あらすじ
広告代理店で働く藤井ミナミは、27歳にして7年間つき合っていた彼氏と別れてしまった。もともと、徹夜や休日出勤が当たり前の激務に追われ、友達も少ない。どうしよう、私、仕事しかする事がない…!? 仕事と恋に心が揺れる、働くオンナのリアルストーリー!
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「仕事は女を救わない」
オンナにとって仕事とは何だろうか。いつかは自分の家庭をもって子供を育てることがオンナの幸せだとするならば、生活に仕事が入り込んだオンナは不幸なのだろうか。
広告代理店で働く藤井ミナミは、27歳にして7年間つき合っていた彼氏に振られる。惰性で付き合っていたとしても、悲しいものは悲しい。傷ついた彼女に残されたものは、憧れを抱いて入社した会社での激務と新しい恋への可能性! 限られた人生で、彼女は一体何を選び、何を捨てるのだろうか。
仕事をどれだけ頑張っても男性にはなれず、仕事に入れ込めば入れ込むほどその溝は深まる。女性として扱ってくる社会と自分自身に刷り込まれた女性としての幸せへの希求は止まらない。何も間違っていないのに何も正しくもない。そんな気持ちを抱えながらもがく主人公に共感し、勇気をもらい、明日も頑張ろうと思える作品だ。
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Posted by ブクログ
先生ご自身に博報堂での勤務経験があるだけあって
あまりにもリアリティがあり過ぎて読んでいてしんどくなる。
自分はそんな大手ではないものの近い業種での勤務経験があるので
こうやって身を削って翻弄されつつも仕事でストレスを解消するような
働き方が普通である世界をよく知っているので、
古いとかリアルじゃないという感想を見かけてちょっと驚いた。
男の人ばかりの職場でそこそこ仕事ができるポジションにいる女性には
かなり刺さる内容だと思う。
藤井さんが真面目過ぎて不器用なのが、可愛いけれど見ていて
辛そうにも思えてしまう。
ばりばり働きながら恋愛も両立させるのは、なぜか女には難しい。
広告代理店もの
作者もどうやら博報堂で勤務していたようなので、実体験も踏まえた部分はありそうです。
ただ、彼女の働き方を見ていると、電通の女性社員が過労自死したのを思い出します。
この間の私は嫌というほど日本の企業の前近代性を痛感させられましたので、こういうお仕事ものにはちょっと共感しづらいです。無論つまらなくはないし、主人公の葛藤等も無論、良くわかるのですが。
疲れた会社人(社会人とは言えない)、が寄り添える関係性くらい、持ちたいものですが……
前から気になっていたけど。
前から気になっていました。
面白いんだけど、けっこう日々の生活がリアルに描かれているので、忙し過ぎる主人公に見ていて疲れてくる…。
主人公には共感できる部分がたくさんあるんだけど…。