あらすじ
【装いも新たにリニューアル!描き下ろし表紙や読み切り、おまけ漫画、巻頭口絵にカラーページ収録した新装版】杉木信也と鈴木信也は、それぞれスタンダードとラテンダンスの日本チャンピオン。杉木からの提案で二人は互いの専門分野を教え合い、10種のダンスで競う「10ダンス」に挑むことになった。深夜の教室で行われる二人だけのレッスン。時にぶつかり、時に認め合う。鈴木と杉木、二人の行く道は果たして――。
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BL漫画であり、本格競技ダンス漫画でもある本作。その魅力について本気で語ろうとすると一晩でも足りないため、未読の方へのおすすめポイントを2つに絞って紹介します。
1つ目は、井上佐藤先生の写実的かつ華麗なタッチで描かれる、競技ダンスの美しさと迫力。ともに日本一の称号を持つ主人公の杉木と鈴木が、互いの専門を教え合うためにペアを組んで踊るのですが、そのダイナミックな美しさはため息もの……。最初こそ、コミカルな描写が目立ちますが、雪の降る公園で手を取り合ってダンスをする、まるで映画のようにロマンティックなワンシーンも。杉木の「僕ならあなたの好きにして構いません」「ただし大事に扱ってください」という決め台詞で昇天必至です。
2つ目はダンスを通して揺れ動く2人の心。2人とも基本的に異性愛者ですが、誰よりも互いの才能に惚れ込み、同じくらい競技ダンスに心血を注げる相手に出会ったことで、ライバル心が友情に、そして友情が恋に似た感情へと育っていきます。しかし、この感情を容易く「恋愛」と規定しないのも本作の萌えどころ。クソでか感情の矢印は確実に互いのほうを向いているのに、「プロダンサー」としての理性が、感情を名付けることを避けるのです。多くのBL作品は相思相愛の状態が物語の終着点になりますが、本作では一体どうなるのか……。展開の読めなさもBLファンを虜にする一因ではないでしょうか。
巻を重ねるごとにゆっくりと、しかし着実に盛り上がりを見せる『10DANCE』。世界トップクラスの大会を舞台にダンスは優雅さと迫力を増し、ステージが大きくなるほどに杉木と鈴木の関係は複雑さを増していきます。BLを嗜みながら本作を読まないのは、あえて「人生の半分損している」と言ってしまいたい。半ば脅すくらいの勢いで未読の人を沼に引きずり込みたい。絶対に後悔させませんので、まず1巻だけでも手にとってみていただきたい次第であります!
感情タグBEST3
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凄く面白い!!
表紙の絵柄で自分に合わないと敬遠してたのが悔やまれるほど面白かった。絵柄は読んでるうちに慣れるし、凄まじい画力で描かれるダンスシーンは圧巻だった。伝記に書かれてるように1巻の時点でこの話のラストは決まってるんだね。上位で輝いてる杉木信也が何年後かの未来ではあまり知られてないなんて何か悲しい…
良い。
後々だんだんあがる画力も良く、
また素材もよく、
作者さんが社交ダンスをよく知っていて
かなり良いと思います。
読んでて楽しい。
熱血スポ根的なBL。
(ダンスなのでスポーツというよりかはダンス)
ただ、4巻で甘〜い展開に。
最高すぎる
ネットフリックスで独占配信、映画公開!のトレーラーを観て、ものすごく興味が沸いたので、原作を読んでみました。
なにこれ面白過ぎる最高すぎる!!!これを竹内涼真がやるの?町田くんと???最高すぎるんですけど!
と、興奮が冷めやりません。すごいマンガです。紙で、絵なのに、動きがビンビンに伝わってきます。
アグレッシブで、エロスで、興奮の塊りです。良いです。オーソドックスなBLとはちょっと違うけど、BLの要素にも悶えます。
Posted by ブクログ
面白い!BLというか普通に競技ダンスものだけどライバルが1番相手の才能を信じてるっいうの大好きだから引いたほうがいいんだろうなっていう鈴木に杉木が黙れって一喝するところめちゃくちゃグッときた。
愛はこのように育まれる
そのお手本のような。
2人だけの共有、楽しい時間
誰にも教えたくない、秘密にしたい
強いコネクティング。
まるで自分を愛するように相手を思い
一方でまるで自分とは違う相手に新鮮さと尊敬を感じる
愛し合うために出会ったかのようでいても、肉体を繋げられない
最後はどうなっていくんだろう
とにかく、本物の恋愛だな、って
そう思いました。
Posted by ブクログ
表紙買いしたんだけどコレめっちゃ面白いわ…!
スタンダードの帝王とラテンの天才が両方のダンスで競い合う10ダンスに挑戦するためにお互いの専門を教え合うのだけど、女子放置でリーダー2人の相性抜群ってナニソレ萌えると思ったら元はBLレーベルだったらしい。知らなかった。
読みながら何となくどっちが右っぽいとか考えちゃってた腐女子の性、でも元々BLだったなら(今はヤンマガサードに完全移籍)作者の意図する左右があるだろうし、もしソレが私と逆だとツラいから考えないようにしようと思うんだけど、どうにもラテンの子がエロ可愛い…帝王格好いい…ダメ…
スタンダードとラテン
社交ダンスのジャンルの違うチャンピオン同士がお互いの種目を教えあおう中で相手に対して持っていた興味を否定できないレベルで惹きつけられるお話の第一巻。
主人公は一文字違いの杉木信也と鈴木信也。
年齢も身長も体格もほぼ同じ二人はそれぞれ社交ダンスの全日本チャンピオンとして業界で有名である。
ワルツの帝王と呼ばれる杉木にキューバ育ちの鈴木は今まで相手に対する興味がありつつもスタンダードとラテンというジャンルの違いからほぼ接点がなかった。
しかしある年の全日本選手権のあと、鈴木たちのペアは杉木たちのペアから10DANCEに出場しないかと声を掛けられた。
10DANCEとはスタンダードとラテンの両方のダンスを踊り続け競う競技会でものすごく体力がいる。
杉木たちはラテンを、鈴木たちはスタンダードを相手から習うことになるが……。
ダンスについてフワっとしか知らないのでこの話で知れてよかった。
オラオラしている鈴木と毅然としている杉木の関係がどう発展していくのか楽しみ。
匿名
絵が個性的でびっくりしました。
ケンカしながらもダンスも性格も真反対な2人が切磋琢磨してダンスを仕上げていく面白さが有りましたが、BLがなかなか始まらなかったので耐えられませんでした。