【感想・ネタバレ】86―エイティシックス―Ep.11 ―ディエス・パシオニス―のレビュー

あらすじ

それはあまりにも突然だった。
全てを無に帰する、咆哮、閃光、衝撃。
〈レギオン〉の攻勢に人類全てが後退を余儀なくされる中、シンとレーナたちに命じられたのは絶望的な撤退作戦だった。
そして共和国へと再び足を踏み入れた彼らが目にするのは、確実な滅びを前にしても変わらぬ、変われない、かの国の姿。
それでも、作戦は始まる。
諸国を転戦し、帰る場所を知った彼らは暗闇の中を一歩ずつ進むが、しかし――。
眼前に立ちはだかる亡霊の群れ。
洞のように空虚な銀色の双眸。
なぜ助ける。赦すな。鏖せ。復讐を。
なぜ助けない。薄汚い色付きどもめ。

憎悪と怨嗟の絶叫が響き渡る、Ep.11。

”鋼鉄の軍靴は血塗られたマグノリアを
踏みつけ、受難の火が彼らを焼く。”

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Posted by ブクログ

ネタバレ

まさかアルドレヒト中尉が…
その声を聞いた時のみんなの衝撃と悲嘆を想像すると辛い
シンエイ・ノウゼン中佐って階級が変わってるのも気になるし、あの終わり方は反則‼️今後がすごく気になる!!

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2023年02月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 2022年2月刊。最終章、突入!……のはず。巻頭に置かれた、レギオン戦争終結後にレーナが執筆した(と思われる)書籍の献辞に胸がざわつく。「故人に捧げてるんじゃね、これ?」と。本巻で、この献辞の伏線(?)は回収されなかったが、どうにも気にかかる。この献辞だと「シンとレーナは結ばれずに終わるのではないか?」と思えてならない。こんな不穏な献辞から、事態は急転直下。
 レギオンによる衛星軌道からの奇襲攻撃で、人類側の各戦線が劇的に押し返される。だが何故か、共和国だけは、この攻撃対象から外されており……。レギオンの意図が読めないまま、連邦は共和国民の待避計画に着手するが……。
 共和国の特権階級が、自分たちを最優先に避難させるよう、根回しているという描写にゲンナリ。これが最近、私がアニメ映画版を観た『銀英伝』のラインハルトの治世下ならば、鶴の一声で、特権階級の避難こそが、一番後回しにされようものを、とフラストレーションを感じてしまった。特権階級からの誓願書に翻弄されるレーナの描写はちょっと楽しかったが(苦笑)
 しかし連邦軍の庇護の下、共和国市民の待避が始まると、「共和国だけが何故、奇襲攻撃を受けなかったのか?」の種明かしと共に、シリーズ屈指の地獄絵図が現出し、震撼させられた。
 本来、機械知性故に、極めて合理的なはずのレギオンたちが,まさか……。しかも今後、〈羊飼い〉は機体が損傷しても、AIが流動化し、銀の蝶となって、大半が逃げ延びてしまうから、この憎しみの連鎖が止まる当てがない。今後も、このような凶行が繰り返されるのかと思うと、辛い。そして本書のラストで明かされる衝撃の真実。「本書よりも、さらに重苦しい展開が、次巻以降に待ち構えているのか?」と心底、戦慄を禁じ得ない。筆者は、登場人物たちに、どこまで試練を与えるつもりなのか?

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2022年05月17日

ネタバレ 購入済み

予言かな?

冒頭の文章で、シンがニ階級特進しててやっぱりかと思った。前々から、回顧録と一緒に出されてたレーナの名前とか、集合写真でシンだけ雪だるまとか色々と伏線があったんだけど、悪い予感がいよいよ的中しそうで嫌だ。原作者の方、彼を生かしてあげてください。お願いします。

#切ない #泣ける #エモい

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2022年03月04日

ネタバレ 購入済み

Ep.11

凄かったのひと言に尽きる。
全編地獄。ずっと地獄。
救いがちっとも無い。
戦争してるわけだから軍人が死ぬのはある程度覚悟してるけど、非戦闘員がこれだけ死ぬと地獄度合いが凄い。
そして、共和国相変わらず酷い。
色々と考えさせられる巻だった。

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2022年03月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんと言うか、今回は新たな展開のための仕込みの回という感じがした。
物語自体はレギオンの衛星兵器による一気の攻勢と共和国の避難民輸送と共和国滅亡の話なのだけど、そこは割と淡々としてあえて昂ぶることもなく冷静に語られる。
それよりもレギオンに取り込まれた元86達の復讐とそれに対してシンたちが戦わなければならない理不尽が、改めて思い起こされた。
そう、このお話はそういうお話だったよなあ。
そして今後も、懐かしい人が敵になる理不尽と悲哀が訪れるだろうことが察せられてこの物語の希望はどこにあるのか考えさせられた。

それにしてもシンはレーナに過保護では無いだろうかと笑

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2022年03月17日

ネタバレ 購入済み

救いはあるのか

共和国での撤退作戦。これがエイティシックスというが如く地獄の連続。前にチラッと話に出たあの人は生きていないだろうと思ったが、まさかの敵側。最終局面なった時、一体何人生き残れるのか。

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2022年02月24日

ネタバレ 購入済み

覚悟をして読んだけど、状況は地獄で凄惨。
そんな中で、時々ホッコリする話もあって、少しずつ読んだらいいと思っていながら、一気に読んでしまいました。
シンの女房役が完全に身に付いてしまっているライデンに出遅れる様子のレーナをとても応援したいです。

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2022年02月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

戦わず人を責めることしかできない人間の醜さが印象に残る。
自分以外だったら誰でもいい。86区の人でも、同族でも。自分の代わりに戦って死んでくれ。
汚いものは見たくない。残酷な世界、終わらない戦い、死体、これまでの所業、自分の罪。
人の頑張りも見たくない。見たら自分もやらなきゃいけないから。戦わなくてはいけないから。
戦いたくない、それなら死を選ぶ。

周りは戦ってるのに自分だけ白旗をあげて楽になるのか。お綺麗なつもりのまま死ぬのか。
蹂躙されるがまま、受け入れて死ぬのは生物として間違っているように思う。

自分だったら、
人以外が相手だったら人類存続のため、戦えるのかな。
言葉は交わせず、意思疎通ができない相手ならしょうがないと言えるのかな。
相手が人だったら、殺されるより殺す側の人間になれるのかな。
まだ自分自身のことは想像が追いつかないけれど、それを選択して、また選択すらできない人たちがこの世には大勢いて、現実には戦場があるんだよな。

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2023年03月21日

ネタバレ 購入済み

死せるエイティシックスの亡霊たちが自分たちを迫害した共和国市民に復讐する、というコアのアイデアは面白い。だがいかんせんそこに至るまでの過程が長くて退屈。

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2022年02月21日

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