長崎・波佐見焼の窯で働く青子と、そこに新入りとしてやってきた龍生。
お互い第一印象は良くなく、時に対立しながらも
次第にお互いを認め合い距離を縮め、
ぴりついた気持ちが恋に変わっていく(?)姿が描かれます。
ふたりとも自分の仕事観をしっかり持ち、簡単に妥協しないので
読んでいてドキドキします。
皿を見ていて絵付けのデザインを思いつく青子のシーンは
魔法少女もののようで、また違った魅力があります。
ぶつかり合いながらふたりが作る器がそれぞれ素敵で、
磁器の世界の楽しさが少しのぞけます。
モノ作りに賭けるふたりがお互いを別の意味で意識し出したとき、
そこには何が生まれるのか…。
未だ語られないながらも絶対に何かありそうな龍生の過去も
とっても気になります。
感情タグBEST3
ふと訪れてきた男の人は消息を絶っていた、青子さんの元交際相手で、人助けをしたがるだけに、出かけた先方の人とデキちゃっていたようです。
ただ、地元のパン屋さん(軽自動車で売り歩いたりしている)の手伝いで地元に戻ってきたようで、青子さん、というよりは同僚のしのぶさんが熊平さん(熊田亮平のあだ名は最初、青...続きを読む子さんが付けたらしいです)をかなり嫌っていました。やはり不誠実では今さら謝れても……でしょうし。
お2人の合作品、好調な出だしのようで何よりです。青子さんが私達の子、みたいに口を滑らしていたんで、お互い、だいぶ親しくなってきていますし、社内でキャンプに行くのにも、結局、お2人とも参加するようで、もう少し親密にもなるんでしょう。良い作品です。
匿名 2022年12月03日
熊平さんはいい人だけど、身勝手な奴だ、とイライラしながら読み進めてましたが、二人の気持ちを繋げてくれるキッカケ作りになったから許す(笑)
誰にも心を開かなかった龍生君が、少しずつ波佐見の工房に馴染んできて、青子さんとの距離も近づいてきている、そんな様子が自然に描かれているのがとても良いです。
熊平はすごく人がいいのはわかる…でも青子さんに何もなかったように普通に接してくるのがすごくむかついてしまいました。彼女がどんなに苦しんだのか想像...続きを読むしただけで胸が締め付けられます。しのぶさんは本当にいい人。彼女の熊平に対する言動のおかげですこしスッキリしました。
仕事も恋もひたむきに楽しみ人生を送る主人公が見つけたのは、大事な人をなくし心を閉じた青年だった。もういい加減に恋に気づいて、と大声で叫びたくなる巻だが、そのあどけなさとやるせなさが良い。二人の作品、二人のペース作っていってほしい。陶芸の世界をつぶさに見て美しく鍛練の厳しさも現した作品だ。
最近転生してばかりの主人公が目につきますが、この物語の青子さんはちゃんと自分のルーツに誇りをもって生きてる地に足ついた女の子。青子さんには幸せになってほしい、そう、思えるほど読んだ人の心がキレイになるような作品です。
熊平さんのキャラクターを「こーゆ人、いるいる!」と思いながら読んでました。クールな龍生のキャラを保つためにも樹生には、熊平さんにあまり反応を見せない方がキャラが引き立つのではと思いましたが、全体的に楽しく読めました。
器作りに真摯に向き合う主人公と王子が素敵だし、2人の関係もどんどん良くなっていって、続きが気になります。応援したくなる2人です!
最初の頃と比べると龍生の表情も柔らかく、素の部分が見えるようになって、かわいくすら見えてきます。
相変わらず、仕事の様子は楽しそうで読んでいて面白い。
仕事の様子も恋愛の様子もどちらも読むのが楽しく、続きが気になります。
青子さんと龍生さんがいい感じなのに……。
熊平さん、いい人だからこそ恨めない……。
青子さんと龍生さんがコンペに向けて作った器の量産上手くいって良かったです!
社員キャンプもどうなるのか気になります。
龍生くんの性格がかなり温厚になってる!青子さんにすごく心開いてるね。熊平さんはほんとに人がいいんだね。でもその人の良さが、ときに身近な人を傷つけることもあるということなのかな。焼肉屋で会った友達の発言は無神経に感じるけど、田舎ってこんな感じなのかもな。
この二人の距離感が最高に良い。ほぼほぼ恋愛感情が生まれているのに無自覚な感じや、二人で作り上げたお皿を愛でている様子にときめきます。お皿が本当に素敵なので、物語に説得力が生まれています。
とにかく絵を丁寧に描いてるのが分かる作品。絵だけじゃなく心の動きも丁寧に丁寧に描いてるから、じんわりと染みて優しい作品です。お試し読みからの購入決定です。
新たな登場人物との関係で、2人の感情が揺さぶられるのがこの巻のみどころ…。
まだ自分たちの気持ちに気づく前の、大人のもどかしい恋の話です。
どんどん心を開いていく龍生くんにキュンキュンさせられます...!今後の展開が気になる。。
またものづくりの奥深さも知る事が出来ます。
何度も読み返したくなるストーリーです。
青子に対する龍生君の気持ちがじれったくてドキドキします。見た目は大人の男なのに中身は少年のよう。そのギャップがたまりません。
小玉作品は地方出身の自分としては何故か懐かしく、心にじんわり響いてくるところが大好きです。地域のことをよく調べていらっしゃっておられ、そこに行って見たい気持ちがします。『月影ベイベ』では富山の風の盆のこと、自分でも結構調べました。実際には行ってみてないれど、行って見てみたい思いが今もあります。
今...続きを読む回の作品は波佐見焼の地方の作品です。元々波佐見焼は大好きで自分でもお気に入りのお椀やお皿を購入しているので、今回こそは実際に行って、見感じたいなあと思いました。
人が持つ心の妙、優しさを実に丁寧に表現される小玉さんの作品は大好きです。作品に出てくる人たちがそれぞれに好きです。私もこの作品を読んで人のことを思う優しい気持ちと、人を好きになる気持ちの なんか懐かしい感じが心の奥からふぅっと湧いてくる感じがしました。これからの話が楽しみです。応援しています。
元カレ
匿名 2022年12月01日
馬場青子は波佐見焼の絵付けをしている31歳の女性。
働いている工房に入ってきた見習いの真鍋龍生という若い男性が彼女の生活を少しずつ変化させる。
元々フィンランドで活動していた龍生は作品が作れなくなったことがきっかけで自国の磁器を学び直すためにやってきたのだが、一年でまた海外に戻ることから馴れ合い...続きを読むをする気がないことや、絵付けされた食器より白い無地の方を好むことから青子と距離が開いていた。
しかし一緒に作品を作っていくなかで少しずつ相手のことを知り距離を縮めていく二人。
コンペに出す作品も何気ない会話からアイディアが出てきたことがきっかけだっただけに相棒としてもそれ以上の関係にもなりそうな感じの時に工房を訪ねてくる男がいた。
その人は熊平こと熊田亮平という人で青子とかつて付き合っていたが波佐見を出て行ったことで自然消滅となってしまったのだった。
気丈に振る舞うが気落ちしている青子に対して踏み込むことはせずに寄り添う龍生。
そして新作を量産させるための体制も整っていくのだった。
元カレの無神経具合がリアルだった。
青子にそんな過去があったとは…。色恋沙汰には無縁な感じのキャラに見えたけど。
メガネ外して髪をおろせば、すごくきれいな人なのかも…とは思っていたけど、どうなんだろう。
そんなシーンとかこれからあるのかな。
あと、陶芸のことは全く無知だったので興味深いです。