あらすじ
私は二十代と三十代に別離を経験した。一人は弟であり、もう一人は前妻であった。なぜ彼、彼女がこんな目にと思った。その動揺は、なぜ自分だけが?という感情になった。ところがそういうものと向き合っていると、やがて別離を経験した人にしか見えないものが見えて来る。それは彼等が生きていた時間への慈しみであり、生き抜くしかないという自分への叱咤かもしれない。
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Posted by ブクログ
メディアなし リクエスト
なぜ彼、彼女がこんな目にと思った。
その動揺は、なぜ自分だけが? という感情になった。
ところがそういうものと向き合っていると、
やがて別離を経験した人にしか見えないものが見えて来る。
それは彼等が生きていた時間へのいつくしみであり、
生き抜くしかないという自分への叱咤かもしれない。
前書きどおり。
悲しむだけでなく、悲しさから見えてくるものがある。納得のいく文章でした。
身近な人を失った経験があるので、そのときに読めたら、あんなに苦しまず、荷物をおろせたかもしれないと感じた。この文章は、その経験をした人ならではだと感じ、嬉しかった。
いい本です。読み終えて、すぐもう一度、二回目を読んだ。
Posted by ブクログ
一部分、これをツイッターでやったら
大炎上騒ぎになるような
文章が見受けられるのでご注意を。
(ある件に関してだけどあれは親が悪いよね。
ダメ親でも敬えなんてバカ語れ)
やはり伴侶動物を飼うと
どうしても、別れは付きまといます。
うちも若い愛する猫を亡くしたので
痛いほど気持ちはわかります。
でも、もう返ってこないですからね。
癒してくれるのはときなんですよ。
でも、うちの身内はまだ癒されていませんね。
(身内の猫といっても過言ではなかったから)
だけれども、新成人へのメッセージは
確かに、と思うことなのよね。
楽することが美点と思われるけど
本当に成長しないのよ。
それじゃね。
Posted by ブクログ
大人の流儀の第7弾。相変わらずこの人の小説は読んだことがなく、このシリーズだけを読んでいる。しかも、このシリーズも取り立てて好きというわけではないものの、全部読んでいる。今回は別れをテーマにしているようだが、相変わらず夏目雅子と弟との別れの話が多く、既視感は否めない。唯一更新されたのは、飼い犬の死だ。毎回説教くさいし、似たようなことが書いてあるのに、なぜか読んでしまう。しかし、夏目雅子との別れも、桃井かおりとの三角関係の話を聞くと、どこまで美談なのかよくわからなくなる。まぁ、でもたまにいいことが書いてあるので、それ探し目的か。