あらすじ
魔王領の完全解放を成し遂げたソーマ。魔族という人類共通の敵がいなくなった今、フリードニア王国率いる海洋同盟とハーン大虎帝国が大陸の覇権をめぐり“世界大戦”に突入することは必至であった。王国の人材を総動員して備えを進める中、ソーマは王妃となったユリガから衝撃の一言を告げられる。
「ソ、ソーマさん! 私、実家に帰らせて欲しいの!」
突然の申し出に耳を疑うソーマ。しかしそれはユリガの兄でもある大虎帝国の皇帝・フウガを追い詰めるための驚くべき献策で――!?
革新的な異世界内政ファンタジー、第18巻!
突然異世界に召喚された主人公、相馬一也。
窮地にある国で、現実世界の政治経済知識を元に提案した施策が国王に気に入られてしまいます。
王位を譲られ、国王の娘を婚約者とされ、怒涛の幕開け。
ここまでが気持ちいいほどあっという間。
そこからは異世界の面白さと、そこに今までなかった行政がすぱすぱはまっていく面白さを味わえます。
主人公は公務員になりたくて勉強しているそうですが、その知識をいかんなく発揮。
故郷の味「醤油」によく似た「醤塩水(ひしおみず)」に涙するシーンもお気に入り。
そして、その製造を拡大して市場を作る施策も進めます。しっかりしてる。
もちろん可愛い女の子たちも各種出てきますので、ご安心を。
革新的な内政ファンタジーをお楽しみください。
感情タグBEST3
いろいろと考えさせられます
この巻を読みながら、現在進行形のウクライナとロシアの戦争を思いました。戦争を起こすのは容易に感じますが、終結させるのは至極難しいと本当に思います。人類の叡智として国連が存在しますが、機能不全に陥っていますので終わりが見えません。追い詰められて最終兵器のボタンが押されれば、全世界に影響が及びます。今も食料や資源、エネルギーなど経済面で影響が多大にでていて、子供の成長や教育、大人を含めた人間の精神面での影響も計り知れないです。色々と考えさせられる巻でした。
時代の変わり目とは?
最終決戦の場に導かれた上で、新時代・新世界を見せ付けられ、眼前に有る現世界よりも新世界に直ぐさま切り替わるものだろうか?
新時代の一番手になりたいと思う者、積上げてきた現世界での対価が僅かであったとしても縋り付く者、様々な様相が呈されるのが変わり目なのだろうか?
時代の変わり目にいる従来の覇者達にとって、時代を進めるべきなのか否か。
続刊は残り2巻程度との事、果たしてどういった結末になるのか。
それにしてもキャラクターが多過ぎて、どんな人物像だったかが思い出せないキャラ多数…
最終巻が出版される前に、既刊を読み直してみないと理解しきれてない部分がありそうな。