私もシロさんのごはんが待ってる家に帰りたい…。
堅実を絵に描いたような弁護士・筧史朗とお気楽に見える美容師・矢吹賢二は、「シロさん」「ケンジ」と呼び合う40代のゲイカップル。そしてシロさんは、近所のスーパーマーケットの底値を把握し、無駄なお金を使わずに日々の食事を栄養バランスよく作ることを楽しんでいる。そんな二人の日常が食生活を軸にして描かれた作品、と聞いたらもしかすると、自分とは似ても似つかぬ人生なのかなぁ?と思う人もいるかもしれません。作品の中では実際、カミングアウトに対するシロさんとケンジの考え方の違いやゲイコミュニティならではのお話も出てきます。でも、体形の変化や老眼に加齢を実感したり、親の病気に直面して改めて親に対する感情が揺さぶられたり、美味しいごはんを好きな人と食べたりするような、誰にでも起こり得る日常も、大げさでこそないけれど、淡々と積み重なっていくのがこの作品のじんわり素敵なところ。おまけに、お話としてもおもしろい上に、レシピ本を超越したメニュー決定本でもあるのです。しかも、気取りのないおうちごはんにぴったりなものばかり。単品料理は作れるけど、一汁三菜を用意するとなったら途端にどこから手を付けていいかわからなくなるあなたに絶対おすすめです。
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安定の面白さ
期待を裏切ることのない面白さでした。
冷蔵庫の在庫管理の行き違いから、ケンジの良さを再確認するシロさん。
初めてケンジに会い大喜びの佳代子さん夫妻など…大きな出来事などなくても日常の生活の中でのささやかな喜びが散りばめられていて、いつもの通りホッコリさせてもらいました。
シロさんが所長に就任したり、小日向さんが珍しく報われてたりしたけど、
今回の見所はやっぱりケンジと佳代子さんが12年越しに出会えたこと!
シロさんと佳代子さんのスイカの出会いから12年…シロさんとケンジは15年……これからも末永くお幸せに!!
アルバムを見るような気持ち
シロさんとケンジのなんでもないような毎日を撮ったアルバムをゆっくり見せてもらっているような気持ちになります。歳を重ねるように、刊を重ねていく進み方もしみじみします。特にシロさんに初めてあった時のケンジの家族のセリフはどれもさりげなくもあたたかで、ケンジのやさしさはここから来ているんだと思えました。もちろんおいしいレシピも見逃せません!ハズレなし!
待望の新刊
待ってました、の新刊。出だしから、ケンジのお母さんの言葉に泣き、ケンジとカヨコ夫妻の対面に笑い、二人の仕事や家族の環境が変わっていく様子に時間の流れを感じたり、そんな一冊でした。そして相変わらず美味しそうなご飯‼ドラマも素晴らしかったけど、やっぱり原作が最高です。
新しいことがたくさん
これだけ歳を重ねてきて新しいことが起こるのも凄いなあと思いました。
シロさんのケンジ家族対面から始まり、ケンジの佳代子さん対面やシロさんのボス就任etc
いつまでも新鮮な気持ちで読めてとても楽しかったです。
今回も美味しそうだった。
今回もとても美味しそうでした。
主人公達は同性カップルというのに、とても自分の状況にはまる。親御さんのホーム選定とか、葬式の参列とか。
我が家でドライカレーが定番になったのは、この作品のおかげです。ありがとうございます。
Posted by ブクログ
単行本で購入。
大好きな作品です。
美味しそうな料理に、何気ない日常と、パートナーと家族。
16巻まで来ましたが、この基本は変わらず、人と人の繋がりだけが年月を重ねていよいよケンジの家族にご対面!
読んでるこっちもドキドキ(笑)
私的には、事務の山田さんの夏休みにどんよりする気持ちに激しく共感しました!
男四人の小日向さん宅の、フレンチ小日向が一番好きです。
私も、行きたい!(笑)
Posted by ブクログ
ウチのだんな、週末は料理するけど、使った食材をちょっとだけ残しておく癖がある。玉葱半分、4人家族なんだからそのくらい使っちゃえばいいのにって思うし、大蒜とか生姜とか、一袋買ってひとかけらだけ使って残りは冷蔵庫。私は使わないからずっとあるんだけど、じゃあ翌週それを使って何かつくるかっていうとそんなことはなくて、結局腐ったり芽が大きくなっちゃったりして捨てることになる。ケンジのお客とは逆の悩みがあったりするんだけど、でも私、美容院て滅多に行かないから愚痴聞いてもらえないわぁ。(2022-04-12L)