あらすじ
前世にまつわる嘘の一つが明かされて、すれ違っていた想いに再び向き合った真紀と馨は、約束していた江ノ島デートへ! その頃浅草では、元あやかしの友・由理彦の妹の若葉が、怪我をしたあやかしと出会っていて……
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前巻の真紀に引き続き、今度は由理彦の嘘の話。その嘘は自分の居場所を守るためのものでもあるけれど、周りの人を傷つけないためのものでもあって、憎むことはできないもの。それでも、由理彦本人が自分のことを許せていないのか悲しい。由理彦の「真実」を知ったときの真紀や馨を見て、ほっとして嬉しくなった。本当にこの幼馴染みの3人はお互いが大切なのだということが分かって。
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クリスマスは江の島デートで神様夫婦の夫婦喧嘩を収めて仲直りさせたと思ったら直後に川越の津場木家訪問、忙しいな。大晦日に由理の嘘が露見して家族とは別れることに。記憶がなくても違和感を感じて誰かを探す由理のお母さんと妹が悲しい。
おもちには完全に自分たちをパパママ呼びする真紀と馨。なんか三人(?)でいるときの空気感が好き。
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あやかし夫婦第四弾。
今回は、あやかし夫婦の親友、浅草老舗旅館「つぐみ館」の息子、
継見由理彦のお話。
その正体が知られ、大事にしていた家族を失うのだが、
あやかし夫婦のもとへは、転校生という形で帰ってくる。
その合間に、江の島デートや、前作で世話になった津場木茜へのお礼にも行って、
また津場木家の呪いというややこしい案件を拾ってくる。
一応、浅草が舞台の場面もあって良かった。
でもちょっと、鬼嫁の暴力的シーンが少ないのが気になる。
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ついた嘘は、ひとつの我儘と矜持。
京都から帰った最強あやかし夫婦、次に明らかになる嘘は、鵺の由理の嘘。彼女の妹が鍵となる。由理の正体は、前巻ラストで示されていたのですが、なるほど、そういう感じで人間の世界にいたんですね。妹ちゃんはほとんど今回初登場に近い状態で、いきなりこんなに大きな役割なので、正直あまり深く共感できなかったけれど。むしろ、凛音とか茜の方が大きく心に残ったかもしれない。凛音これもう絶対いい人だし。立場は同じにできないけれど、最終目標は近いところにあって、ただし手段に問題アリ、という。彼だけに限らず、前世と関係したり、またはあやかしと人間の関わりに関して意味を持つキャラクターが増えたので、彼ら彼女らの抱えている葛藤とか事情が語られてきて、さらに続きが気になります。あと、いつでも手鞠河童はかわいい。
ラスト、由理の選択に安心。こういうタイプの小説で、よもやサヨナラはないと思っていたけれど。