あらすじ
犠牲は――大きかった。〈電磁砲艦型〉との戦いは、セオの負傷はもちろん、幾人もの仲間の命をその荒波で飲み込んだ。
シャナ。シデンの隊「ブリジンガメン」副長だった彼女も、その一人であった。復讐を誓うシデン、そしてシン行方不明の報に動揺して狙撃できず、シャナ死亡の遠因となったクレナは、平静を失う。
しかし、戦況は少年少女らを慮ることはない。〈電磁砲艦型〉の逃亡先――現在交信可能な最後の国家・ノイリャナルセ聖教国。レギオンの脅威と戦う同胞でありながら、ヴィーカたち連合王国や、連邦上層部すら警戒する謎の国家に、シンたちは足を踏み入れる……!
機動打撃群・派遣作戦最終盤のEp.9!
“敵を撃てなければ、
兵でいることはできない。”
感情タグBEST3
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戦闘シーンが想像しづらい
けど、毎回発売を楽しみにしている。全巻のひきからセオ中心の話になるかと思ったら、クレナの葛藤とシデンの敵討ちになった今巻。戦闘だけでなく仲間の信頼し導いている姿をみて、改めてシンが隊長だと思った。
Posted by ブクログ
今回は聖教国編。宗教国家に助っ人に行くお話でした。
86世界、結構国が多いのですね。海あり岩山あり。そして今回は火山灰降る灰色の世界です。
徐々に明かされていく感じが良い。進んでるという手応えもあるし。
前巻がセオ回というならば、今巻はクレナ回と呼んでよいのでは。
今回はクレナ頑張ったね。シャナは痛かった(寒かった。かorz)けど。そういう意味ではシデン回とも言えるかな。
そして聖教国。まさかの小さな子どもを犠牲にした上で成立するとか、ほんと狂気ですね。軍団長の彼女自身が犠牲者でありエイティシックスたちの鏡になっているというのがしんどい。
こういう答えは出ないどうしようもなさは、しんどくもあるが深味も加える。安易に生き死にを出すのはどうなんじゃろうと少し冷静になって来た今だと思わなくもない部分もないわけではないですけど(オブラートに包みきれんこの歯切れの悪さよ)だからこそこの作品を読んでるとも言える(エンタメなんですし)。
次巻は過去編のようで、この続きはあと数日後に出版とのこと。引き続き楽しみです。
2022年10冊目。
戦闘場面に関しては相変わらずの面白さ。
だが登場人物が多く、しかも場面がころころ変わるので、いまいち物語の中に入り込めない。
戦うことだけがアイデンティティ云々みたいな心情描写についても、同じような文章が何度も繰り返されるので少々飽きる。
だがクレアを始めとして一応決着が付いた形となり、次のステージに進むようなので先の展開には期待が持てる。