【感想・ネタバレ】明智小五郎事件簿6のレビュー

あらすじ

ソフト帽を目深にかぶり、外套の襟を立て、月夜に煌めく黄金の顔。ゆがんだ口元には一筋の血。東京・上野に大怪盗・黄金仮面が出没し、「志摩の女王」という宝石をまんまと盗み出す。早くもその正体に気づいた明智小五郎は、怪盗一味に次々と命を狙われることに――。ついに標的は国宝の玉虫の厨子。事件現場に残されたA・Lの文字の謎とは? 華麗なる強敵と対峙する、驚嘆すべき名勝負!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

殺生を好まぬ稀代の盗賊、黄金仮面。相対するは明智小五郎、二人の戦いが今ここに火蓋を切って落とされる……とまぁそんな話なわけだが、黄金仮面の正体が明らかにされた時、私の顔は宇宙猫顔になった。
ある意味、元ネタの作者がした事を乱歩も真似たと言えようが、いやはや、元ネタのファンとしては「こんなに格好悪くねーし」と眉根を寄せてしまったのも致し方ない。とはいえ不肖私、元ネタの作者が同じことをした時も「こんなに格好悪くねーし」と眉根を寄せたものである。世界的に著名な登場人物を二次創作的に自作へ登場させるときは、ゆくゆく取り扱いに気をつけられたし。
とまぁ、故に私の本作に対する評価は星がマイナス一となったわけだが、総合的には良作であり楽しかったといえる。
元ネタの人物を取り入れたことで、狙われた品が国宝玉虫の厨子であったというのも、大掛かりな仕掛けもなんとなーく納得させるものがあるし、明智小五郎よ良く健闘した、とも言える。

結論、黄金仮面の正体を知ってどう思うかは読者次第であるし、その印象によって本作に対する評価も真っ二つに分かれるのではなかろうか、と思った。

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2023年04月17日

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