あらすじ
異界「千国」に迷い込んで二年。千歳は仙人の
薬師・零の弟子として働き、初恋の相手・透
李王子との結婚を控えていた。居心地のよい
零の側を離れることを躊躇う千歳だが、王宮
の妃たちからは「千国の女性の未来を、共に
切り開きたい」と頼られていく。そんな中、
国王から、謀反の罪で幽閉中の前王妃・香華
の最後の願いを叶えるよう命ぜられて……。
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Posted by ブクログ
透李との結婚が決まり、慣れ親しんだ零の側から離れる事に寂しさを感じる千歳。そんな中、謀反の罪で幽閉されている前王妃・香華の最後の願いを叶えるように命ぜられ…
決して許される人ではない香華だけれど、生い立ちも嫁いでからも無関心な態度を取られて、歪んでしまうのは仕方ないんでしょうね。それがどんなに寂しくても許される事はない。とても哀れな人でした。
そんな香華の息子である左京とメグナミ姫は穏やかな夫婦になれそうで良かったです。左京も被害者の一人だったけど、良いパートナーに恵まれて幸せになって欲しいです。
千歳の妹弟子もでき、零も張り合いが出来て心残りが消え、改めて透李の元へ嫁ぐ決心がついたのもハッピーエンドでホッコリでした。
欲を言えばもう少し透李との絡みが欲しかったです。
シリーズ4巻。
テーマは巣立ち、かな。千歳が異世界にやってきて3年経ち零師の元から旅立つ為の、心と物理的な準備に1年。この4巻はその最後の1年の物語。王宮に嫁ぐ地盤固めをして(強制的にやらされていた部分もありますが)、零先生の為に後任のお弟子さんも確保して…等々千歳ちゃんてば、完璧ですね。彼女が旅立つ事を決めて、零先生と語り合う終盤のシーンがとても好きです。彼女にとって零師は父親代わりでもあったんですね(雰囲気は祖父と孫っぽかったけど)。実は寂しがりっぽい零先生が1人残される事がなくてホっとしました^^❤
心があったまります
全てのエピソードがうまく回収されて読み終わったら胸が暖かくなりました。親の愛、子の愛、恋人の愛、友人としての愛。どれだけ権力を持ってもお金を持っても、愛がないとさみしいよねー
鳥居の向こうは知らない世界
千歳ちゃん、トーリさんと無事結婚おめでとう!色々難題を持ちかけられても諦めず絡まった糸を少しずつ解くように前に進む感じ。皆んな強張った心がほぐされてしまう、千歳の魔法のようだった。
巣立ち
今回は、王宮での問題に対し奮闘する千歳のお話でした。
千国にしっかり根付いた千歳がようやくトーリの元に嫁ぐ決心をするまでのストーリーでしたが、トーリの活躍があまりなかったのが残念でした。
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「鳥居の向こう」シリーズの第四弾。
新国王となった青火にまたもや頼まれごとをされた千歳。
透利王子の母を殺させた前王妃の
最後の望みをかなえること。
今回はかなり苦しい任務だったが、
その間に妹弟子を見出して、
自分の代わりと零先生に託す。
いや、零先生を託す、かな。
いよいよ次の作品で、王子と結婚かな?
Posted by ブクログ
婚約を受けるまでのお話。
トーリ君がほとんど出てこないのでちょっと寂しい。
千里が、まだ求婚を受け王宮へ入る決心をしていないのにも関わらず、暗黙の了解的に王宮の人々との関係が広がり、なくてはならない人物となっていくのは、運命と言えなくもない気もしますが、胡散臭くご都合主義な気もします。
とにかく、次巻ではぜひともラブラブしてほしい!
凜
主張することと,慮ることは両立できる。
千歳を見てそう思った。
生まれたときから怪物である人間はいない。
すべてを許すことはできなくても,それだけは覚えておこう。
これで完結かな?
旅立ち、ですね。
この世界で生きることを決めた主人公が師匠の庇護下から進むべき道を選んで巣立っていく、子供の成長のようでちょっとしんみりしてしまいました。
いや、彼女は本当に成長したなぁと。
物語を見守ってきた一読者ですが、少し親のような気持ちになりました笑
香華妃は残忍で可哀想な人でした
正王妃だった香華妃の過去が語られ、憐れと感じました。政略結婚の犠牲になったとはいえ、あまりに残忍すぎました。人に理解をしてもらうにはコミュニケーションが必要であり、それができる人となかなかできない人がいます。香華妃は、できなかった人でしたね。
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異世界幻想譚第4弾
トーリさんとの未来を歩むか零先生の元にいるか悩む千歳ちゃん
そんな中、お妃様達に関わって悩みを解決していく
新キャラの子達は皆良い子そうで、もっと深く掘り下げてもらいたいなぁ
香華様悪女だとしても、幼少期を知ってしまうと味方になりたい!
そして終わりが最終巻ぽい締めだけど違うよね!?
お妃様編へ続いていると信じています
これがシリーズの完結編になるのかな?
千国でトーリと生きることを決めた千歳の覚悟が描かれていました。トーリとの絡みがほとんど無いのが寂しい印象もありますが、穏やかで幻想的な雰囲気は良かったです。
あれ?あれ!?
桃源郷を観ているような世界観やストーリーは割と気に入って読んでいたんだけど、最後はあれ!?あれで終わりじゃないよね?という感じでした。意外にもトーリ王子の存在は薄く、簡単に片付けられてしまったのは残念。
これはとどのつまり、師匠とヒロインである弟子の成長譚なのかなぁ。