あらすじ
「お前にも付き合ってもらうぞ、ソーマ!」
グラン・ケイオス帝国を下したハーン大虎王国は今や人類最大の強国へと発展を遂げ、フリードニア王国率いる海洋同盟と世界の勢力を二分していた。
時代が移りゆく中、ソーマは大虎王国の王・フウガより、ついに“魔王領完全解放”への協力要請を受けてしまう。リスクの大きさに葛藤しながらも、魔王領攻略の必要性を認識していたソーマはこれを受諾。未知の敵である魔族に関する情報収集を本格化する。そしていよいよ進軍を開始するが、魔族はソーマの想像を絶する戦力を有しており……!? 革新的な異世界内政ファンタジー、第17巻!
突然異世界に召喚された主人公、相馬一也。
窮地にある国で、現実世界の政治経済知識を元に提案した施策が国王に気に入られてしまいます。
王位を譲られ、国王の娘を婚約者とされ、怒涛の幕開け。
ここまでが気持ちいいほどあっという間。
そこからは異世界の面白さと、そこに今までなかった行政がすぱすぱはまっていく面白さを味わえます。
主人公は公務員になりたくて勉強しているそうですが、その知識をいかんなく発揮。
故郷の味「醤油」によく似た「醤塩水(ひしおみず)」に涙するシーンもお気に入り。
そして、その製造を拡大して市場を作る施策も進めます。しっかりしてる。
もちろん可愛い女の子たちも各種出てきますので、ご安心を。
革新的な内政ファンタジーをお楽しみください。
感情タグBEST3
壮大なる伏線(設定)回収
ソーマがなぜこの世界に召喚されたのか、魔王領の実際、マリアとユリガのその後など、今まで不明だった事象や事柄、動向についてかなりの割合が語られます。
物語としてはその設定の回収―現代から未来に通じる技術の昇華―だけでも面白みがあると思うのですが、この物語のテーマは「家族」であり、この巻にもあまねく散りばめられているそれが読者に、心をゆすぶる感動を与えてくれます。
もう少し解説が欲しかった!
世界の成り立ちは確かに分かったけど、
できればソーマが過去から召喚された件も理由づけして欲しかった。
ナノマシンじゃ時は越えられないよ。