あらすじ
『奉納の儀』を執り行うため、大神殿に乗り込んだ近衛騎士フェリクスとアウローラ。しかしそこには魔法使いたちによって、数々の罠が張り巡らされていた。アウローラは、王都の人々の祈りが込められた奉納品を無事に届け、魔法使いたちの『楽園』建国を阻止することができるのか……!? 冬の王都を満喫するラブラブデートを描いた冬のおでかけ編も収録! 大人気シリーズ、完全書き下ろし第9弾!! ※電子版はショートストーリー『幸せに、なんなさい』付。
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何よりも刺繍を愛する伯爵令嬢アウローラ。本来ならパートナーなしで出席するなどあり得ないこの夜会にひとりで参加したのはひとえに参加者の衣装の刺繍を観察するため、だったのに、飛んできた指輪がおでこにぶつかったと思ったら、指輪を投げた当人である公爵嫡男フェリクスの「指輪が選んだこの人を自分の妻にする!」宣言で状況もわからないままに婚約していて…という不自然にも思えるきっかけからお話が始まります。
残念イケメンとはこのことかと納得してしまうようなヒーローと伯爵令嬢とは思えないほど肝の座った明るいヒロインの、気持ちや関係の様子や変化がとても自然かつ丁寧に、しかもテンポよく描かれていて、読み終わった後に幸せな気持ちになること請け合いです。挿絵もとても素敵なこの作品の中で「これでもか!」と詳細に描写される刺繍と衣装がもっと見たい!と思われた方は、コミカライズ版も是非お手に取ってみてはいかがでしょうか。
感情タグBEST3
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モヤモヤが晴れました
前巻がここで終わるの?なところだったので、今巻でそのモヤモヤがスッキリしました。途中でフェリクスが泣いちゃうところがツボでした。
よかった、よかった
ずっと続いてきた魔術師と魔法使いの戦いのラストバトルの巻。とにかく決着して良かったです。差別され虐げられて辛い思いをしている人がいるのは、小説の中も外も同じ。作者は綺麗事だけど救いがある物語にしてくれて、とても良かったです。あとは二人の赤ちゃんがみたいですね。
ホッとした。
神殿島の騒ぎも、フェリクスとアウローラ、精霊達、によって鎮圧され、王都に被害が及ぶ事もなく、カーヌス一派も捕らえられ、一件落着。いつもの甘々の日常が戻ってきた。前巻の終わりが、中途半端だったので、どうなるか心配だったけれど、これで、一安心。