あらすじ
別れたあともダンスを教えあう関係を続けていた鈴木と杉木。前に進むためについにその関係を終わりにしてしまう。鈴木はノーマンに、杉木はガブリエルに師事する。別々の道を歩み始めた2人。彼らを結ぶ糸はこのまま完全に断たれてしまうのか!? 切なくも愛おしい恋はゆっくりと変化していく‥‥。
...続きを読む
BL漫画であり、本格競技ダンス漫画でもある本作。その魅力について本気で語ろうとすると一晩でも足りないため、未読の方へのおすすめポイントを2つに絞って紹介します。
1つ目は、井上佐藤先生の写実的かつ華麗なタッチで描かれる、競技ダンスの美しさと迫力。ともに日本一の称号を持つ主人公の杉木と鈴木が、互いの専門を教え合うためにペアを組んで踊るのですが、そのダイナミックな美しさはため息もの……。最初こそ、コミカルな描写が目立ちますが、雪の降る公園で手を取り合ってダンスをする、まるで映画のようにロマンティックなワンシーンも。杉木の「僕ならあなたの好きにして構いません」「ただし大事に扱ってください」という決め台詞で昇天必至です。
2つ目はダンスを通して揺れ動く2人の心。2人とも基本的に異性愛者ですが、誰よりも互いの才能に惚れ込み、同じくらい競技ダンスに心血を注げる相手に出会ったことで、ライバル心が友情に、そして友情が恋に似た感情へと育っていきます。しかし、この感情を容易く「恋愛」と規定しないのも本作の萌えどころ。クソでか感情の矢印は確実に互いのほうを向いているのに、「プロダンサー」としての理性が、感情を名付けることを避けるのです。多くのBL作品は相思相愛の状態が物語の終着点になりますが、本作では一体どうなるのか……。展開の読めなさもBLファンを虜にする一因ではないでしょうか。
巻を重ねるごとにゆっくりと、しかし着実に盛り上がりを見せる『10DANCE』。世界トップクラスの大会を舞台にダンスは優雅さと迫力を増し、ステージが大きくなるほどに杉木と鈴木の関係は複雑さを増していきます。BLを嗜みながら本作を読まないのは、あえて「人生の半分損している」と言ってしまいたい。半ば脅すくらいの勢いで未読の人を沼に引きずり込みたい。絶対に後悔させませんので、まず1巻だけでも手にとってみていただきたい次第であります!
感情タグBEST3
大人買いして
7巻まで一日で一気読みしました。私的に本当に「読まないと人生損する作品」の一つです。紙でも全巻揃えると思います。
お互いリードする立場だからこそのすれ違いが切なくて苦しくて、悲しい。。報われない想いを抱える者同士、慰め合うシーンも優しくて切なくて胸が痛みます。。
男性同士の恋だからBLにカテゴライズされますが、本格的な競技漫画、ダンス漫画だと思います。ダンスのことはまったくの素人ですが、作者様の画力で音楽や歓声が聞こえてくるよう・動きが見えるような気がします。
分かる
あとがきで「理解してもらえるか委ねる」とありましたが、理解します。
大人だからこその理性的で割り切った、でも大切な関係って好きです。
作者様に伝わればいいのに。
待ちに待った7巻。相変わらず笑えて、カッコよくて、切なくて、読み応えありまくりだった。そして8巻をまたしても首をながーーーくして待ちまくることになった。1日も早く続きが読みたい。
ダンスの表現が良かったです
ラテンダンスを踊る主人公の表現が、漫画なのに躍動感が伝わってきて楽しそうでした。実写になったら見どころになるんだろうなと思いました。
祝映像化
ふたりとも、会えない間もずっと相手のことを考えてる!!もどかしい〜〜〜〜〜
めっちゃ面白いしダンスの迫力とダンサーの興奮が伝わってくるところが好き。
早く8巻も読みたいな。
切ない
離れていても互いのことが忘れられず、それぞれの方法で寂しさを紛らわす鈴木と杉木が描かれています。
はやくくっついてほしいという気持ちと、この切なさをもっと楽しみたい気持ちがせめぎ合います。
1年に1巻しか刊行されないのでまた来年が楽しみです。
なんと
再会したとこで終わるなんて漫画としては最高の終わり方なのに読者にとってはなんてつらい終わり方なのか!読み終わった瞬間、ここからだろぉ!と叫んでしまいました(笑)
Posted by ブクログ
心に空いた穴、
感じたい温もり、
ラテンダンサーとスタンダードダンサーの
哀情の舞踏
この帯のコピーがこの巻の内容をコンパクトながら充分に表現していると いつも感心しています
お互いを想う感情に別れを告げた後
ラテン信也は 元チャンピョンのノーマンの
スタンダード信也は世界2位のガブリエルの
コーチを受ける
ダンスのみで繋がっていた関係をも断ち
10ダンスへの挑戦へと
物理的には離れた二人だけど
求める気持ちは一層強く
まあ支え合うのも必要ということでしょうか
はあ〜