【感想・ネタバレ】宮廷神官物語 十二(角川文庫版)のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

一巻を読み始めたのは夏で、少しずつ読み進めて最終巻まで読み終えました。
登場人物たちが魅力的で、最後まで面白かったです。
私のお気に入りは櫻嵐!
非常に男らしいけど、見目麗しい姫に私の心も奪われました。

0
2023年12月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

感動!感嘆!最高!
大興奮の気持ちと、これで本当に終わってしまうという寂しさ。

本編11巻分の物語で本当はおしまいで、この12巻は後から書かれた追加の物語なんですよね?(どこかでそう見かけた)

正直なところ、1冊1冊の評価で言えばこの12巻が1番楽しかった✨
というのも、これまでの11巻があるから。
これまでの物語での登場上人物たちの人がら・生き方・辿った歴史、関係性などがあるからこそ、この12巻が最高に楽しい。

11巻分の物語を振り返り、
「あの頃はああだった」「こうだった」
と登場人物たちが振り返るシーンが度々あるけれど、読むこちらもその振り返りに参加するように、過去の物語を思い出して微笑んだり。
そういうのが楽しい!


ここからネタバレです。


11巻のラストで登場した櫻嵐の娘。
曹鉄との子だったらいいなぁと希望は思ってたけど、後一歩で王になるところだったとは言え、ただの武官で身分の格差もあり、難しいよなぁとも思っていた。
側室ならまだ下賜されることもあるかもしれないけど、櫻嵐、姫だし!

その櫻嵐で『受ける』始まり。しかも成長して。
曹鉄との子供として!
ちゃんと2人が結ばれるシーンも、会話の中で描かれていて、それを想像すると微笑んでしまう。


櫻嵐の娘・翠嵐、本当によく出来た子で。
この2人の子だからそりゃ、そうなってほしいという希望をばっちり描いてくれて嬉しい。

あまりにも完璧な姫だから、途中で鼻血を出すシーンではヒヤリ。
え、まさか白血病とかやめてよ、、、と想像したんだけど、それは無くて最後までそのままスルーされた鼻血エピソード。
これだけが12巻で「ん?」となったところだけど、そんな小さな引っかかりは無視しましょう。


本編11巻の物語では、ハラハラドキドキ、度重なる試練があり、苦痛・苦難に見舞われた鶏冠たち。
それでも圧倒的な『悪者』って存在してないんですよね。
(本編物語で関わった人の中でって意味ね。そりゃ、黄楊の母を殺した貴族や、花梨を監禁していた貴族は悪者だけど)

本編の中であえて言えば、景羅大臣でしょうか?
自分のためにあくどいことをしたのは。
それでも最後は虞恩賢母と苑遊にいいように使われはめられてますし、小悪党くらいかな。

他の敵対する側の登場人物は、自分のためよりも、誰かのため、何かのため、という気持ちで動いている部分も多かった。
虞恩賢母は、国を良くするため。
蝶衣麗人は、息子のため。
苑遊は、自分の欲望のためとも言えなくもないけど、生い立ちや鶏冠に対しては、鶏冠にとって良いと考えることを選択しています。
だから、11巻分の物語で出てきた悪者たちは悪いような最後の描かれ方してないんですよね。

虞恩賢母は乱心した最後の登場だけど、刑に処されたとかの断罪はなく終わってるし。

それに対して、12巻での『悪者』は、圧倒的な悪者、自分のためにあくどいことをする悪者でした。
自分を優先させ、家のためといいつつ、家族も犠牲にして。
家族に対する思いなんかは、景羅大臣や蝶衣麗人の方が人間らしい!
そんな悪者だから、最後は崖から落ちて死んでしまうラストが準備されました。

宮廷神官物語は、
『誰でも同じ人間なんだ』『誰かのために』『信頼すること』『愛するということ』そういう精神論を教えてくれて、それらがチープで恥ずかしいと思うことなく受け入れられる物語です。
そして、簡単に言ってしまえば『因果応報』でもある物語です。

良い行いをした人は、たとえ困難が待ち受けていても、最後にはいいラストに。
悪い行いをした人は、途中で栄華を得ようとも、最後には不幸なラストに。

人っていうのは、そういうものだと思うんですよね。
最後死ぬ時に、自分の人生を振り返って「いい人生だった」「誰かのために何かをしてあげられた」と思えるように、真心から良い行いをしたいなと思います。

天青は慧眼児だけど、慧眼がなくとも、得難い人物だと、何度も言われます。


それは天青だけでなく、全ての人に言えることですよね。そうなれるように生きていきたいな。

0
2022年03月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

藍晶はどこまでいっても苦労人だなぁ。でも王妃とはいい関係になれてよかった。王妃様、かっこいい。
天青はもうなんかちょっとさみしくなるくらい立派になっちゃって…。
腹を括った鶏冠はさすがだった。

0
2021年09月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まず続編が読めて嬉しい!
やっぱり鶏冠と天青の性格は真っ直ぐで清々しいので読んでいても気持ちがいいですね。
そして毎回ですが起承転結がはっきりしたストーリーでハラハラドキドキしました。結末も後味が悪くないです。

p220 天青のために激怒している鶏冠。「私は決して忘れませぬ-天青を打ち据えさせた者を」のシーンが好き。

p272 鶏冠が王に平手打ちをする場面は、衝撃でしたが、常に大神官としての役割を全うする鶏冠は素晴らしいですね…

p313 王妃が場を収めた場面はかっこよかったです。母強し、ですね。藍晶王の子どもの物語も読みたいものです。

0
2021年05月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

天青は頼もしく立派に成長していた。
前巻のラストシーンから10年後位?きゃーるを振り回してギャン泣きしていた小さな姫は、母親ゆずりの破天荒な性格になると思いきや、大胆だけれど思慮深い少女になっていた。
親の教育により幼い頃から街や山に行き、色々な人々がいることを知る。彼らと恵まれた境遇の自分の違いは何なのか。
そしてまた鶏冠と藍晶を追い詰める人物が出てくるが、この作者は本当に胸糞悪い敵を書くのが上手だな。
櫻嵐と曹鉄のくだりは藍晶の回想で少し出てきたが、そこをもっと詳しく!と思ってしまった。
これで完結は淋しい。もっと彼らの日常も垣間見てみたかった。

0
2021年08月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

宮廷神官物語その12。

訳あってその11を飛ばして読んでしまったが、その後の物語。
藍晶が王となり、曹鉄と櫻嵐に娘、翠嵐が生まれている。
天青はすっかり大人になってしまっていて、
どちらかといえば翠嵐が主人公かも。

いよいよ鶏冠が大神官になるが、すんなりとはいかず、
事件は起き、王の命が狙われる
自らの父の悪事を暴いた神官書生とその姉である王妃が印象的だった。

オールスター出演だったが、父親になったハクも登場して良かった。

0
2021年05月02日

「SF・ファンタジー」ランキング