美大を目指す青春物語です。
第1巻では、それまでやりたいことも情熱を注ぐようなものもなかった主人公が、絵を描くと自分の好きなものと向き合うことができる、と気づくシーンが印象的です。
彼は、美術の授業で「私の好きな風景」という課題を与えられ、「まどろみの中で青く見える早朝の渋谷」が好きだが、それを好きと言うことを怖がっていた自分を自覚します。
そして、完成させた絵を褒められたことで、彼は美術に関心を抱き、実質倍率200倍(!)の超難関大学である東京藝術大学を目指すことになるのです。
「好きなことは趣味でいい」とよく聞く大人の理論がありますが、それを言い訳にせず、好きなことに人生を賭けようとする主人公の若さとひたむきさが眩しい作品です。
感情タグBEST3
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匿名
面白かった!先生たちの一日(主に助手)のおまけも良かった。
フジさんは相変わらず気持ち悪い…
あと亡くなった友人の話がどんな話なのか気になる。
八虎の作品シンプルだけど考えられててよかった。
匿名
ひとくぎり
八虎がノーマークスとどうなるのかハラハラしましたが一区切りがついてちょっとホッとしました。
1番大学生感のある話が多い巻で、よかったです。
世田介くんかわいい。
この巻で八虎が制作した課題が1番好きです。
あと、最後がすごい気になる。
Posted by ブクログ
ノーマークスに出入りしている八虎くんが心配でしたが、無事、大学に戻ってきたので良かったよかった。
しかも、課題の制作がまさかの犬飼先生にほめられるとは。
この後は夏休み。コンクールに挑戦を考えるメンバーでモモちゃんの実家、広島に行くことに。そこで真田さんという人の話を聞く…ところで終わって番外編へ。
どうなることかと思ったけど
ノーマークスの行方、八虎の成長、八虎の作品、どれも素晴らしいまとめ方だった。この作品は本当に読者への問いかける力が強いなと思う。
夏休み編に入り、今度は八雲たちへの掘り下げも始まりそうで次も楽しみです
ノーマークス
八虎が翻弄される姿が印象的でした。
こうやって感性が磨かれるのか……。
大学2年生の夏休みはめちゃくちゃ楽しそうで羨ましいです!
Posted by ブクログ
毎回新刊を楽しみにしてる漫画。
ノーマークス編があっさり終わったことに少し驚く。もう少しドロドロ行くのかと思った…。
後半の広島夏休み編で、まさかのミステリーな終わり方…
でもこれは、名探偵ナントカ的なミステリー漫画ではないので、その人は、精神的に追い詰められて自ら…!みたいな感じじゃないかなあ?
そして、もしかして追い詰めていったのは、あの教授?
だから、12巻最初で八雲はその教授を複雑そうな目で見ていたのかな?とか、妄想が広がってしまいましたとさ。
盧生先生が、すごく良識あるフツーの人の感覚を持った人だった…