あらすじ
闇夜に紛れ蠢く“まだらの紐”と甘い“飴(キャンディ)”の誘惑と―― 大英帝国を密かに蝕む“飴“をめぐる不穏な動きと、辺境の没落貴族・ロイロット家で起きた不可解な死――。この二つの事件を結ぶ“まだらの紐”の真相を探るべく、シャーロックとフレッドはロイロット家の共同捜査に挑む。猛獣が闊歩する荒んだ屋敷、娘に異常な執着を見せる父、謎のロマの一団……絡み合う要因を解いた先に待つ真実とは!? そして事態は、“ある人物”の過去へと結びついていく――。
...続きを読む
『シャーロック・ホームズ』シリーズの名ヴィラン、モリアーティ教授が装いを新たに登場!
皆さんは、ホームズシリーズについて何処までご存知でしょうか。では、モリアーティ教授は?
「悪のカリスマ」「犯罪界のナポレオン」との呼び声高いモリアーティ教授。悪役は、正義に倒される役柄ではありながらも、一定の人気を集めるもの。
この物語は、そんな「モリアーティ教授」を大胆にリメイク。犯罪紳士としての彼の姿を鮮やかに描き出します。更に、彼には「もう一つの正義」としての側面も持ち合わせており、英国社会の闇を炙り出します。
悪役に惹かれる人も、ホームズファンという方にも楽しめるこの作品、是非お手に取ってください!
感情タグBEST3
今回もめちゃくちゃハラハラドキドキしながら読み進めることができて、最高に面白かったです。
そして、ヘルダーがメインの話!この先の展開もめちゃくちゃ楽しみです。
Posted by ブクログ
原典の短編を上手く盛り込んで整合性が取れる流れになってるのがすごい。
『まだらの紐』の結末は知ってるから、『憂国〜』のキャラクター達がどう動くのかただただ楽しく追えたし、『技師の親指』はどう『憂国〜』に盛り込むのかと思ったけど、ヘルダーさんの過去に絡めてきたのも上手いな!って。
それぞれの原典を読み返したくなった。
ただ、『憂国〜』の方はハザリーさんどうなったんやろ…。
原典ではハザリー自身がジョンの元に治療を受けに駆け込んでるけど、あの終わり方だと、『憂国〜』の方は亡くなったんかぁ…。
時系列的にもヘルダーさんの『過去』やからなぁ…。
胸が掻きむしられるような…
途中からやけにリアルな話になってきて…
そういうことってあったよね、時代的にも…
「正義は人の数だけある」。でも。
他者の事情を鑑みつつも、やはり社会的には正義とは法になるのかな。法が間に合わないのが事件現場。
人の命が軽い場所においては、実際にギリギリで助かったり助からなかったり。
今、日本人の臓器の値段表、中国語で公表されてるし。公園や観光地での我が子からは絶対に目を離せなくなった。
誰が決めたのか、「国家」の線引きは誰得なのか?
今、移民ビジネスも政治家(日本は元首相)の家族が1人あたり80万円入る計算だとか。だから世界中で敢えて働く意思もない屈強な男ばかりが入れられる。
日本は防ぐぞ、これ以上はやらせない。
豚と共に解決だー!!
Posted by ブクログ
フレッドとシャーロックの共同戦線が開始。
直接的には関わったことがおそらく無く、それどころか少し前までは宿敵だった存在ながら、お互いの実力を認めてるが故の協力体制でおもしろかった。
そして、後半ではついにヘルダーの過去編に。
ウィリアム陣営は過去に救われた経験からウィリアムへの絶対的な忠誠を誓っているんだろうとは思いつつ…
ヘルダーは1番それを感じなかった存在なので、その謎多きバックボーンからどうウィリアムとの関係に繋がっていくのかこれから楽しみ。