あらすじ
オカルト雑誌で働く藤間が受け取った、とある原稿。読み進めていくと、作中に登場する人形が現実にも現れるようになり……。迫りくる死を防ぐために、呪いの原稿の謎を解け。新鋭が放つ最恐ミステリ!
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Posted by ブクログ
最近読んだ中で1番面白かった一冊です。
ミステリとホラーの融合が凄くいい。
最初の数ページからワクワクさせてくれます。
お薦めを聞かれた時には、こちらを薦めています。
なんといっても編集長が訪ねてくるところからのラストスパートがびっくりやらゾッとするやらで忘れられません。
気付く人は気付くんでしょうが、私はすっかり信じ込んでいました。
そして、やはりホラーはルールと理不尽さのバランスが鍵なんだなぁとつくづく思いました。
今居る場所に気付いた時のゾワッとする感じがたまりません。
なんとなく淀んだものが残るラストも良いですね。
人間、そうそう気持ち良く生きられるものではないですよね。
Posted by ブクログ
比嘉姉妹シリーズの二作品目で、前作を読んでなくても楽しめると思いますがやはり前作を読んでからの方がより楽しめると思います。
前作は序盤から一気に恐怖心を煽る感じでしたが、今作はじわじわ恐怖が押し寄せてくるといった感じでした。
前作、今作ともすごいなと思うのは心霊的な怖さだけではなく、人間って怖いなと心底思わされるヒトコワ要素もあるところ。
里穂の場合は病的ですが、人間誰しも自分にとって都合の悪いことを敢えて話さなかったり、忘れようとしたりとそういうのは多少なりともあるよなぁ、と。
そしてラスト、まさかのどんでん返しもありビックリです。
戸波さん、他の人も巻き添えになると知っていたらあの方法は取らなかっただろうし、何よりも生きていてほしかった。
Posted by ブクログ
「ぼぎわんが、来る」に続く「比嘉姉妹シリーズ」の第2作目。
シリーズものだと2作目以降が微妙……という印象が強いけど、私は前作よりも今作のほうが好き。このようなホラー作品はテーマとなる呪いを解き明かす過程がミステリー小説の展開に似ているが、この作品はそれが特に顕著だから私の嗜好に刺さったのだろう。
2作目にして「こんなんどうにもならんやん……」というレベルの呪いだったので、主要人物が助かったのは幸運としか言いようがないのだが、でもそのレベルの呪いをたった一人の人間が作り出していたことを考えるとホント人間って恐ろしい存在だなと……
ホラー小説を読むと毎回思うことだけどやっぱり怪異なんかよりも、それを作り出して自分の都合のいいように利用している人間が1番怖いっすね。
Posted by ブクログ
心霊の怖さよりも人が怖かった。
結構りーに対して同情して読んでたから裏切られた。人の一側面だけ見て判断するのは良くないと学ばされた。
面白かったから著者の別作品も読みたい。ぼぎわんが来るを積読してしまってるからちゃんと読もうと思った。
Posted by ブクログ
《比嘉姉妹シリーズ2》
いい味を出すと思っていた岩田くんが早々にあんなことになり、藤間くんが闇堕ちしたのが好きでなかった。早く次を読みたい。
Posted by ブクログ
【ネタバレあり】
比嘉姉妹シリーズ第2作目。
(順番を知らずに2冊目に読んだ短編集「などらきの首」に、本作の人物が再登場している)
久しぶりに深夜まで一気読みして、寝不足になってしまった。
1作目と題材は違い、都市伝説。
しかも、作中作というか過去編というかの時代は、鈴木光司「リング」が中田秀夫監督で映画化したあのころ。
単にくすぐりとしての設定ではなく、「リング」への言及が本作の自己言及にもなる、ハイコンテクスト。
なのに、リーダビリティ高く、一気読みさせられたのもそのため。
コピーとか増殖とか呪いのルールとか、「リング」を引き継ぎつつ、ホラーを「好きになってしまう」ってどういうこと? みたいな深淵を除き込もうとしている。
それは決してカラッとしたホラーファンとか、コワイものダイスキ! とパーリー感覚ではない、もっと人の孤独感に結びつく話になっている。
ある出来事が、人によって見え方が違う、とか、その人自身の中でも記憶があやふやになっている、という・・・・・・が、すごくよくできている。
その上、読み手は書き手や語り手に基本的に感情移入してしまう、その認知の偏りもまた、トリックとして取り込まれている。
これはこの本と読者の関係とパラフレーズになっているとも思った。
大満足。
付け足し。ちょっと出てきたホラー老害ジジイが、他人事に思えなくてぞわっ。
Posted by ブクログ
アンコンシャスバイアスを否が応でも自覚させられた。
ゆかりちゃんは実在しないのでは、とか、里穂を訪ねてきた戸波は琴子なのでは、とか、的外れな推理をしつつ楽しく読み終えた。
戸波に「カッコつけたかった」と伝えるときの藤間の異様な緊張感。デスクに置かれたDVD。戸波の下の名前の既視感。
ゆかりちゃんと湯水の関係を知る前と知った後では、湯水が弥生に送ったメールも印象が違ってくる。
ラストで藤間が壮大な勘違いをしたまま終わるのがモヤモヤ〜。藤間の視点はなんとなくずっと不安というか、危うさを感じてたのは気のせいじゃなかった。
読んでて些細な違和感を感じながらもスルーしてしまったのは悔しかった。でも、だからこそネタバラシ編で思考がひっくり返されるのは読んでて本当に楽しかった。
Posted by ブクログ
主観を替えてくる構成に、最後はなるほど、そうかぁと唸った。それだけ、作品に引き釣り込まれて、これはあの人主観だよねって、章変わりにこちらが確認してた読み方が、後につながるとは。。
そうだよ、言及はなかったけど、こちらの勝手な思い込みだった。それだけに、読後の余韻は大きい。
最後のある人物からの主観として、琴子の後ろ姿、野崎の深い礼、真琴の泣いてる姿のちょっとした描写は、ストーリーには関係ないけど、嬉しかったなぁ。
Posted by ブクログ
まずホラー要素でいえば、作中作の『ずうのめ人形』によって創作と現実の境界が曖昧になり、藤間の一人称視点でどんどん追い詰められていく。これがわかりやすく怖しかった。加えてこのシリーズが好きな理由はミステリ要素で、里穂と藤間の二つの視点でが絡み合うことで見える世界が変わってくるという構成もミステリらしくて、その質も高かった。さらに里穂の鬱描写もそうだし、真相のヒトコワ的な展開とかラストの救われなさとか、そういうリアルな怖さも含まれた作品だった。
Posted by ブクログ
【オーディブル】
・お化けより呪いを生み出す人間の方が怖い的な。
・終盤が意外な展開になった。それまでに少しづつ語られてきた小説やずうのめ人形の呪いにまつわるちょっとした引っ掛かりや情報の穴のようなものが、叙述トリック的にひっくり返っていく所が面白かった。編集長の性別も。前作もだけど、ミスリードが上手いなぁ。
・前作とは違った形で、しかし共通して家庭における人間関係の醜悪さみたいなものが描かれている。
・琴子が登場しない(終章のみチラッと登場する)
・比嘉姉妹が直接霊能バトルで倒さない。ミステリー要素が強いかも。
・おいこら藤間ァ!!最後何してんねん!
・自分用メモ:比嘉姉妹の2番目の姉「ミハル」が出てくる。他の兄弟や家族も続編で語られるのだろうか。
Posted by ブクログ
絶妙に嫌な感じのする描写がうますぎて…過去と現在を行き来しながら徐々に呪いに迫っていく。呪いもコワイけれども、やはり私は人間が怖い!日々の生活の澱が積み重なって腐って捌け口があんな不快なことになるとは…
Posted by ブクログ
呪いの人形、というか読むと伝播する呪いの話。
現実の話と、作中で出てくる小説の話と交差して進んでいく。
第一章はそんなに怖くもなく、淡々と進んでいった印象。むしろ事が起きてからの方が読み進めるのがわくわくしたので、期待外れかも?と思って途中で読むのをやめたらもったいない。
ずっと小説の中の少女が性的虐待を受けるのではとハラハラして読み、かわいそうと感情移入して読んでいたので、話が進んでいくにつれ「ん…?雲行きが怪しいぞ…?」となった。まんまと。
それにしても結局どうしてこの人が媒介になって殺人マシンを作り上げられたのかが分からないままなんだけど、媒介になれる条件ってなんだろうね?
Posted by ブクログ
野崎と真琴の婚約そして結婚まじ嬉しすぎて裏のあらすじだけでにんまりした。
終盤死ぬか生きるかの時自分自身よりお互いのことを、死んでほしくないって思い合うの尊すぎた!好きなカップルすぎる。
真琴がフラつく瞬間野崎が瞬で受け止めるとこ何回かあったけどまじ尊い。
里穂の幼少期は父の虐待といじめとどうしようもない母とって辛いことばっかすぎて心臓痛くなる。
彼女が自分より力のないもの、弱いものを自分がされたように痛めつけてたのはある意味ではあり得るというか
それでも絶対やっちゃいけないことだけど、情状酌量的なとこもあるなと。最悪だけど。
ここの描写が辛すぎて、もう一度読みたいとは思えないけどホラー小説としては最高だった。
ラストのどんでん返し。
戸波編集長が女性だった事も、ゆかりちゃんの母だったことも度肝抜かれた。
まさかまさかすぎて、確かに自然と男性だと思って読んでたけど性別については言及されてなかった。しかも基本は藤間目線だったから特に。戸波編集長を女性としてみないよう努めてたって書いてあったから、そういうことなんだね。
戸波編集長亡くなったの辛すぎたけど、最後に娘の自殺の真相を聞けて、その原因となった人間を突き止めることができて少しでも救いになってたら私も救われる。
ずうのめ人形の対処法も結構シンプルでよかった。
途中里穂のこといじめっ子って言ってた人がいたり、美晴の井原みたいに?って言葉でなーーんとなく予測はしてたけどちゃんと回収してくれたし秀逸だった。
結局ずうのめ人形の話はほんとにゆかりちゃんの創作話だったってことでいいのかな?
そんなふざけた怖い話に、里穂の心のスキマ、家庭のスキマとかが相まって呪いやオバケが呼び寄せられたってことかな?呪いの媒介って言われてたけど、里穂以外の人間がそれになる可能性もあるってことか、、
ラスト藤間がネットの世界にずうのめ人形の話を解き放ったかどうかは描かれてないんだけど、やりかねない怖さが残ってそこも秀逸。この世のどこかにあるかも、、?て思っちゃう。
正直その“スキマ”は藤間の中にもありそうで怖い、、
結婚式の終わりに琴子現れたっぽいとこめちゃ良い。
美晴良い子すぎるんだよなぁ。生きてて欲しかった。