あらすじ
押川剛率いる（株）トキワ精神保健事務所は、病識のない統合失調症やアルコールや薬物の依存症、精神疾患の疑いのある長期ひきこもりなどの対象者を説得し、医療につなげている。前巻からの薬物依存の女・沙織の更生を手助けした押川だったがそのあとに続きがあって……。押川の助手・実吉の知られざる過去が明らかになるファン注目のエピソードも収録！
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続きが楽しみ
実吉の話はリアリティあるなー、と思いながら読みました。たかだか3万円の家賃補助欲しさに偽造の賃貸契約書を取り交わすなんて、どう考えてもヤバい。
匿名
重い。
今回の事案は吐き気がするほど重い。
立派な親の体裁が、しかもその中でも優秀と思われる子供たちの暗黒が広がっている回だからだ。
正直中高生のうちに判りやすく暴れて行政のお世話になっている方が早いうちに手を付けられやり直しのチャンスは多いだろう。
だがいい子で学校教育を終えて就職もしてしまうと
未成年でない大人のやり直しは行政の手は少ない。
親も成人まで面倒を見たんだ、終了!と区切りをつけてくる
ここでは勉学、就職というカリキュラムは終わったものの
それから独りで生きていくのに迷いがある女達が書かれてる
成人した彼女らに会社のノルマや男との付き合いが今までの課題のように入り込むが、実はそれらには正解のマニュアルがなく
今考えて判ったが成人になってからの労働も結婚もそこまでではなくとも相手を見て危険を避けることは
常識と知識より知恵と経験が掛かる真の生存競争なのだが
それが身についていない彼女らは学位とか職業のステイタスでは戦えず人としては丸腰であっという間に暴力や悪意に倒されてしまうのだ
それを金で補えると勘違いすれば常識のない人間は闇バイトに簡単に手を染めるし、人を見る目を養わず男を求めれば体の付き合い以上に満たされないのに人の人生を背負う母親になる。
ちなみに女囚の犯罪トップが薬物次いで盗み家族の虐待とのことなので暴力が外に出ない女性の犯罪検知、抑制は実に難しいことが分かる。
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