あらすじ
偽造パスポートで帰国を決意した北都。イギリスの警察網をくぐり抜け、マドリード経由で小さな船の四等船室に潜り込み、祖国を目指す。東京で待ち受けていたのは、GHQら占領軍の取り調べ、ベルリンで運命を共にした記者の尾形、それに……。第二次大戦のヨーロッパを描いた著者のライフワーク、ついに完結!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
著者が16年かけて書き上げたイベリアシリーズ完結。私も第1作を読んでからかれこれ15年ほどになります。
第二次世界大戦中の欧州を舞台として、日英米独西のスパイたちが繰り広げるドラマ。史実をなぞりながら展開するストーリの面白さ、人物設定の絶妙さ、そしてスペインを中心とした欧州の食、文化をちりばめた背景の楽しさ。第1級のミステリーだと思います。いや、面白かった。ありがとうございました。
Posted by ブクログ
最近柔らかい本ばかり読んでいたので、久しぶりの逢坂剛の硬めの本はおもしろかったのですが、シリーズものと知らずに完結編を読んでしまい前段がいまいちよく分からなかったのと、スパイ物にしては後半がゆるい感じがしたのが残念ポイントでした。